えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

entry_top_w.png

四谷の紀尾井ホールでパソナ「夢」オーケストラのコンサートを見ました。なんと、パソナ「夢」オーケストラはアマチュア楽団でありながら、まったくそのように感じさせない、素晴らしきオーケストラです。このオーケストラで指揮をしているプロの指揮者の曽我大介さんの力と人間性の大きさにもよるとの話も聞こえてきます。

二部構成の一部のゲストがスウィング・ジャズの伝説、クラリネット奏者の北村英治さんで、オーケストラでの編曲によるガーシュイン兄弟などのオールド・ジャズを披露していただきました。北村英治さん、御年、九十六歳にして、まったく衰えておりません。つややかな音と絶妙なフレージング、フル・オーケストラにも負けないパワー、クラリネットの音がホールの後ろの壁にぶつかっているようで、ぼくは驚愕しました。

二部はリムスキー=コルサコフの「シェヘラザード」。アラビアを舞台にした甘い憧れの恋から本当の愛へと変容する交響組曲が美しい。

ガーシュイン:パリのアメリカ人
ユービー・ブレイク:メモリーズ・オブ・ユー
ガーシュイン:アイ・ガット・リズム
ルイ・プリマ:シング・シング・シング
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

いとうせいこうさんとジェイ・ルービンさんの共著による『能十番 新しい能の読み方』を読了しました。どういう本かというと、十の能の詞章が掲載されており、それをいとうせいこうさんが現代日本語訳にし、さらにそれをジェイ・ルービンさんが英語に訳しています。いとうせいこうさんは、いわずもかなの小説家であり、日本語ナラティブのラッパーであり、ジェイ・ルービンさんはアメリカ人の夏目漱石、村上春樹、二人の小説家の研究者であり、翻訳もし、能の研究者でもあり、小説も書き、ハーバード大学の名誉教授でもあられる。この本には「高砂」、「忠度」、「経政(経正)」、「井筒」、「羽衣」、「邯鄲」、「善知鳥」、「藤戸」、「海人(海士)」、「山姥」の能がとりあげられていて、どれも名作のはまれのものばかり。

それぞれにいとうせいこうさんとジェイ・ルービンさんの解説があるのもありがたい。例えば、ジェイ・ルービンさんは「高砂」の解説で以下のように記しておられ、日本人のぼくはアメリカ人のこの指摘になるほどと感心するところもあるのです。

「この世の現実性を疑うのが仏教だとすれば、五つの感覚で経験できるこの世の有難さを祝うのが、神道である。神能はいずれも、歌舞劇の歌と舞を駆使して人生の善さを祝っているが、『高砂』は五つの感覚の中でも聴覚を特に賛美する、神道的なポエムである。」

仏教に関していえば、ぼくは、現実性を疑うという哲学的思弁とともに、そこには信ずるという切実な何かでもある、と思う。例えば、日本の寺院には本尊というものがあり、そこには普段には公開されない秘仏というものがあり、さらには最高位の僧侶でさえ見ることのかなわない絶対秘仏というものがあって、ありていにいえば、その絶対秘仏がどのようなもおなのかは明かされない。信といことを顧りみれば、秘仏は朽ち果てていても、木の欠片でも、存在しないものであってもかまわない。あるのかないのか分からぬもの、それが切実な願いと祈りによって信じられてきたことこそ、冥利の神髄ではなかろうか?

閑話休題、『能十番』に戻れば、日本の古語で書かれた詞章、その現代語訳、さらにそれを英語に訳したものを並べると、日本の古語に、ぼくは「言霊」というものをことさら感じてしまう。そこにあるのは、セリフやト書きではなく、掛け言葉なども駆使した、韻律に富んだ、韻文であり、文字通り、詞であり、歌であり、唄であり、神と仏への捧げものであることをありありと感じてしまう。この本は何度も読み返してしまいそうです。

『能十番 新しい能の読み方』刊行記念 いとうせいこう氏インタビュー
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

町田のタロー庵でサンピンとしんごとひでこをの2つのユニットを見ました。

サンピンはリボンコントローラーという楽器やら2弦の変な長いサスティーンのかかる手作りのギズモみたいな楽器とパーカッションの2人で演奏していて、フリーインプロピゼーションみたくなってきて、ぼくはサン・ラの音楽を思い出してしまいます。2人は演奏に入り込んでしまって、永遠に続くか、と思ってしまいました。こういうの好きです。にやけてしまう。

しんごとひでこのお二人は、自分らの音楽をユーラシア大陸のにせ音楽と称していて、そのユーラシア大陸、というところになるほど、と思いましたよ。土と木と草に風が気持ちよく吹くようで、素敵です。

今日は、ぼくは食べなかったけれど、タロー庵のうどんはうまい。
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png


神奈川県民ホールでウクライナ国立オデーサ歌劇場オーケストラを見ました。クラウドファンディングでウクライナ国立オデーサ歌劇場オーケストラは、横浜以外にも神戸、札幌でコンサートを行います。ぼくもそのクラウドファンディングに少ない額ではありますが、戦争がやむことを願って、参加いたしました。

