えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
日倉士歳朗さんが亡くなったというニュースを知りました。ギタリストとしても、シンガーとしても最高のミュージシャンでした。一人の人間としても尊敬すべき素晴らしい人格の人でした。日倉士さんを思い出すと、自分の小ささを感じるばかりです。ただ、今はもう、この地上では会えなくなったことが、寂しい。
ささやかなぼくの思い出を披露します。日倉士さんのライブの時、ぼくは、瓶かグラスを倒し、派手に割ってしまったことがあったのです。演奏の後、せっかく演奏中にすみません、とぼくが平謝りすると、日倉士さんは、あのコップを割ったのはよかったよ、昔、アメリカにチキン・シャックというブルース・バンドがあって、そのライブ盤にも、演奏中に派手にグラスか何かの割れる音が入っていて、それがなんともかっこいいんだよ、だから、あれはあれでOK、と笑っておっしゃる。本当に青い空のように心が広く大きい方でありました。あの笑顔を思い出すと、ぼくはさよならを言いたくはないのです。
ささやかなぼくの思い出を披露します。日倉士さんのライブの時、ぼくは、瓶かグラスを倒し、派手に割ってしまったことがあったのです。演奏の後、せっかく演奏中にすみません、とぼくが平謝りすると、日倉士さんは、あのコップを割ったのはよかったよ、昔、アメリカにチキン・シャックというブルース・バンドがあって、そのライブ盤にも、演奏中に派手にグラスか何かの割れる音が入っていて、それがなんともかっこいいんだよ、だから、あれはあれでOK、と笑っておっしゃる。本当に青い空のように心が広く大きい方でありました。あの笑顔を思い出すと、ぼくはさよならを言いたくはないのです。
この前の夜、居酒屋で酒を飲んで家に帰ってきてお風呂に入り、テレビを付けたら、NHK-BSでローリング・ストーンズのキューバのハバナでの2016年のフリーコンサートを放映していて、日付が変わるラストまで見てしまっていた。素晴らしい演奏と120万人ものオーディエンスの一体感にとても感動する。
ステージを所狭しと駆け回るミック・ジャガーはスペイン語でMCをしていて、数年前までおれたちを聞くのって大変だったんじゃないか、本当に来れてうれしいよ、などと語りかけていて、キューバの人たちはイエーと歓声をあげていた。キューバの人たちがローリング・ストーンズのヒット曲の多くを知っていて、目の前のストーンズといっしょにコンサートで声を張り上げて歌っていたことは、別に不思議なことではない。多分、マイアミからのラジオ局からの音楽が、がんがんに入って来ているのだろう、と思う。思えば、バラク・オバマ政権下の最後の年のつかの間の春の時であった。
イギリスのロック・ミュージシャンはそこそこいいとこ出の、半分、赤い貴族みたいな人がけっこういたりする。「地の塩」という労働者階級を讃えた曲もあるローリング・ストーンズのミック・ジャガーとキース・リチャーズ、「ビコ」を歌ったピーター・ガブリエル、クラッシュのジョー・ストラマーのお父さんは世界中を飛び回る外交官だったりする。そうだ、このライブでの一番いいシーンは、おれの生涯の同志だよ、とミックがキースを紹介して、キースが「You Got The Silver」を歌い始めるところだな。
確か、1970年代の半ば頃、ストーンズのパリのライブをNHKで放映していて、三十何歳かのミック・ジャガーにステージに出る直前にフランス人がインタビューしていた。ミック、あなたも、四十歳が近いのだけれど、いつまで、腰を振ってロックンロールを歌っているんですか、と訊かれて、ミック・ジャガーは、ふざけるな、おれは死ぬまで、ロックンロールを歌う、と言って、ステージに飛び出していった。
今でも半世紀近く前のあの頃と同じく、ローリング・ストーンズはかっこいい。不滅のロックンローラーだ。
The Rolling Stones - Havana Moon - HD (2017)
アメリカ大統領選後のアメリカをTwitterとかで見ているとボビー・チャールズの"Small Town Talk"を思い出します。意訳してみました。
♪♪♪
それはただの噂話
他の誰かが好きなようにやっているのを耐えられなくなった人たちの
すべては与太話
気にしちゃいけない、一言も信じちゃいけない、いつでも、そんな話が聞こえても
聞いたことすべてが信じられない
見たことの半分も信じられないっていうのなら
誰かを信じたいっていうのなら
きみはぼくを信じるべきだよ
すべては嘘の噂話
本当のことといったら、思ったことがはねかえってきているだけなのさ
小さな町の噂話
いっぱいの嘘のお話で、自分が沈んでいくのもわからずに、みんなは頭がおかしくなっていく
ぼくたちはたった二人だけでいっしょに生きていって
何かをしなくちゃいけないのさ
誰が他人を裁けるのかい?
