えいちゃん(さかい きよたか)

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再び、日本民藝館を訪れました。棟方志功の展覧会「棟方志功 師との交感」が開かれているということをNHKの教育テレビ、今のEテレの「日曜美術館」で見て、是非、行って、見ておきたいと思った次第です。

民藝館を開いた思想家、柳宗悦は、無銘の工芸品を「民藝」と名付けて、その美しさを世に知らしめた人だけけれども、ぼくの知るところ、その生涯で記銘のものを作った二人の人を素晴らしいと翔陽しました。一人は木彫りの仏を江戸時代後期に日本各地に残した木喰上人で、もう一人が「わだばゴッホになる。ゴッホは静かだ」と若いころ志を立てて、世界的な版画家となった棟方志功。柳宗悦と棟方志功は美しい師弟関係にあったようで、棟方が駆け出しの無名の版画家であったころから柳宗悦は生活の援助をしつつ、棟方の版画を買い上げていたという。柳が刷り直せと言えば、棟方は喜んで刷り直し、柳が刻み直した方が言いとすれば、棟方は素直に刻み直したともいう。晩年の病床にある柳に向けての柳の「心喝」と題された俳句より短い詩を版画にした作品は、落款もなく、柳宗悦の無銘の美しさそのもののようで、本当に素晴らしいものでした。

そして、二階に上がると「洋風画と泥絵」と題された展覧会が開かれていた。アンリ・ルソーのような曖昧で不正確な遠近法とその美しさにぼくの頭はクラクラする。それらの絵から感じられる江戸時代ののどかさと美しさに驚いて、これは、音楽でいうと細野晴臣さんの「泰安洋行」ではないかと思いましたよ。最近、長谷川博一さんの著した「追悼の泰安洋行」を読み、細野さんのトロピカル三部作と呼ばれるアルバム「トロピカル・ダンディー」、「泰安洋行」、「はらいそ」をよく聴いているぼくは、これは小さなシンクロニシティ(意味のある偶然の一致)ではないかと思いました。

日本民藝館の次の展覧会は2020年9月15日から「アイヌの美しき手仕事」じゃ。
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えいちゃん
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男性
職業:
S.E.
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音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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