えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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ダンプの運転手の生粋の労働者階級のイギリス人と結婚し、ロンドンの郊外、ブライトンの公営住宅に居をかまえ、保育士をしておられるブレイディみかこさんの著したエッセイ集「アナキズム・イン・ザ・UK 壊れた英国とパンク保育士奮闘記」を読む。

今、英国はすごいことになっていて、イギリスの一般新聞紙、ガーディアンではそれを"Broken Britain"と呼んでいるらしいのだが、とても興味深く、いっきに読了してしまった。ルポルタージュされているのは、ロンドンでの暴動のこと、最低賃金を下げるな、との要求でのゴミ回収スタッフのストによるゴミだらけになった街、保守党政権の労働者階級への締め付け、サッチャー元首相死去時の労働者階級の町でのどんちゃん騒ぎの祝宴、東洋系、アラブ系、アフリカ系への差別、下層階級のやんちゃを通りすぎてあまりに粗暴すぎる幼児たち、Working ClassとUnder Class、未婚の十代の母たち、もういろいろ。救いにない話の中に人間の善が瞬間に輝き、そんな時の筆致に、無表情なごみどもの集まりのような小田急線の電車の中で読んでいて、目頭が熱くなったことが何度もある。

ロンドンはなんだかんだでなんと自由なんだろう。ドイツ人のカール・マルクスはロンドンで執筆活動を続ける理由を尋ねられて、ここが世界で一番、自由にものが考えられて、自由に発表できる場所だからだ、と答えたという。今でもそうなのかもしれない。奇っ怪なオブラートに包まれたかのようなこの日本の空気の中にいて、そう思ってしまう。けれど、日本も少し変わってきたようだ。

ローリング・ストーンズやクラッシュは金持ち貴族の左翼趣味であったのだろうか? 本当の労働者階級、下層の飢えたガキどもの歌はビートルズやセックス・ピストルなのかもしれない。おれはどっちも好きだが、ブレイディみかこさんは断然ピストルズだと言う。その彼女の"God Save the Queen"の訳を引用して、ブリティッシュ・ロック・ファンと自由を求むすべての人にこの本を強力にプッシュします。

「神よ、女王陛下を守り給え。
なんつったって、観光客はマネーだからな。
俺らの君主様は
イメージとは違うんだけどよ。

神よ、歴史を守り給え。
あいつらのキチガイじみたパレードを。
おお神よ、どうかご慈悲を。
全ての犯罪は償われたのだ。

未来が無い時に、
罪なんてあるわきゃねえだろ。
俺たちは花々だ。ゴミ箱の中の。
俺たちは毒だ。あんたの人間機械の中の
俺たちが未来だ。
君たちが未来なんだ」

ブレイディみかこさんのブログ
http://blog.livedoor.jp/mikako0607jp/





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子どもたちのヒーロー「アンパンマン」で有名なやなせたかしさんの自伝「アンパンマンの遺書」を読了した。走馬灯のように昭和を細く長く生き、昨年、逝ってしまったやなせさんの序破急の人生を読んで、なんて長い序なのだろう、と思った。その細い序の糸はなんとも長く曲がりくねってもいたけれど、一度もこんがらがることはなっかったんだね。おしまいの方に書かれていた奥様とのエピソードにぼくの胸はきゅんとしました。






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こんな絵本を読んだ。この「やさしいライオン」という絵本は、昨年に亡くなった「アンパンマン」で有名なやせたかしさんの著した絵本で、たぶん、子どもでも、おとなになってから読んでも感動してしまう。シンプルなストーリーと可愛らしい絵に、何かとても大切で深いことが表されているのです。読むと、静かに胸、そう、魂の奥のほうにあるものがやってきます。そして、何度でも読み返してしまいます。









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大晦日から元旦にかけて駒沢女子大学の先生でもあり曹洞宗のお坊さんでもある千葉公慈さんの著した「知れば恐ろしい日本人の風習」を読んでいて、読了しました。おもしろかった。

恐ろしいということに智慧があり、ぼくたちは、日本というところの、日本の言葉で何重にも折り重なって編まれたつづら折りのコスモス(宇宙)を生きてきたし、生きていくのが良いことなのかもしれない、と思った。








