えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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大林宣彦さんの著した「戦争などいらない‐未来を紡ぐ映画を」を一気読みしてしまった。

大林さんは自身の名刺で「映画監督」ではなく、その肩書として「映画作家」と名のっているそうだけれど、ぼくはそんな大林さんの紡いだ映画が大好きなのです。今でも映画を撮り続けていて、近年の「反戦三部作」とも呼ばれ、大林さん自身は「古里映画」と呼んでいる「この空の花-長岡花火物語」、「野のなななのか」、「花筐/HANAGATAMI」、どれも素晴らしかった。大林組の映画って、わけがわからないんだけど、おもしろくて、感動してしまう。「古里映画」というのは「この空の中-長岡花火物語」が新潟の長岡、「野のなななのか」は北海道の芦別、「花筐/HANAGATAMI」が佐賀の唐津を舞台にしていて、去年撮り終えて、今年の夏に公開が決まっているらしい「海辺の映画館-キネマの玉手箱」はついに大林さん自身の古里、広島の尾道を舞台にした「古里映画」だそう。とても楽しみです。

ところで、この本で知ったのだけれど、あの世界的な巨匠、黒澤明とは、もちろん大林さん自身も世界の巨匠だけれども、黒澤監督の映画「夢」のころから親しくしていらして、黒澤さんからこんなことを話されていたということも「戦争などいらない-未来を紡ぐ映画を」に書かれていた。

「映画には必ず世界を救う力と美しさがある。でも、それを実現するには四百年はかかる。俺はもう八十歳で、人生が足りない。君が五十歳なら、俺よりもう少し先に行けるだろう。君が無理だったら、君の子どもたちの世代、さらにそれがダメだったら孫たちの世代が、少しずつ俺の先の映画をつくってほしい。そして、俺の四百年先の映画をつくってくれたら、そのときにはきっと映画の力で世界から戦争がなくなっている」

「夢」のラストシーンを思い出し、映画はポップ・ミュージックと同じなんだとも思う。

大林宣彦さんのいう「奇想天外の映画マジック」、「ウソから出たマコト」の奥にある人生の真実が少しだけ「戦争などいらない-未来を紡ぐ映画を」では明かされているようなのです。










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