えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

港区にある高輪区民センター区民ホールという所で大宮直明監督の「つなみいいおかつぶ一年」という映画を見た。この映画はぼくの友だちのヨガの先生であり舞踏家でもあるゆふがおきららさんを描いたドキュメンタリーであると同時に、世の中でほとんど知られていない先の地震の被災地である千葉の飯岡という漁師町を描いた作品でもある。
きららさんのいう「つぶ」って何かなと思った。それはすべてのもののもっとも小さい単位であるらしい粒子のようなものだろうか。それはそこにあると思えば消えていて、そこにないと思えばそこにある、時間も空間も超越していて、それが生きもののなかで活発に動き出すと、光り輝く、そんな感じ。ぼくはアイルランドの詩人のイエーツの詩の一節であると記憶している、私たちは光のつづらおりでできている、という言葉を思い出した。そして、きららさんは踊りながら、こう沈黙の歌を歌っているのかもしれない、などと帰りの電車の中で思った。私たちは光のつぶでできている。

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