えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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仕事でお客さんにあるものを届け、直帰しようと山下公園のあたりから関内に向かって歩いていると、横浜球場にぶつかり、歓声が聞こえてきた。巨人横浜戦が今、始まるところだった。10分ほど迷ったあげく、ライトの外野スタンドの自由席のチケットを買って、中に入り、売店で焼きそばとビールを買い、席に落ち着いた。ぼくは実は横浜ベイスターズ・ファンだったりする。

横浜球場は日本に残っている数少ない屋根なしの球場で、空につながったかのようなこの解放感と野球というスポーツが独特に持つゆったりしたテンポがかもし出すゆるっとした感じがたまらなくいい。

昔、「フィールド・オブ・ドリーム」という映画を見て、そうか、アメリカ人にとってベース・ボールというのは原体験の夢のようなものかもしれないと思ったことがあった。そして、今のここも夢の場所かもしれない。どうして、みんな、声がかれるほど、必死に声援を送りつづけているのか? それに、前の席にいる女の子が持っていて高くかがけている選手の名前をきれいに描いたプラカードは何だろう? 前の晩の夜も遅くに派遣の仕事が終わったあと、段ボールに厚紙を貼り、自分のスターに向けて、思いのままにベイスターズ・カラーの青を塗りたくっているのだろうか? 後ろの方でわめきつづけている男は、ベイスターズが打てば、取れば、夢をありがとうと、叫ぶ。ここには不思議な磁力があり、夢の力を集めているのだろうか?

ゲームは思いもしなかった物語を作り、今夜、ベイスターズは9回の表、山口投手の2連続のフォァ・ボールに始まり、ついに同点に追いつかれてしまう。けれど、その9回の裏、かっせ、かっせ、横浜、読売倒せという、判官びいきのぼくを危うく涙ぐませそうな、悲鳴のような声援の中、村田選手の体をかすったデッド・ボールで押し出しのさよなら勝ち。ベイスターズの選手がベンチから飛び出した。こんなわけのわからない以外な筋書きが、おれの人生みたいたぜ、ベイビー。

夢をありがとちゃん!
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えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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