えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

鈴本演芸場で令和六年十月中席夜の部を見ました。見た演目を書き出してみます。前座の入船亭辰むめくんの「子ほめ」、二つ目の古今亭雛菊さんの「二階ぞめき」、鏡味仙志郎師匠と鏡味仙成師匠のお二人の大神楽曲芸、古今亭圓菊師匠の「粗忽の釘」、三遊亭歌奴師匠の「近日息子」、立花家あまね師匠の三味線弾きの、唄いの民謡、橘家文蔵師匠の「手紙無筆」、柳家小ゑん師匠の「ほっとけない娘」で仲入りです。林家八楽師匠の紙切り、蜃気楼龍玉師匠の「もぐら泥」、アサダ二世さんの奇術、主任は古今亭文菊師匠の「ねずみ」でした。
さて、今夜の主任であった、ぼくの大好きな古今亭文菊師匠について書かねばなるまい。今夜の「ねずみ」は江戸時代の木彫りの彫刻師、左甚五郎の旅先での人情噺。文菊師匠の噺は登場人物と景色がくっきり目の前に広がるかのようで見事でごさいます。ほぼ同年代で似たような出世の道を歩いてきた春風亭一之輔師匠とはまったく別の道を選んできた古今亭文菊師匠、そのお二人に、落語という芸能の奥深く広い何かを思わずにはおられません。寄席は今夜もパラダイスでした。
古今亭文菊インタビュー「人との出会いは、全部自分の心次第で変わっていく」




鈴本演芸場で再び令和六年十月上席昼の部です。前編を見た蝶花楼桃花師匠の「地獄八景亡者戯」の後編を見たいと思って来ました。見た演目を書きつつ、時には少しの感想などを。前座の春風亭貫いちくんの「金明竹」、二つ目の春風一刀くんの「庭蟹」、小梅さんのマジック、春風亭勢朝師匠の「大師の杵」。金原亭小馬生師匠の「辰巳の辻占」で何だかすごく眠くなってしまう。柳家小菊師匠の三味線弾きの、唄いの粋曲、都々逸があり、三遊亭歌奴師匠の「寝床」で爆笑。春風亭正朝師匠の「初音の鼓」、ホンキートンクのお二人の漫才。桃月庵白酒師匠「夕立勘五郎」もおおいに笑いました。仲入りの後、ウクレレえいじさんのウクレレ漫談。柳家小ゑん師匠の「フイッ」はもとは三遊亭円丈師匠の新作で、驚くべきシュールな笑いです。ストレート松浦さんのジャグリング、主任は蝶花楼桃花師匠の「地獄八景亡者戯」の後編です。
桃花師匠の「地獄八景亡者戯」の後編では、実は何度か眠くなってしまった。ぼくは桃花師匠の「地獄八景亡者戯」の一時間半にもなる全編を、再び数年後に聞きたいと思った次第です。そして、おこがましくも、落語という芸能は、例えば、五街道雲助師匠や林家正蔵師匠を見ても分かるように、生涯をかけて、切磋琢磨についやすような芸能だとも思うのです。ぼくが注目する女流の若手の落語家が三人いて、二つ目の鈴々舎美馬さん、林家つる子師匠、そして、今日も拝聴した蝶花楼桃花師匠なのだけれど、もう還暦のぼくには彼女たちの晩年様式の落語を聞くことはできないだろうと思いつつ、寄席の末席に座り、できうる限り、応援し続けたいと思ってもおります。そうだ、やっぱ、寄席は時代を継いで受け継げられるパラダイスなのです。


鈴本演芸場で令和六年十月上席昼の部を観ました。観た演目を書き出してみました。前座の桂枝平くんの「十得」、二つ目の春風一刀くんの「子ほめ」、小梅さんのマジック、春風亭勢朝師匠の「紀州」、金原亭小馬生師匠の「紙入れ」、柳家小菊師匠の三味線弾きの唄いの粋曲、三遊亭歌奴師匠の「片棒」、春風亭正朝師匠の「ふだんの袴」、ロケット団のお二人の漫才、隅田川馬石師匠の「元犬」で仲入りとなりました。ウクレレえいじさんのウクレレ漫談、柳家小ゑん師匠の「鉄の男」、ストレート松浦師匠のジャグリング、主任は蝶花楼桃花師匠の「地獄八景亡者戯」の前編でした。
特に印象に残った演目について申し述べます。三遊亭歌奴師匠の「片棒」や隅田川馬石師匠の「元犬」で大笑い。ウクレレえいじさんのウクレレ漫談のウクレレが上手くて感心します。柳家小ゑん師匠の自作の新作「鉄の男」が面白くて大爆笑。主任は蝶花楼桃花師匠の「地獄八景亡者戯」の前編を聴いて、こんな面白くて笑える地獄があったものなら、よかろう。三代目桂米朝の新作にして、十八番の噺だったそうな。全編が一時間半長講にして、今日は前編で後編は別の日にあります。桃花師匠、チャレンジングに攻めております。こりゃ、後編も是非、聴きにこなくっちゃ。寄席はパラダイスですな。


