えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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国立能楽堂で能楽鑑賞です。狂言は大蔵流の「泣尼(なきあま)」、能は観世流「松浦佐用姫 (まつらさよひめ)」でした。

狂言「泣尼」は法事で説法を頼まれたなりたての僧侶がお布施の半額の約束で泣くことのうまい年寄りの尼を雇ったが、その尼は法事の時に、うつらうつらと眠ってしまう、という滑稽話でございました。

能の「松浦佐用姫」は、博多の松浦という湊町で、旅の僧が漁師の娘と出会い、その娘に袈裟を授ける。漁師の娘は実は松浦佐用姫で、僧が契を結んだ遣唐使の大伴狭手彦が唐へ旅立つ時に狂乱に陥り、自死をしていたことが明かさる、という話。長らく途絶えていた能を観世流が近年、復元させたものだそうです。世阿弥の夢幻能。感動しました。世阿弥は天才です。

近ごろの昭和の敗戦前の軍国主義に回帰をさせようとする政治の動きに嫌悪感はつのるばかりですが、こういう能を見ると日本人に生まれて本当によかったと思います。

ところで、戦争をして成り上がるヒーローとか興味を持てなくて、大河ドラマを見なくなりました。いつか、世阿弥を主人公にした大河ドラマを見たく存じます。NHKさま、お願いいたします。
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二月十六日、上野鈴本演芸場にて令和八年二月中席昼の部です。見た演目を記します。前座の春風亭一呂久くんの「道灌」、二ツ目の三遊亭歌彦くんの「やかん」、伊藤夢葉さんの奇術、林家はな平師匠の「権兵衛狸」、柳家甚語郎師匠の「猫と金魚」、米粒写経 のお二人の漫才、五街道雲助師匠の「子ほめ」、柳家さん喬師匠の「替り目」、林家八楽師匠の紙切り、林家正蔵師匠の「一眼国」でお仲入りとなりました。柳家小菊師匠の三味線弾きの、唄いの粋曲、柳家小ゑん師匠の「鉄の男」、春風亭一之輔師匠の「浮世床」、江戸家猫八師匠の動物ものまね、主任は三遊亭司師匠の「錦木検校」でした。

特に印象に残った演目です。五街道雲助師匠の「子ほめ」と柳家さん喬師匠の「替り目」の滑稽噺の連続に笑いをたたみかけられたように思えました。林家正蔵師匠の「一眼国」。正蔵師匠はこういう不思議な噺が好きですね。正蔵師匠のよくやる「茄子娘」も不思議な噺です。一つ目の国に行ったら、二つ目がおかしいといわれる落ちに、何ともいえない、今の世界への批評眼をぼくは感じます。柳家小ゑん師匠の新作「鉄の男」に大爆笑。三遊亭司師匠の噺も初めてながら、「錦木検校」も初めてでした。場内、静まりかえる人情噺に心洗われました。

寄席を出てから、たる松で日本酒を2杯。上野の街を歩きながら、上野動物園にはもうパンダはいないと思うと、泣けてきた。そんな、暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスです。
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相模大野の「アコパ」に歌いに行った、その前に寄った鳥料理の居酒屋「とりいちず」に入ってレモンチューハイを2杯とトマトとつくねを飲み、食べて、お金を払う時に、若い料理をしていた店員さんにギターケースに付けていた缶バッジに、「その缶バッジ、いいですね。それ何ですか?」と声をかけられました。ぼくは「これは奈良美智という人のグッズなんだよ」と答えました。20歳をいくつか越えたぐらいの若い店員さんは「やっぱ、そうですか、ぼくも奈良美智さんは大好きです」とおっしゃっておられました。

若い人との以外な接点に嬉しくなりました。奈良美智さんはぼくより4歳年上の世界的な画家、彫刻家、美術家であります。老いに足を踏み入れつつあるぼくが、思想ということではなしに、芸術という、まず感覚ありきのことで、若い人と何かつながっているような気もして、心も明るくなり、希望のような何かを感じた次第であります。

