えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

おれらのスパイク・リーが戻ってきた。スパイク・リーの新しいジョイント(Joint)(スパイクは映画のことをジョイントと呼ぶのだけれど、ニューヨークのアフリカン・アメリカンのスラングなのかしら?)「ブラック・クランズマン」を見てきました。とてもおもしろかった。
ブラック・パワーを称揚する単純な映画でもなく、スパイク・リーらしいねじれたユーモアとアイロニーに惹きつけられてしまう。ついには白人至上主義のKKKと黒人の権利を主張する黒人の学生組織がシンメトリーな相似にも見えてしまうのだった。ラスト・シーンではこれは何の映像なんだと疑問に思っていると、それは1、2年前のアメリカ合衆国のバージニアだったのだ。ショックを感じてしまったのだが、このような光景は日本でも近ごろ、見てしまうものでもある。そして、スパイクのメッセージ。
"No Place for Hate"
かっこいい。人種差別、民族差別、性差別、反対。憎悪に行き場なし!
この真摯なメッセージの込められたラストシーンで、いわゆる名画ではなくなってしまっているのだけど、それこそがスパイクのジョイントなのだ。大好きです。
あっ、アフロヘア―の黒人女子闘志、パトリス・デュマス演じるローラ・ハリアー、凛としてとても美しくかわいかったです。
映画『ブラック・クランズマン』オフィシャルサイト

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