えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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Robbie Robertsonが亡くなってしまったという悲しい知らせを受け取りました。The Bandの"Music From Big Pink"と"Northern Lights - Southern Cross"は本当によく聴きました。Robbie RobertsonはドラマーのLevon Helmとの対立など毀誉褒貶もあったけれど、まさしく偉大なミュージシャンだった。カナダのネイティブアメリカンの居留地の極貧の中で育ったRobbieは生粋の南部人であったLevonとは不思議とよく気があったと思うのだけれど、ぼくは二人が天国で和解することを祈るばかり。

The BandはRobbie Robertsonの作った架空のアメリカ南部の物語の中の架空のバンドのようでもあった。そのバンドの旅は"Music From Big Pink"の"The Weight"の歌詞にあるように始まった。敬意を込めて拙くも意訳してみました。

♪♪♪
ナザレに入ってきておれはなかば死にかけていた
どこか休める場所はないかと尋ねると
旦那さん、ベッドの一つでもお探しですかと言い
やつはにたっと笑い、ないねと応える

おかしなやつだな、荷物を置いていけよ
ただで荷物を運んでいるのか
その荷物を置いていけよ
その重たい荷物をおれにあずけちまいな

おれは隠れる場所を探して荷物を持ちあげて
するとカルメンと悪魔が並んで歩いている
カルメンにダウンタウン行こうぜと声をかけると
彼女は友だちってやつにつけまわされているのって言う

おかしなやつだな、荷物を置いていけよ
ただで荷物を運んでいるのか
その荷物を置いていけよ
その重たい荷物をおれにあずけちまいな

ミスモーゼスはもう何も言うことはなくなって
老いたルークは審判の日を待っている
ルークさん、若いアンナリーはどうしかたって聞くと
若いの、親切にありがとうなって、アンナリーの面倒をみてくれないかって

おかしなやつだな、荷物を置いていけよ
ただで荷物を運んでいるのか
その荷物を置いていけよ
その重たい荷物をおれにあずけちまいな

気狂いチェスターがおれについて来て、おれは霧の中でつかまっちまった
犬のジャックをちょっとあずかってくれるなら、あんたのぼろい布団を直してやるぜ
ちょっと待ってくれ、チェスター、おれは平和で穏やかな男だよ
まあ、それでいいさ、ちょっとおれの犬に食いものをくれないか

おかしなやつだな、荷物を置いていけよ
ただで荷物を運んでいるのか
その荷物を置いていけよ
その重たい荷物をおれにあずけちまいな

砲弾に撃たれ、おれは死にかかっている
おれの背中がずきずき痛んでくる
ファニーっていうおかしな女のところに戻るんだろう
あいつだけはおれをきちんと送り届け、みんなによろしくねって言ってくれるのさ

おかしなやつだな、荷物を置いていけよ
ただで荷物を運んでいるのか
その荷物を置いていけよ
その重たい荷物をおれにあずけちまいな♪♪♪

そして、そのバンドは"Northern Lights - Southern Cross"の"Acadian Driftwood"のカナダで旅を終えた。"Northern Lights - Southern Cross"の次のラストアルバム"Ilands"は"Northern Lights - Southern Cross"の補遺のようなもので、それはそれでいいのだけれども…。"Acadian Driftwood"を以前、ぼくは訳したことがあって、記してみます。

♪♪♪
戦争は終わって、精神は壊れてしまった
足をひきずって歩く男たちの丘に煙は立ち込め
俺たちは絶壁にたたずんで
舟がランデブーしながら
静かに沈んでいくのを、じっと見ていた
彼らは条約に著名をし、俺たちの家や故郷は取り上げられ
愛するものも見捨てられたけけど
彼らは何一つくれはしない
家族を守るために
敵に降伏し
アブラハムの平原までやってきた

アカディアの流木よ
ジプシーの追い風よ
彼らは俺の故郷を雪の国だという
カナダの寒冷前線が入ってくるぞ
その道に四つんばにまたがって
その道を進んでいこう

そして、あるものは祖国に帰り
高邁な命令は退けられ
あるものは最後までやりとおし
彼らを分かつことはできなかった
彼らはその道を建設し
俺たちは南の国境線に居をかまえることとなった
彼らも少しは年をとり、けれど、うろつき
少しづつ人生はよくなったと手紙を送ったけれど
賭け金は取り上げられ、子どもたちは打ちひしがれていった

マイナス15度の冷気に脅かされ
衣服は湿り凍てつき、骨の髄まで濡れていった
氷上の釣りは得るものもなく繰り返され
男は家を出ることを余儀なくされた
セント・ピエロに向かい、湾を目指しけれど
何も明らかにされず
俺たちのすべてはむなしく過ぎていった
海岸ぞいに砕け散り
痛みだけは激しくなっていったけれど
人々は
進みつづけた方がまだましだと言った

終りのない夏に病は充満し
政府は俺たちを足かせや鎖につなぎ、まだ歩かせようというのか
これは俺の芝生でもなくて
俺の季節などは来はしなかった
残っている一つの希望も思わず
俺はニュー・オーリンズの北の砂糖きび畑で働いていたけれど
そこは呪いのような
洪水が来る前までは、永遠と続く緑だったのだ
おまえが行こうとしているところ
北の方角に羅針盤を合わせ
あの冬を俺の血の中に入れてしまおう

