えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

パナソニック汐留ミュージアムへ「ジョルジュ・ルオー アイ・ラブ・サーカス」展を見に行ってきました。サーカスをテーマにしたジョルジュ・ルオー展です。
ルオーと聞いて思い浮かべるのは荒野をとぼとぼ歩くキリストとその弟子たちや聖骸のようなキリスト像であり、その黒く縁取られ厚く塗りこめられた暗い絵なのだけど、サーカスの絵も、何か、キリストとその弟子たちを同じように描いているようなのでした。そのような絵を描きつづけつづけたルオーだけど、最晩年に近いころの「貴族的なピエロ」という絵は、黒ではなく、青を貴重とし、何か明るく、女のピエロが悲哀や憂鬱ではなく、微笑さえたたえていて、その笑みがが復活したキリストの微笑でもあり、悟りを得た仏陀の微笑のようでもあり、何か、感じ入りました。深い美しさを感じました。
それから、パリの往年のサーカスに関する展示やビデオも上映していて、それも素敵でした。
サーカスに魅せられたジョルジュの詩の一節をご紹介して、今夜はおやすみZZZzzz.....
子供の頃のあのサーカス
貧苦にやつれた小さな顔の
場末の町の貧しい子には
サーカスの光こそは太陽であり、心の夢の故郷だ
それとももしかしたら、失われた楽園の象徴か

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