それは人を傷つけるだけなのさ
それはただの噂話
他の誰かが好きなようにやっているのを耐えられなくなった人たちの
すべては与太話
気にしちゃいけない、一言も信じちゃいけない、いつでも、そんな話が聞こえても♪♪♪
ボビー・チャールズってやさしいやつだなぁ。10年くらい前に逝ってしまったけれど、ひとりぼっちを楽しみながら、空の上から歌ってくれているのではないかしら?
♪♪♪
それはただの噂話
他の誰かが好きなようにやっているのを耐えられなくなった人たちの
すべては与太話
気にしちゃいけない、一言も信じちゃいけない、いつでも、そんな話が聞こえても
聞いたことすべてが信じられない
見たことの半分も信じられないっていうのなら
誰かを信じたいっていうのなら
きみはぼくを信じるべきだよ
すべては嘘の噂話
本当のことといったら、思ったことがはねかえってきているだけなのさ
小さな町の噂話
いっぱいの嘘のお話で、自分が沈んでいくのもわからずに、みんなは頭がおかしくなっていく
ぼくたちはたった二人だけでいっしょに生きていって
何かをしなくちゃいけないのさ
誰が他人を裁けるのかい?
それは人を傷つけるだけなのさ
それはただの噂話
他の誰かが好きなようにやっているのを耐えられなくなった人たちの
すべては与太話
気にしちゃいけない、一言も信じちゃいけない、いつでも、そんな話が聞こえても♪♪♪
ボビー・チャールズってやさしいやつだなぁ。10年くらい前に逝ってしまったけれど、ひとりぼっちを楽しみながら、空の上から歌ってくれているのではないかしら?
BOBBY CHARLES - Small Town Talk
近藤等則さんが亡くなられた。いくつかのぼくの思い出を語り、この偉大なミュージシャンに哀悼と敬意を表します。
初めて近藤さんを見て、その演奏とパフォーマンスを体験したのは、法政大学の学館ホールであった。ヨーロッパから帰ってきて、一人でステージに登場したトランぺッターはピッグノーズの小さなギターアンプをフルテンにして、ピックアップか小さなマイクでひろったトランペットの音を歪ませ、その音をマイクでさらに広い、PAを通して大きなスピーカーから爆音がホール中に音が鳴り響き、もしかして、すべての窓ガラスも振動していたようなのだった。強烈な経験でした。そのコンサートの終わりの方で、人の背丈の何倍もあろうかという巨大な箒のようなもので床をバシバシと叩きながら、歩き廻り、扉から外に出て行った。あれはなんだろうという驚きと快感すらもあった。
同じころ浅川マキの「One」というアルバムを聞いたら、近藤さんがトランペットを吹いていて、強烈にかっこいい。フリージャズ。メンバーは浅川マキ-ボーカル、山下洋輔-ピアノ、川端民雄-ベース、山内テツ-ギター、そして、近藤等則-トランペット。
時は経ち、夜中、テレビを見ていたら、確か「近藤等則 地球を吹く」というような番組が放映されていて、近藤さんはイスラエルかどこかの砂漠の巨大な崖で、エレクトリック・トランペットを見渡す限りの赤い砂の大地に響かせていた。演奏が終わり、風になぶられながら、近藤さんは、こんな歌を鼻歌まじりに口ずさんでいたのだ。
♪♪♪
おれは行って、行ってみたいのさ
世界の果てっていうところに♪♪♪
その短い歌は見果てぬ何かをただただ見ようとしているかのようで、強烈にかっこよかったです。真の自由を音楽で体現したミュージシャン、近藤等則に今夜は献杯!