アカディアの流木よ
ジプシーの追い風よ
彼らは俺の故郷を雪の国だという
カナダの寒冷前線が入ってくるぞ
その道に馬乗りにまたがって
その道を進んでいこう

Sais tu, A-ca-di-e j'ai le mal du pays(わかるだろう、アカディアよ、すっかりホームシックだよ)
Ta neige, Acadie, fait des larmes au soleil(おまえのあの雪、アカディアよ、涙を太陽に溶かしてくれ)
J'arrive Acadie, teedle um, teedle um, teedle ooh(俺はアカディアにたどり着くよ)♪♪♪

Robieの死の知らせを受け、とても寂しく、敗北と挫折から希望を歌ったロックの世紀が終わっていくような虚無にまたがり、ぼくは泣いています。


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近頃の横浜の定番コースの昼はにぎわい座で落語を聴いて、夜は横浜スタジアムてフレーフレーベイスターズ。



三遊亭遊喜師匠の「お菊の皿」や柳屋小袁治師匠の「ちりとてちん」を聴きながら、落語という話芸の奥深さを知る思いです。あたりまえのことのようでもありますか、やっぱ、咄家さんによって、それぞれの味わい、趣があるのですね。面白かった。

横浜スタジアムはベイスターズ対阪神戦。シーソーゲームの末に負けた。微妙なものもあったけれど、ベイスターズのエラーの4個にため息。けれども、いいところもあった。今年は千載一遇の25年ぶりのチャンピオンのチャンスだと今も思います。もう一度、ベイスターズの優勝が見たい。夏、秋と先はまだまだ長い。明日からの巻き返しを頑張れ。また応援しに行くぜ。
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立川AAカンパニーの"THE ROCKSTEADY UNITE"というイベントに行ってまいりました。


三回目をむかえる今回は以下のような布陣です

 singers
Chieko Beauty
Likkle Mai
Takako (The Drops)

 band member
森俊也dr
コウチ ba
秋廣シンイチロウ gt
大和田"BAKU"誠gt
couta key

 DJ
TOMMY FAR EAST
ZUMI

ライブハウスに来るのなんて本当にひさしぶり。DJのかける大音響のRocksteadyに自然に体が動いてしまう。楽しい。

RocksteadyとはSkaとReggaeの橋渡しをしたような音楽で、このリズムは1960年代の数年間、ジャマイカで流行り、踊りまくられていたらしい。青山のCayで見たAlton Ellisに朝まで歌っていた来日公演を思い出したりする。今夜はそのAlton Ellisのシングル"Willow Tree"のアナログレコードが売っていたので、買ってしまいました。

(敬称を略させていただいて)Chieko Beauty、Likkle Mai、Takakoの3人の歌姫は日本のI Threesかい? I ThreesとはRita Marley、Judy Mowatt、Marcia Griffithsの3人のBob Marleyのバックコーラスのことです。

バンドの手堅く低い重心のリズムが気持ちいい。

ラストの曲はBob Marleyの"Nice Time"で、この歌は、おれたちには今までいい時なんてなかったぜ、と歌う。けれど、いいのいさ。今、この時が"Nice Time"だよ。
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横浜のサムズアップで「Country Blues Heaven」を見ました。Bluesを愛する7人のBlues Man、(敬称は略して)コージー大内、W.C.カラス、なにわのてつ、ベア・ホーク・ウルフ、銀次郎、菅原広巳、ROIKIの宴です。

カラスさんなどはBluesのフォーマットで歌っているけれど、おれの音楽は全然Bluesじゃねー、などとMCしておりましたが、やっぱ、Bluesが好きなんでしょ。ひさしぶりのコージーくんの弁ブルースは、父の出身地が福岡県の田川、母の出身地が大分県の豊後高田のぼくには、何やら懐かしい夏休みの英彦山線での田舎への帰り道のようでもありました。七人七様のBluesにBluesの奥深さと自由を感じましたよ。自由がいいよ。おいらもBluesが大好きだよ。
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紫陽花が美しかろうと思い、長谷観音の在する鎌倉の長谷寺に参りました。



すべてを慈愛の目で見る長谷観音(写真撮影禁止)は素晴らしかったのですが、紫陽花の路は世界中の観光客でごったがえししていて、整理券を配布し、110分待ちだというので諦め、大仏の在する高徳院へ。


青空に映える陰りのない大仏様がよろしかろう。心も晴れ晴れいたします。
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横浜のサムズアップでなぎら健壱さんのライブを見ました。MCが長い落語の枕のようで面白いんです。歌は、ペーソスとユーモア、ウィットにとんでいて、しかも、ひとしずくの憂いを含んでいて、とっても素敵なんです。なぎらワールドを堪能。素晴らしかった。
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相模大野のアコパでザビエル大村さんのライブを見ました。ザビエルさんはアコースティックギターでブルーズやラグタイムを弾きます。参考資料の紙を配りつつ、ギターの弾き方を解説もしてくれて、なんちゃってじゃなく、こうやってギターを弾くのかと、ぼくは驚きつつ、少し得心もしたようなのです。ラストはBlind Blakeの"Diddie Wa Diddie"をコール・アンド・レスポンス。楽しかった。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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