えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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こんな夢を見た。ぼくはどこか遠くの旅をして夜のバスで家に帰って来る。バスが停まるたびに一人二人と降りていき、バスの乗客が少なくなっていく。ある所でバスが停まると、バスには数人しか乗っておらず、ぼく以外の人はみんな降りていってしまい、もしかして、ぼくの降りる所もここではないかと思い、バスの運転手に尋ねると、もう終点ですよ、と運転手は答える。終点のはずではないのだけれど、とぼくは思いながら、料金箱に110円を入れておりようとすると、運転手は、お客さん150円ですよ、とぼくに注意する。ぼくは財布の中を覗き、10円玉の小銭がないので、まぁ、仕方がない、と思い、100円玉を料金箱にさらに入れてバスを降りる。あたりは夜明け前の未明で景色は白み始めて明るく、見慣れた景色で、やっぱ、ここでおりてよかったらしい、と思う。けれど、30分ぐらいは歩かなくてはならない。ぼくは未明の見慣れた景色の中を歩いて家に帰る。

家に帰り着くと、ある女の人がいる。彼女は家族の一員かのように居間にいて、ぼくに、お帰り、と声をかけてくれる。ぼくは、ただいま、と答える。彼女はここの家の人ではないのだけれど、なるべく長居をしてもらいたく、ぼくは、彼女に、旅であんなことがあったよ、こんなことがあったよ、と他愛もない話をする。彼女は笑ってぼくの話を聞いているだけ。その居間にはテレビは点いておらず、そのテレビの近くに数枚の音楽や映画DVDがある。もしも、面白いDVDをかけたら、彼女は長居をしてくれるかもしれない、と思い、どんなDVDがあるか確かめてみるが、おもしろそうなDVDはない。壁にホワイト・ボードがつるしてあって、彼女の毎日の予定がびっしりと書いてある。とても忙しそうだ。やはり、すぐに彼女はここを出ていかなきゃいけないような気がする。かけっぱなしのラジオからRCサクセションの「いい事ばかりはありゃしない」が流れてくる。ぼくは、この曲、いい曲だね、と言うと、彼女は、うん、とうなずき、微笑んでいる。彼女を引き留めるにはどうしたらいいのだろう、と思案するのだけど、何も思いつかない。ぼくは、長旅で自分のズボンがひどく汚れているのに気づく。そうだ、もう彼女は家族のようなものではないかしら、と思い、その部屋の中で、彼女の視線の届かない彼女の斜め後ろに移動して、汚れたジーンズからスウェットパンツに着替える。

そこで目が覚めた。空の上にいる河合隼雄先生から、こう問われるかもしれません。スウェットパンツに着替えたあなたはどうしますか? ぼくはこう答えるような気がするのです。ただ静かに彼女の隣に座ります。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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