初めて近藤さんを見て、その演奏とパフォーマンスを体験したのは、法政大学の学館ホールであった。ヨーロッパから帰ってきて、一人でステージに登場したトランぺッターはピッグノーズの小さなギターアンプをフルテンにして、ピックアップか小さなマイクでひろったトランペットの音を歪ませ、その音をマイクでさらに広い、PAを通して大きなスピーカーから爆音がホール中に音が鳴り響き、もしかして、すべての窓ガラスも振動していたようなのだった。強烈な経験でした。そのコンサートの終わりの方で、人の背丈の何倍もあろうかという巨大な箒のようなもので床をバシバシと叩きながら、歩き廻り、扉から外に出て行った。あれはなんだろうという驚きと快感すらもあった。
同じころ浅川マキの「One」というアルバムを聞いたら、近藤さんがトランペットを吹いていて、強烈にかっこいい。フリージャズ。メンバーは浅川マキ-ボーカル、山下洋輔-ピアノ、川端民雄-ベース、山内テツ-ギター、そして、近藤等則-トランペット。
時は経ち、夜中、テレビを見ていたら、確か「近藤等則 地球を吹く」というような番組が放映されていて、近藤さんはイスラエルかどこかの砂漠の巨大な崖で、エレクトリック・トランペットを見渡す限りの赤い砂の大地に響かせていた。演奏が終わり、風になぶられながら、近藤さんは、こんな歌を鼻歌まじりに口ずさんでいたのだ。
♪♪♪
おれは行って、行ってみたいのさ
世界の果てっていうところに♪♪♪
その短い歌は見果てぬ何かをただただ見ようとしているかのようで、強烈にかっこよかったです。真の自由を音楽で体現したミュージシャン、近藤等則に今夜は献杯!
ジャマイカのToots Hibbert、大好きな歌手でした。地上での生はおしまいになり、今ごろは空の上から、歌ってくれているのだろう。これは1975年のご機嫌なライブです。
大好きなToots & the Maytalsのバラード「Daddy」を意訳してみました。
♪♪♪
父ちゃん、ぼくために母ちゃんに話しておくれよ
何か話して欲しいんだ
ぼくがここにいていいんだって
母ちゃんに会いたかったんだ
母ちゃんに抱きついて
母ちゃんと昔話でもして、母ちゃんにキスをして
母ちゃんの手を握って、揺すぶって
だって、母ちゃんが大好きなんだ
何か言ってよ
父ちゃん
何か言ってよ
父ちゃん
ぼくはずっと家から離れていた
どうやって帰ったらいいのかわからなかった
ある夜、ふと目が覚めると
ぼくははっきりわかったよ
こんな景色はみたことなかったと
母ちゃんと父ちゃんに会えたらなって
ぼくを見ておくれ
けれど、それは夢だった
それで家に帰ろうと決めたんだ
ぼくは橋を渡り始めた
ぼくはドアのところに
ジーンという一人の少女を見えた
彼女は
トューツ、あなたがここを出て行ってしまう前に
わたしはあなたに新しい名前をあげたのよ
ぼくがどうしてときくと
母さんはね
あんたがとても偉い人になるようにって思って
それはサティン・オー・ボノって名前なの
サティン・オー・ボノってぼくを呼んでもいいよ
とっても変わったいい名前だね…♪♪♪
Toots & the Maytals - Full Concert - 11/15/75 - Winterland (OFFICIAL)
大好きなToots & the Maytalsのバラード「Daddy」を意訳してみました。
♪♪♪
父ちゃん、ぼくために母ちゃんに話しておくれよ
何か話して欲しいんだ
ぼくがここにいていいんだって
母ちゃんに会いたかったんだ
母ちゃんに抱きついて
母ちゃんと昔話でもして、母ちゃんにキスをして
母ちゃんの手を握って、揺すぶって
だって、母ちゃんが大好きなんだ
何か言ってよ
父ちゃん
何か言ってよ
父ちゃん
ぼくはずっと家から離れていた
どうやって帰ったらいいのかわからなかった
ある夜、ふと目が覚めると
ぼくははっきりわかったよ
こんな景色はみたことなかったと
母ちゃんと父ちゃんに会えたらなって
ぼくを見ておくれ
けれど、それは夢だった
それで家に帰ろうと決めたんだ
ぼくは橋を渡り始めた
ぼくはドアのところに
ジーンという一人の少女を見えた
彼女は
トューツ、あなたがここを出て行ってしまう前に
わたしはあなたに新しい名前をあげたのよ
ぼくがどうしてときくと
母さんはね
あんたがとても偉い人になるようにって思って
それはサティン・オー・ボノって名前なの
サティン・オー・ボノってぼくを呼んでもいいよ
とっても変わったいい名前だね…♪♪♪
Toots & the Maytals - Daddy.
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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