えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

佐藤愛子さんの著した「冥界からの電話」を読みました。読み終わり、なんともいえないこの小説とも実話ともつかない物語の結末に三島由紀夫の「豊穣の海」の第四部「天人五衰」のラストのお寺のシーンを思い出してしまった。寂しさと悲しさの有限さの向こうに虚無らしきものが口をあけて、待っているような気もしたのです。これは、もちろん、佐藤愛子さんはそのようなことは書いておらず、多分、まったく逆の意見だとは思うのですが、わからない、わからない、すべてはわからない。ぼくは今のところ、わからないままほうっておくことにします。佐藤愛子さん、つづきの物語が訪れたら、ぜひまた、書いてください。

この記事にコメントする