えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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スポンサーの付けない自主メディア「IWJ(インデペンデント・ウェブ・ジャーナル)」を展開するジャーナリスト、岩上安見さんが2011年3月11日に福島にいた人にインタビューしたした、そのインタビュー集「百人百話 第2集」を読んだ。「第1集」につづき、充実した内容だった。

一般般的なもしくは標準的な福島県人なんてあるのだろうか、と思い、この本に登場する人たちのそれぞれ一人ひとりのそれぞれであることがとても大切なことであるような気がした。その多様性の中にも、矛盾したことを言うようだが、福島気質がすけて見えるようだ。そして、内から見た福島、それが書かれているのではなく、語られている。書かれずに、語られる口吻の歴史こそ、ぼくたちにとって真実ではなかろうか。

避難した人、避難せずに福島にとどまっている人、つとめて忘れようとしている人、忘れまいとする人、そして、何か震災について発信して行動している人、行動していない人、福島でこの災難に見舞われなかったぼくにとっては、それらすべての人が敬意を表すべき人でもある。

福島から新しい日本と日本人が生まれつつあるような気がしつつ本を閉じた。







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忌野清志郎の著しわした「ネズミに捧ぐ詩」を読んでいる。清志郎の生々しいぶるぶる震える魂に触れたような本だ。これは26年前に書かれた発表するあてもなく作詞の創作ノートをそのまま本にした本で、その26年前とは、RCサクセションが「カバーズ」を発表しタイマーズへと突っ走るころに書かれたもの。

この前、NHKで清志郎についてのドキュメンタリーを放映していて、ぼくも見たのだけれど、泉谷しげるは、このころの清志郎を文化人みたくなってしまって、批判的に思っていたと語っていた。この発言には、泉谷さん、おまえこそ、いまだに、文化人で芸能人だろうが、とむかっときました。ぼくは、この時こそが、清志郎が、文化人や芸能人でなしに、本当にバンド・マン、ブルース・マンになった時だと思うのだけどね。

そもそも、歌なんてのは、たいしたものだけど、たいしたものでもなくて、その時その時、歌いたいときに歌いたいように歌う小唄でいいのよ。なんでも歌っていいのよ。不器用にでもいいさ。それがブルーズってもんじゃないかね。で、そんな小唄の心のつまったこの「ネズミに捧げる詩」って本、最高です。






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木果歩さんの著した「海うそ」を読了した。廃仏毀釈の記憶を持つ九州のとある小さな島の景色と人の心とすぎゆく時のお話。

こんな小説を読むと、故中上健次のまいた種が芽吹き、思いがけなく育ったようにも感じてしまう。ぼくもいつかは小説が書きたいな。中上健次の(精神の)非嫡出子としての物書きとしてのそれである、なんていうと、かっこよすぎてしまうね。

ぼくたちの時代とは、何か、とても大事なことを次々と忘れつつ、続いている、そんな時代なのかもしれない、とこの本を読んで思いました。







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酔っぱらって新宿駅のホームのところせましといろんなものが並んでいる売店を覗いてみて、思わず買ってしまった忌野清志郎の詩集「エリーゼのために」を読んでいます。この本の清志郎自身のあとがきによると、この本での清志郎はバンド・マンではなくて、ブルース・マンなのだそうだ。バンド・マンからブルース・マンへの距離はどのぐらいあるのだろうか、などと思いをめぐらし、ページをめくっていると、こんな言葉が目に飛び込んできた。

「お前が好きさ おいらそれしか言えない
ほかの言葉しらない
だけど言葉で何が言える」

金子マリのコーラスも聞こえてきそうな素敵なリフレイン。なんてフレッシュなんだろう。けれども、今年もあの日が近づいてきたな。永遠だよ、忌野清志郎。








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石牟礼道子さんの著した「葭の渚」を読了した。「葭」と書いて「よし」と読みます。