この缶バッジは、ウクライナでの戦争が始まった時に反戦を意味を込めて作られた「Love & Peace チャリティ缶バッジ」と称するもので、経費や原材料費以外のその売り上げは国連UNHCR、国連WFP、日本赤十字社、国境なき医師団に寄附されております。政治的であるか、政治的でないかということではなしに、そういう人となりの奈良美智さんの芸術がぼくは好きなのです。
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五木寛之さんの著した『大河の一滴 最終章』が面白くて、一気に読みました。病を患い、自らの終焉を意識したエッセイです。総合病院での医師との生々しいやりとりから、五木寛之さんの、93年の人生の感想が述べられます。そして、他力についてや、ポルトガルの「サウダージ」、アメリカの「ブルース」、韓国の「恨」、ロシアの「トスカ」、中国の「悒」、それらに通ずる日本の明治の人たちの「暗愁」への共感ということなどが語られます。日本の外地で経験した敗戦の悲惨の中、母の死、内地への帰国後の父の死、五木さんの中では、戦後はついに生涯、終わらなかったようなのです。考えさせられる、二度とない読書となりました。

五木さんは自らがこの世界にいなくなる日まで、原稿用紙に文字を書いていたいと言います。もう一冊、というのは、ぼくの五木さんへの励ましの言葉ともなるでしょう。無精な読者のぼくですが、この昭和、平成、令和を生きた大作家の新しいもう一冊を読みたく存じます。

『大河の一滴 最終章』五木寛之
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江島神社の辺津宮に参拝しました。元旦に阿夫利神社を参拝しております。大山詣と江の島詣の二つ揃えば、何事も幸がまいくるという。これで今年も完璧だ。これで膝の痛いのも治るじゃろ。

ゆめゆめうたがふことなかれ
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池田雅之さんの訳によるラフカディオ・ハーンの著した『新編 日本の面影』を読みました。ラフカディオ・ハーンとはNHKの朝ドラ『ばけばけ』のヘブン先生のモデルとなった人です。

この『新編 日本の面影』を読むと、美しい流麗な文体で、まだ日清戦争戦争も起きていない明治二十三年(1890年)から明治二十四年(1891年)までの山陰から北陸にかけての日本が冷凍保存されているようなのだ。読めば、その氷は氷解し、在りし日の日本が目の前に現れ、その美しさに目も奪われる。その中で、ぼくのもっとも印象に残った章「子供たちの死霊の岩屋で―加賀の潜戸」は悲しい子供たちの伝説と村人の話で、ハーンを見送る村人の微笑を哀惜してやまないとあり、その締め括りはこう表される。その締め括りを引用します。

「私は妙に冷徹なひとつの仏教説話を思い出した。ひとたび仏陀が微笑まれると、その秘蹟に満ちたご光明は、三千世界を煌々と照らした。しかし、「これは、実在ではない。これは永遠に続く道理はない」との御声が発せられると、その声も消えたのである。」

この海の向こうからやって来た日本を愛する人は、美しい言葉の詩人でありながら、冷徹な哲学者のようでもあるのです。もしくは、すべては過ぎ去ることを心得た永遠の旅人であるのかもしれません。

「新編 日本の面影」ラフカディオ・ハーン [角川ソフィア文庫]
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車のディーラーで定期点検の後、川崎までドライブし、川崎大師自動車交通安全祈祷殿に参り、祈祷してもらいました。祈祷してもらうということは修行するということだそうなのです。そして、これはぼくの1年に1回の定例行事なのです。祈祷していただいた真言宗のお坊様が、よいこと、ありがたいこと、かたじけないことをおっしゃっておられました。

「空海上人は即身成仏を説いておられました。みなさまは、お車に乗った時は、どうか仏様のように、やさしい気持ちとなって、お乗りください」

よくよく心得たく存じます。

車の祈祷の後、川崎大師平間寺にもお参りしました。おみくじをひくと「大吉」。

「霊場川崎大師おみくじ

 第九十番 大吉』

 一信向天飛
 秦川舟自帰
 前途成好事
 応得貴人推

 信念を以て一度困難を突破すれば財宝自ら懐に入るべし大師を念じ堅実に進めば前途の多幸を加護せらるべし」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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