えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
阪本順治監督の『てっぺんの向こうにあなたがいる』を見ました。世界で初めて女性でエヴェレスト登頂への登山に成功した登山家・田部井淳子さんの実話を基とした映画でした。
田部井淳子さんを吉永小百合さんが演じられており、若かりし日の田部井淳子さんをのんさんが演じられております。吉永小百合さんも、のんさんも素敵です。やさしい夫を演じた佐藤浩市さん、親友役の天海祐希さんもよかった。
癌を患った田部井淳子さんが自分の人生を回想するという建てつけの物語は、世界初のエヴェレスト登山を成功させた英雄物語にとどまらず、吉永小百合さんがあまりに人間的な影の部分も含めた喜怒哀楽を表現していて、直球ど真ん中の感動編となっておりました。
若かりしころのように、ぼくも山に登ることを夢見てしまいそうです。体力、筋力の回復のためにまずは低い山から始めなくてはなりませんな。
夢見ることは素晴らしく、それがかなうか、かなわないかに関わらず、挑戦することも素晴らしい。かなえども、かななくとも、素晴らしい贈りものが届けられるのでしょう。
ところで『てっぺんの向こうにあなたがいる』の「あなた」とは誰なのでしょう? 旦那さん、子ども、仲間たち? そのはっきりとした答えは映画の中にはなかったようなのです。ただ、「あなた」がいるからこそ、人は未踏を登れるのかもしれません。素敵なメッセージであります。
映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』
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