えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
村田久さんの著した『イーハトーブ釣り倶楽部』を読みました。岩手県の一関に住まわれ、遠野のすみずみの川でフライフィッシングに釣りをしておられる釣師の村田久さんの心暖かい文章にぼくはほっとしてしまいます。「渓」という漢字が「たに」と読むことを、この本でぼくは初めて知りました。
さて、この本は釣りの紀行というより、山の村に入り、釣りという旅を通してのいろんな出会いを記した文章は、掌編の短編の美しい小説のようでもあり、ぼくは、この小説が表している世界は、開高健ではなく井伏鱒二の小説や、つげ義春の漫画を思い出させるようでもあるのです。
ほとんどの章が前の世紀の終わりの七年ほどに書かれたもので、第二部の二つの章は二〇一八年に書かれたものであった。その近年の二章では人間のしわざである乱開発と温暖化の豪雨により遠野の町も被害を受け、川も荒れてしまい、魚のいなくなった川を嘆き、悲しみつつ、かすかな命のつながりの奇跡に希みはつながっていく。「あとがき」の文を引用しつつ、このぼくのつたない文章を了とし、次の休日に出かける川に思いをはせて、おやすみなさい。ZZZzzz.....
今年の夏は、ひどい暑さだ。真夏日が続く中、久しぶりにAさんから電話が入った。
「あのさ、イワナ、沢さ戻ってきた」
彼は挨拶もそこそこに、こう切り出した。
集落の道路修復工事が一段落したので、奥地の沢へ、もぐりこんでみたという。
「沢、浅くなってな。水はちょろちょろだった。何かよ、水たまりで動いていた。イワナだ。四、五匹いたな。たんまげたよ。イワナは強ぇな。えらい奴だ。来てみろよ」
<< サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)
HOME
忍野村旅 >>
[2279] [2278] [2277] [2276] [2275] [2274] [2271] [2273] [2272] [2270] [2269]
[2279] [2278] [2277] [2276] [2275] [2274] [2271] [2273] [2272] [2270] [2269]
この記事にコメントする
カレンダー
えいちゃんのお奨め
カテゴリー
最新コメント
最新記事
(11/01)
(10/30)
(10/28)
(10/25)
(10/24)
(10/21)
(10/16)
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
ブログ内検索
最新トラックバック