えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
四方田犬彦さんの編纂した「李香蘭と東アジア」を読了した。著者は四方田さん以外に鷲谷花さん、垂水千恵さん、岩野裕一さん、牧野守さん、藤井省三さん、張愛玲さん、古倉梧さん、門間貴志の面々。四方田さんは李香蘭はいろいろな名前で呼べれてきたと言う。日本語ではリコウラン、北京語ではリシャンラン、広東語ではレイホウラン。彼女は山口淑子でもあり、ハリウッドではシャーリー・ヤマグチ、そして、パレスチナでのアラブ名、ジャミ―ラ。そして、こうも続けている。
「現在のわたしには、戦後の李香蘭=山口淑子の存在は、二一世紀に日本人が生きてゆく際のモデルを提供しているように思われる。国境を越え、民族と言語の壁を越え、民族主義と真正面と向かいながら、つねに歴史のなかで自分の位置を確認してゆく作業を忘れない女性」
なんとなく伊藤詩織さんという人を思い浮かべてしまうのだった。
北京の映画監督である陳凱歌(チェンカイク)はこう称揚するそうだ。
「李香蘭は二〇世紀のアジアが生んだもっとも重要な女性だよ」
この本を読み、もう一つのアジアの歴史を知ったかのよう。
そして、山口淑子さん自身が藤原作弥さんと共著した「李香蘭 私の半生」についても。この本はは昭和の初めのころ。戦前の中国と日本についてのもう一つの視点からの歴史を知りたい人にお薦めの名著です。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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