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未明に目が覚めて、いとうせいこうさんの「想像ラジオ」を読了する。読み始めは何のことだかわからない小説で、読み進めるとあることがわかって、わかってしまってから、読み進めるのが苦しくなんるのだけど、読み進めずにはいられない、そんな小説でした。

この新しい意匠をまとった小説は、古い物語、、古い唄、それは死者たちのために語られるという、そういう日本人の心象に深く根付いた伝統性みたいなものを感じた。

あー、2011年3月11日を境にいろんなものが変わってしまった、世界を構成している光の色までもが変わってしまった、と感じているのは、ぼくだけではないはず。そのいたましいことに生死を越えた祈りの声、唄、物語が響いてもほしい。想像ラジオを聴き続けよ、ということなのだろうか。すると、ラジオのジングルが鳴りはじめる。想ー像ーラジオー。








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本屋で立ち読みしていたら面白いんで、買って一気読みしてしまったのがシンクタンク「ソフィアバンク」の代表取締役であり社会起業論の教授でもある田坂広志さんの著した「なぜ、マネジメントが壁につきあたるのか」です。まじめなビズネスマンが読むような本だけど、話は仕事のことにとどまらずに、暗黙知、複雑系、禅へと敷衍していき、凡庸なノウハウ本にはない面白さがあった。ぼくはノウハウ本というのは人を単純にし、人の頭をバカにするようなものだとも思っていたのだけど、そんなことも書かれてていたな。

例えば、この本に書かれていたことの一つにぎりぎりのものごとを決める時に「割り切る」と「腹をくくる」というのがあるということ。前の会社にとても尊敬できる面白くて頭脳明晰な切れ者の、しかも人情深い大人物の上司というか取締役がいて、その人もよく「腹をくくる」と言っていたことを思い出したりした。その人は風の噂でまだまだ元気に第一線で活躍しているとのこと。

あぁ、けれども、落ちこぼれビジネスマンのようなぼくだけど、こんな本を読んでしまうのには、わけがあって、近い将来やりたいと思っている夢みたいなこともあるのですぞ。







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「山口冨士夫 天国のひまつぶし」を読了した。いろんな人からの山口冨士夫へのトリビュートブック、言葉による山口冨士夫賛歌の本なのであった。

ミュージシャンはもちろんこと、小説家、詩人、、文学者、写真家、思想家、新聞記者、いろんな人たちが、彼の死を悼み、言葉を寄せている。なんと言えばいいにだろうか、山口冨士夫はミュージシャンという狭い職業範囲を超えて、ロックンローラーも踏み越えて、山口冨士夫たるような存在だったのだと思う。

山口冨士夫がギターを弾いていた日本の日本人による日本語の日本人のための初めてで最高のロック・バンドたる村八分について、いしいしんじさんはあるエピソードをこの本の中で披露しているのだが、やはりこういうのがアティテュードとしてロックではないのか。若いかね? 青臭いかね? 空の向こうではジョン・レノンや忌野清志郎はどう言っているのかね? ここに書かれたチャー坊こと柴田和志や山口冨士夫の空の向こうからのやさしい笑い顔が浮かびはしないかね? 引用して、山口冨士夫は永遠なのだなーと見上げてしまう。

「なに、これ」
 と三歳の息子がやってきた。・・・<中略>・・・
「むらはちぶ、きいてみよか」
 といって、A面の一曲目に針を落とす。・・・<中略>・・・
「これ、だれがうたってんのん」
「さあ、だれやとおもう?」
 息子はしばらく耳をかたむけ、見つめたまま、
「おに」
 といった。
「すっごく、やさしい、おに」
 唖然とする僕を置き去りに、冨士夫のギターソロがうねりだす。
「これ、キター?」
「うん、ギター」
「だれがひいてんのん」
「さあ、だれやとおもう?」
 息子はやはりじっと耳をかたむけ、そうして晴れやかな顔をゆっくりとこっちに向け、ひとこと、
「どろぼう」
 とささやいた。
「すっごい、やさしい、うれしい、どろぼう」








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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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