えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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サッカーのワールド・カップを見ながら随想する。

例えば、日本代表の本田選手、ロシアのプロリーグで活躍しているそうだ。ヨーロッパの北の果ての国、ロシアから見える日本という故郷はどんな風に写っているのだろうか?

ワールド・カップが国と国との戦争だと言われることもあるが、国威発揚のための国歌や国旗について思いをめぐらし、人の思いの中には、国を愛する気持ちと、国を愛せない気持ちが錯綜しているのではないかとも思う。昔、ローリング・ストーンズのキース・リチャーズがイギリスにしろ、アメリカにしろ国歌なんて好きじゃない、たいがいの国歌なんて、つまらないと言っていた。

国旗というと、NBAのスター、マイケル・ジョーダンが試合の前のアメリカ合衆国の国旗の掲揚の時、たいがい、目を伏せて国旗から目をそらしていた。その当時、NBAの試合ではアフリカン・アメリカンはまともに揚げられる国旗を見ようとはしなかった。ただ、マイケル・ジョーダンのいいところは、たまに国際的な試合では、国旗を見ていたこともある。ぼくは、そういうかたくなではなく、ゆれ動くような人間の方が信じられるような気もするということ。NBAの試合でマービン・ゲイの歌うアメリカ国歌は良かったなー。

日本の国旗が揚げられたり、国歌である「君が代」を聞くときのぼくの違和感は愛国心というようなこと以前の何かであることに気付きもする。それは、第二次世界大戦以前の近代日本の軍国主義的はものに対する違和感であるようなのだ。国際的な試合でよく見られる、日本の国旗に寄せ書きをしたりしたものや、なぜか日本の国旗に"JAPAN"と英字で上書きしたものが見られるのだけど、もしかして、それは、ぼくの感じている違和感のようなものから自由になろうとしての発露なのかもしれないとも思うのだが、どうだろう?

三島由紀夫は全共闘との討論で、気がつくと国家なんてなかったと言われ、きみは国際人として生きていけばいい、私は日本人として生きていくと、共感めいた笑い顔で宣言していた。たしか、その1年後、三島は、自衛隊に、武士の魂はどこに行ったんだ、いつまでも自衛隊はアメリカの傭兵でいいのかと言って、切腹したのだけど、その百年前の吉田松陰は自ら死を選ばなかった。

サッカーは激しく走りまわるコンタクトスポーツで四年後には、また、新しい顔が出てくるだろうし、それは今年のワールドカップの何かを継承しているだろう。

人々の世代を越えて引き継がれるある集合体の無意識を含めた意識は、忘れられることもなく引き継がれ、それは暗い未来を指し示す地図のようなのだけど、それを超越した何かが現れる予感はしませんか?

日本も先進国の落ちこぼれのようなになってしまって、だから、サッカーで戦う姿がいとおしい。

日本が敗れた今、パラグアイとガーナを応援します。

おやすみ...ZZZzzzzzzzzzz...........
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