えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
VODで黒澤明監督の『生きる』を見ました。1952年の映画です。
深刻な悲劇をユーモアで包んだエンターテイメントを黒澤監督のヒューマニズムが支えており、映画史上に残る素晴らしい映画になっております。「黒澤ヒューマニズム」とも称されます。
志村喬が主役をはった一世一代の素晴らしい演技に感動します。志村喬がブランコに乗って、少しだけ揺れながら「ゴンドラの唄」を歌うあのシーンほど美しい何かを表したシーンをぼくは知りません。
この映画は何度も見たけれど、今回は左卜全の演技に注目してしまいました。左卜全ほど人をくった異能の名脇役はおりません。演技を離れた左卜全も並外れた変人だったそうです。
ぼくの年齢で見ると、「おまえは生きてきたか?」と問われるようでもあり、この『生きる』という映画は何か痛切に身につまされます。
<< 八月二十二日、 新宿末廣亭、令和七年下席昼の部
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