えいちゃん(さかい きよたか)

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レンタルDVDでトリーシャ・ジフ監督の「メキシカン・スーツケース」を見た。ロバート・キャパ、ゲルダ・タロー、デビッド・シーモアの残したスペイン内線のネガ・フィルムがメキシコで見つかったことを糸口に、タブーとなってしまって、語られなくなってしまった戦争の真実を解き明かすというような内容だった。

こういう話が世界にはたくさんあるのか、と改めて思う。1940年代のメキシコってどこか輝いている。スペイン内戦で共和国を支援した国が二つあって、ひとつが今のロシア、当時のソビエト連邦で、もうひとつがメキシコであった。その他の国は見て見ぬふりといったところか。

共和国派、人民戦線政府はイタリアとドイツのファシズム政権に支援を受けた後の独裁者フランコの率いる軍に負けてしまうのだが、はじめて民間人が標的にされた戦争としても記録され、ピカソの「ゲルニカ」はその空襲への抗議の意志をこめた芸術作品。人民戦線側の義勇兵としてアーネスト・ヘミングウェイやアンドレ・マルローなども戦った。ヘミングウェアの「誰がために鐘は鳴る」はまさしくスペイン内戦を描いた名作で後にゲーリー・クーパーとイングリッド・バーグマンの主演で映画にもなった。そう、スペイン内戦で負け、死んでいった兵士や民家人とちりじりになってメキシコに亡命した人々についてこの映画「メキシカン・スーツケース」では語られている。

あぁメキシコよ、亡命者レオン・トロッキーの終焉の地で、ディエゴ・リベラとフリーダ・カーロの砂漠の絵画、勇者である骸骨の国。無数の亡命者のスーツケースがおり重なっている。





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音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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