杜のホールはしもとで「林家つる子・三遊亭わん丈 二人会」という落語会を観ました。今年の四月に抜擢昇進となり真打となった林家つる子師匠と三遊亭わん丈師匠です。まずは前座の三遊亭歌きちくんの「牛褒め」に始まり、三遊亭わん丈師匠の「開帳の雪隠」、林家つる子師匠の「片棒」で仲入りとなりました。仲入り明け、林家つる子師匠の「箱入り」、三遊亭わん丈師匠の「幾代餅」で幕となりました。林家つる子師匠の「箱入り」は水撒きをしている箱入り娘が目に浮かんで笑ってしまいます。そして、林家つる子師匠の得意としている噺が「紺屋高尾」で、それと筋は余りに似かよった「幾代餅」をしまいにもってくるのなんて、わん丈師匠もにくいですな。何でも、古今亭志ん生が得意としていた噺だそうで、志ん生なみにこの古典の人情噺を料理し、ところどころに笑いも入れ、素晴らしいわん丈師匠版の「幾代餅」になっておりました。


国立能楽堂で能楽を鑑賞しました。狂言は「磁石」、能は「竹生島」。今日は、蝋燭の炎を灯してという企画で、幽玄と幻想が増しております。「磁石」は身売りさせそうになった男が突如、自分は磁石の精だといい難を逃れるお話。「竹生島」は竹生島にまつわる弁財天と龍神の縁起によるめでたいお話で、弁財天と龍神は国土安泰を誓い、月夜に美しくも激しい舞を踊ります。
この前、観た「善知鳥」が名曲でありながら、あまりに重く、暗く、凄惨な話であったので、今日の「竹生島」には救われたような気持ちにもなりました。そして、ぼくは、明治の時よりも前には当たり前にあった神仏習合のことなどを考えてしまうのでありました。竹生島には法巌寺が在られ、その謂れによりますと、神亀元年(724年)聖武天皇が、夢枕に立った天照皇大神より「江州の湖中に小島がある。その島は弁才天の聖地であるから、寺院を建立せよ。すれば、国家泰平、五穀豊穣、万民豊楽となるであろう」というお告げを受け、僧行基を勅使としてつかわし、堂塔を開基させたのが始まりということだそうなのです。弁財天が龍神を鎮めるという物語は江の島の江島神社と同じで、そこにも何やら縁を感じますな。竹生島の法巌寺と竹生島神社にはいつか訪れてみたいものです。


新宿末廣亭で令和六年九月下席昼の部を観ました。題名が曖昧なものもあるけれど、観た演目を書き出してみます。前座の玉川わ太くんの「子ほめ」、二つ目の春雨や晴太「妾馬」、二つ目の瀧川蛙朝くんの噺の題名は不明、コンパスのお二人の音曲漫才、桂歌蔵師匠の「桃太郎 」、春風亭柳之助師匠の「新聞記事」、山口君と竹田君のお二人のコント、三遊亭圓丸師匠の「鹿政談」、三遊亭右左喜師匠の時はすっかり居眠りしてしまいました。林家今丸師匠の紙切り、三遊亭圓遊師匠の「按摩の幸治」、三遊亭遊三師匠の「夢の酒」で仲入りです。三遊亭竜楽師匠の噺の題名は不明、東京ボーイズの歌謡漫談、桂米福師匠の「太鼓腹」、三遊亭とん馬師匠の「稽古屋」、やなぎ南玉師匠の曲ごま、主任は春雨や雷蔵師匠の「お若伊之助」でした。三遊亭圓丸師匠の「鹿政談」は大好きな噺で、久しぶりに聴いて、うれしかったです。春雨や雷蔵師匠の「お若伊之助」は渋くかっこよく、面白くて、聴き惚れました。寄席はパラダイスですな。


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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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