えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

何度か沖縄を旅したことがある。ある旅では、沖縄の唄と三線の始祖と呼ばれる伝説の人、赤犬子を祀った赤犬子宮を訪ねたことがあった。本当に小さなお宮であったが、国道の脇でひっそりと、めったに訪れる観光客もいなさそうであった。近くには「やむちんの村」という陶芸家の人たちの集まったところろがあり、そこをふらっと見学した。のどかな沖縄の田舎のそこを訪れる人もほとんど見かけなかった。熱帯の熱さの中に昔ながらの沖縄があったような気がする。
赤犬子に話はもどり、お宮を見学したあと、ふとまわりを見ると、有刺鉄線が目に飛び込んで来た。神奈川県の相模原育ちのぼくはぴーんと来るものがあった。読谷村のこんなところにも米軍の施設があるのかと驚いた。沖縄にはいたるところに有刺鉄線があったし、今もある。基地の県、神奈川に暮らすぼくも驚いてしまうほど、沖縄はいたるところに有刺鉄線のある島だなーと思った。
その旅で沖縄市に向かう。その昔、コザと呼ばれた街の店の看板には日本語と英語が並んで表記され、通りは広々としている。コザ独立国の大統領を自称する漫談家でもあり唄者でもある照屋林助さんのお店を訪ねたのだった。広い通りを歩くと、そこはカリフォルニアの街ってこんなところかもと思わせられ、日差しが明るく、向こうの方に巨大な飛行場の有刺鉄線が見えもした。
金武町にもその旅では行った。その街は1960年代で時の止まったアメリカのゴースト・タウンのようだった。遠くから、米兵相手にならしたCondition Green(そういうウチナンチューのバンドがあった)のようなハード・ロックや生粋のリズム・アンド・ブルースではなくて、不思議なことにあの独特な三線の旋律が耳に聞こえた。
ぼくはアメリカの文化に惹かれているのだろうか? 多分そうだ。ホイットマンの詩、フォークナーの小説、リズム・アンド・ブルース、ロック、好きなものを上げれば尽きることはないのだが、それは戦争をするアメリカではなくて、もっと別のアメリカ。そして、同じくらいかもしれなく好きな嘉手苅林昌さんらの沖縄民謡、島唄。
沖縄の地の精に由来したかのようなウタギ(沖縄の神を拝めるところ)のような文化、唄の島、三線の響きに、ヤマトやチュウゴクやアメリカの文化が混じり合い、不思議な風情を持っている、沖縄はそのようなところだと感じたのだが、当のウチナンチュー(沖縄の人)も、そのような文化をチャンプルーと称して誇っているようなのだ。
ある道路沿いの市場のようなところでのこと。何やらアメリカ人の家族が車の脇で困っている。車の鍵を車内に閉じ込めてしまったようだ。ある見知らぬウチナンチューが、長くて細い金属の棒のようなものを持ってゆっくりやって来た。車の窓のかすかな隙間からその棒を曲げながら差し入れて、カチャカチャと果てしなく何かをし続ける。ずいぶん時間がたったころ、その細い棒で車のロックがやっと降りる。満面の笑みで「サンキュー」と感謝を表すアメリカ人。「ユアウェルカム」と答える沖縄の人。まわりではさざ波のように拍手がひろがった。
昨日、日本の総理大臣が沖縄の県知事に言った言葉にやりきれない虚しさを感じました。
赤犬子に話はもどり、お宮を見学したあと、ふとまわりを見ると、有刺鉄線が目に飛び込んで来た。神奈川県の相模原育ちのぼくはぴーんと来るものがあった。読谷村のこんなところにも米軍の施設があるのかと驚いた。沖縄にはいたるところに有刺鉄線があったし、今もある。基地の県、神奈川に暮らすぼくも驚いてしまうほど、沖縄はいたるところに有刺鉄線のある島だなーと思った。
その旅で沖縄市に向かう。その昔、コザと呼ばれた街の店の看板には日本語と英語が並んで表記され、通りは広々としている。コザ独立国の大統領を自称する漫談家でもあり唄者でもある照屋林助さんのお店を訪ねたのだった。広い通りを歩くと、そこはカリフォルニアの街ってこんなところかもと思わせられ、日差しが明るく、向こうの方に巨大な飛行場の有刺鉄線が見えもした。
金武町にもその旅では行った。その街は1960年代で時の止まったアメリカのゴースト・タウンのようだった。遠くから、米兵相手にならしたCondition Green(そういうウチナンチューのバンドがあった)のようなハード・ロックや生粋のリズム・アンド・ブルースではなくて、不思議なことにあの独特な三線の旋律が耳に聞こえた。
ぼくはアメリカの文化に惹かれているのだろうか? 多分そうだ。ホイットマンの詩、フォークナーの小説、リズム・アンド・ブルース、ロック、好きなものを上げれば尽きることはないのだが、それは戦争をするアメリカではなくて、もっと別のアメリカ。そして、同じくらいかもしれなく好きな嘉手苅林昌さんらの沖縄民謡、島唄。
沖縄の地の精に由来したかのようなウタギ(沖縄の神を拝めるところ)のような文化、唄の島、三線の響きに、ヤマトやチュウゴクやアメリカの文化が混じり合い、不思議な風情を持っている、沖縄はそのようなところだと感じたのだが、当のウチナンチュー(沖縄の人)も、そのような文化をチャンプルーと称して誇っているようなのだ。
ある道路沿いの市場のようなところでのこと。何やらアメリカ人の家族が車の脇で困っている。車の鍵を車内に閉じ込めてしまったようだ。ある見知らぬウチナンチューが、長くて細い金属の棒のようなものを持ってゆっくりやって来た。車の窓のかすかな隙間からその棒を曲げながら差し入れて、カチャカチャと果てしなく何かをし続ける。ずいぶん時間がたったころ、その細い棒で車のロックがやっと降りる。満面の笑みで「サンキュー」と感謝を表すアメリカ人。「ユアウェルカム」と答える沖縄の人。まわりではさざ波のように拍手がひろがった。
昨日、日本の総理大臣が沖縄の県知事に言った言葉にやりきれない虚しさを感じました。

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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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