えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
黒澤明監督の『野良犬』をVODで見ました。1949年の日本映画です。この先輩と後輩の刑事の物語は、アラン・パーカー監督の『ミシシッピー・バーニング』のようではないか。『野良犬』の志村喬の演ずる先輩の佐藤刑事が『ミシシッピー・バーニング』のジーン・ハックマンの演ずるルパート・アンダーソン捜査官で、『野良犬』の三船敏郎の演ずる後輩の村上刑事が『ミシシッピー・バーニング』のウィレム・デフォーの演ずるアラン・ウォード捜査官のようです。もちろん元祖は『野良犬』の方ですな。そのような志村喬と三船敏郎の兄弟のような、親子のようなコンビがとてもいいし、ラインダンサーを演ずる淡路恵子もなかなかです。
ラインダンサーの踊る怪しげな場末のある闇市のシーンはセットではなく、ロケをしたシーンも多いそうで、とてもリアルです。とても退廃し、淀んだ戦後の日本の街というものを感じてしまい、そのような中で、敗戦国の日本の戦後を生きる日本人の悲しみも、この映画にはあるような気もしました。そして、この『野良犬』という映画の映像の構図は、すべてフレッシュでスタイリッシュでかっこいい。フランスの1950年代の席捲した所謂「フィルムノワール」と呼ばれるギャング映画の元祖ともいわれる黒澤の『野良犬』です。
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