この本は、水俣の公害病について書いた「苦海浄土」が世界的な名著であるとぼくが信じている石牟礼さんのその水俣公害病事件を書くままでの自伝。

ぼくが今、ノーベル文学賞を取ってほしい、もしくは捧げたい人が二人いて、一人はロック・シンガーのボブ・ディラン、もう一人が、詩人でもあり、小説家でもあり、フォークロアの語り部のようでもあり、もちろんすべての生き物を蝕む近代とか現代とかいう時代に対する告発者のようでもある、ジャンルなんて飛び越えてしまった人、ただならぬ言葉を綴る石牟礼道子さんであります。

この本に書かれた石牟礼さんの年代順の思い出の記を読むと、彼女の語る「例えば戦前までは人や草木やけものや海のものたちと牧歌的な関係を保っていて、それが生きている幸せにつながっていた」そんな世界が急速に、瞬く間に失われていった時代、それは生き物たちへの空恐ろしい殺戮の時代でもあったのだ、と思う。再びこの本からの引用になるが、水俣病について書き始めた石牟礼さんは、自分にこう言い聞かせたという。

「一人であることを覚悟せよ、これは容易ならぬことをおっぱじめたぞ。一人であることを再々覚悟せよ」

作家というような人たちがいるとして、石牟礼道子さんこそもっとも勇気のある、遠くにまで行った人、しかも、しっかり地べたを歩きつづけながらの人である、と思い、共感とともに、畏怖のような深い敬意を抱きます。





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「震災以降 終わらない3・11-3年目の報告」を読了する。総勢24人の人からの震災のその後のレポート。一つのレポートが2段組み4頁となっており、総頁数の奥付の含めて200頁で、もりだくさんでありながら、一つ一つ内容はよく真摯に掘り下げられていて、深い。

その中で、福島県郡山市に在住している安積咲さんの文「物語化された「福島」への抵抗」が、表現するもののはしくれのようなぼくのような人間にとっては、ぶすりと胸に刺さるような内容であった。物語化されたとは何だろうか、とぼくは考えこんでしまう。

ここでいう物語ということから、思い浮かべられるのは、例えば、大江健三郎氏の「反核」の物語でもあるだろうし、その裏側か、向こう側かには、三島由紀夫の「日本神国」の物語もあるような気がする。アメリカの民主主義の物語、ソビエトの共産主義の物語、イスラムの聖戦の物語、世界に物語はあふれていて、人を鼓舞させもし、多くは傷つけてきた。そのような物語に抵抗し、地に足をつけて、「福島」ではなしに、地元を復興させたい、と安積咲さんは、書いておられるようなのだ。

そうか、けれども、東北というと、敗れたものの物語でもある奥羽越列藩同盟の歴史のようなもう一つの物語も懐に抱いてもいるのではなかろうか。だから、ぼくは、安積咲さんの論に深く頷きつつも、物語こそは、力なきぼくたちについに残された、物語を育む想像力とともにある、武器なのではなかろうか、とも思ってしまう。そして、その物語とは、歌とも置き換えても良い。確かに、何々主義というような大きな物語、大きな歌には、つねに裏切られてきた、ということも確かにそうなのだけれども、ぼくはこんなふうに思いいたる。今、現在のホメーロスたちは散り散りながら、むしろ、小さな歌を歌っているのではなかろうか。この本に登場するいろんな東北の人たちのように。

ぼくはその昔、何度も東北を列車の旅をしたことがあったけれど、再び、そんな旅に出たくもなった。それは、この本に書かれていることに、小さな歌と小さな物語、もしくは、希望のような何かが芽吹きつつあるよう感じたから。

地に足をつけ、ありのままを見て、想像力を働かせ、夢見るように、小さな歌を歌う。おやすみ...ZZZzzz.....






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夏目漱石の「坑夫」を読了。漱石による地獄巡り小説。舞台は鉱毒事件の足尾鉱山。鉱毒による谷中村強制廃村1906年の2年後の発表。自死を望む主人公の冷徹な心理小説で漱石が言いたかったことは如何に。歴史はどこでも、いつでも繰り返しているのでしょうか。









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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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