一部のラストの『ウクライナ舞曲集」がとてもよかった。楽しくて美しい音楽でございます。二部はドボルザークの名曲『新世界』こと『交響曲第9番』。生のオーケストラで聞く『新世界』は最高だ。けれど、これは新しい国、アメリカをドボルザークが訪れて作った曲で、今のアメリカ合衆国への幻滅を考えてしまう。あのトランプという男の、戦争を仕掛けられ、侵略されて苦しんでいる、決して大きくはない国の首長に言った言葉と態度が、まったく経済ヤクザそのもので、ぼくには腹立たしく、怒りとアメリカ合衆国の終焉を感じてしまう。

今日のオーケストラの音楽は、翼を持ち、その鳥は一万キロ近くを飛び、東の果ての島国で「平和、平和」とさえずっていたようなのです。ぼくも平和を祈るばかり。
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

下北沢のFlowers LOFTで"REBEL BANQUET Vol.12"と題されたライブに島キクジロウ&NO NUKES RIGHTSを見に行きました。対バンとしてMAD3、EX-FIVE、ヴェンチレーターズの面々とDJとしてHIDETO。HIDETOさんのかけるパンクやガレージロックがかっこいい。爆音で生でライブハウスでロックを聞くのも久しぶりだ。島キクジロウ&NO NUKES RIGHTSはトリで、ストレートなメッセージがビシビシと伝わって来て、気持ちいい。

ぼくはThe Clashみたいなバンド・サウンドが好きなのです。The Clashのアルバム"Sandinista!"は最高でした。日本のバンドではフールズとかソウル・フラワー・ユニオンとかのライブハウスでのライブは好きなのです。耕が亡くなってフールズは活動していないけれど、島キクジロウ&NO NUKES RIGHTSは今の現在のメッセージをご機嫌なビートに乗せて発している。最新アルバム"DANCE IN LOVE"もかっこよかった。"REBEL BANQUET"、また来たいです。
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

もうそろそろ世界の終わりも近いような気が時々します。すると、公園で遊んである子どもとかを見ると申し訳なくて仕方ありません。そんなことを思案していると、空から「人生は野菜スープ」という歌が降ってきました。天にいまします神様は何が伝えたいのでしょう? こんな歌詞なのです。(絵はダヴィンチの「最後の晩餐」)

    人生は野菜スープ

人生は野菜スープ
にんじん、じゃがいも、玉ねぎ入れて
セロリにキャベツ、トマトも煮込め
おいしい夕げのできあがり

この世界は野菜スープ
白、黒、赤に黄色も入れて
古今東西、何でも煮込め
おいしい夕げのできあがり

あーあー、お日さまが沈んでいく
あーあー、最後の晩餐
あーあー、夕暮れがやってくる
あーあー、最後の晩餐

Rejoice, if the war is over
Rejoice, if the war is over
Let's sing it again and again
Rejoice!
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

近頃は新しい曲などはめったに作らなくなったのですが、この前の相模大野のアコパでのオープンマイク「ていねい・DE・ナイト」でほやほやの新曲「マンボジャンボ」を披露したら、なんだか、とても受けてしまって、嬉しいかぎりです。暗い戦争の世をぶっとばすような曲は作れないものかと思案していたら、歌は空から降ってきました。

さて、「マンボジャンボ」の歌詞によりこの項はめでたくおひらきとあいなります。ちなみに歌詞に出てくる「マクンバ」とは、アフリカの土着宗教がブラジルに伝わって発展した魔術や呪術色濃い民間信仰、ブードゥー教の要素を歌や踊りに取り入れたカルト宗教、黒魔術の一種で、呪いの標的にされた信徒には嫌がらせが繰り返されることがある、ということであります。絵は川端龍子の描いた第二次世界大戦後に初めてインドからやって来た象のインディラの「百子図」であります。その後すぐ、インドから象のはな子もやってきたのですな。さぁ、どうぞ。

    マンボジャンボ

マンボジャンボ、マンボジャンボ
マンボジャンボ、マンボジャンボ
子象の行進 パオー

マンボジャンボ、マンボジャンボ
マンボジャンボ、マンボジャンボ
マクンバふりかけな

愛のマントラだ
アジアは純情
アラブの闇夜に
アフリカの呪文だ

(ハナモゲラ語のアフリカの呪文)

マンボジャンボ、象のはな子
マンボジャンボ、象のはな子
子象の行進 パオー
entry_bottom_w.png
<< 前のページ   HOME   次のページ >>
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8
plugin_top_w.png
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 5
6 8 9 10 12
13 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
えいちゃんのお奨め

ライブのお知らせ

ぼくのTwitter

plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新コメント
[05/19 Pg Soft]
[05/04 ペコ]
[12/23 ロンサム・スー]
[07/27 gmail account]
[08/29 えいちゃん]
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
ブログ内検索
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新トラックバック
plugin_bottom_w.png
Copyright えいちゃん(さかい きよたか) by えいちゃん All Rights Reserved.
Template by テンプレート@忍者ブログ