えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

黒澤明監督の「どですかでん」を見る。暗く救いのない話を美しい映像で描いていた。物語とかストーリーもほとんどなく、黒澤組初のカラー映画は、フランスのヌーベルバーグというよりも、色彩のあるイタリアのネオレアリズモという趣。そして、ラストのシーンはほんのかすかな曙光のよう。1970年代にたくさん作られたインディーズ、ATGの映画は、この「どですかん」がルーツだろうかと思わせる。「どですかん」の残酷さの中の一筋のヒューマニズムに、ぼくは当惑し、この映画のように、空想の家を作ったり、空想の汽車を走らせ、いつか命の木は等しく枯れてゆく。

<< 野口久光 ジャズの黄金時代
HOME
弘法山ハイキング 桜花 >>
[1874] [1873] [1872] [1871] [1870] [1869] [1868] [1867] [1866] [1865] [1864]
[1874] [1873] [1872] [1871] [1870] [1869] [1868] [1867] [1866] [1865] [1864]
この記事にコメントする