えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
この前、映画を見たその原作本、アゴタ・クリストフの著した「悪童日記」を読んだ。映画では表されていないエピソードもいくちかはあるが、話の筋は映画と同じ。
ぼくはこの本の中の双子の兄弟を、とうてい怪物だとか、恐ろしいとかとは思えなかった。この双子の心の奥に、何か穢れていない何かを感じてしまい、アゴタ・クリストが表したかったものは、東ヨーロッパのある近い昔日の現実とともに、その穢れていない何かではなかったのか。その二人の少年の何かに較べて見れば、僧侶や大人たちの祈りすら、汚濁の中にあるように感じられた。そんなことを考えられる読了後は、この本の題が「悪童日記」ではなく原題である「大きなノート」の方がしっくりくるように思われた。
稀代の読書家でもあったらしいアゴタ・クリストフは三島由紀夫の「午後の曳航」を読んだことがあったのかしら。東と西や時代やらの差異を超えて、「悪童日記」と「午後の曳航」は隠されて内包されているテーマに同じような何かがあるように思われた。その同じような何かとは、ぼくが感じたこの小説の題が「悪童日記」よりも「大きなノート」こそふさわしかろうという、その理由とするところと同じこと。
これは三部作の一部目であるという。さて、二部の「ふたりの証拠」も続けて読んでみることにしよう。
ぼくはこの本の中の双子の兄弟を、とうてい怪物だとか、恐ろしいとかとは思えなかった。この双子の心の奥に、何か穢れていない何かを感じてしまい、アゴタ・クリストが表したかったものは、東ヨーロッパのある近い昔日の現実とともに、その穢れていない何かではなかったのか。その二人の少年の何かに較べて見れば、僧侶や大人たちの祈りすら、汚濁の中にあるように感じられた。そんなことを考えられる読了後は、この本の題が「悪童日記」ではなく原題である「大きなノート」の方がしっくりくるように思われた。
稀代の読書家でもあったらしいアゴタ・クリストフは三島由紀夫の「午後の曳航」を読んだことがあったのかしら。東と西や時代やらの差異を超えて、「悪童日記」と「午後の曳航」は隠されて内包されているテーマに同じような何かがあるように思われた。その同じような何かとは、ぼくが感じたこの小説の題が「悪童日記」よりも「大きなノート」こそふさわしかろうという、その理由とするところと同じこと。
これは三部作の一部目であるという。さて、二部の「ふたりの証拠」も続けて読んでみることにしよう。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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