えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
国立能楽堂にて能楽を見ました。狂言は大蔵流『萩大名』、能は喜多流『楊貴妃』でした。
『萩大名』はこんな話。和歌を読ませるという邸宅に訪問するという大名に太郎冠者は「七重八重九重とこそ思ひしに十重咲き出づる萩の花かな」という歌を授けますが、覚えの悪い大名が失敗ばかりします。落語の粗忽者噺のルーツであるような気もしました。
『楊貴妃』は白楽天の「長恨歌」を基にした、政変により、玄宗によって悲劇の死となった楊貴妃の蓬莱の黄泉の国で一人暮らす、寂しく悲しい曲。この曲の途中から客席のいろんな席からすすり泣きが聞こえていました。真後ろの一列にほぼ外国人ばかり、多分、アメリカ人が座っていたのだけれど、そこからも誰かのすすり泣きが聞こえます。ぼくも、中国由来の曲から日本人の精神性のもっとも美しい能の精髄を感じさせる舞台に感動した次第です。素晴らしかった。
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