えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
かつしかシンフォニーヒルズのアイリスホールで『林家つる子独演会 つる子の芝浜』を見ました。見た演目を書き出してみます。前座の三遊亭歌きち師匠の「初天神」、 林家つる子師匠の「やかん」と「箱入り」で仲入りとなりました。仲入りをあけて、林家つる子師匠の(つる子版)「芝浜」となります。
滑稽噺の「箱入り」で大爆笑。有名すぎる古典落語、人情噺の「芝浜」はつる子師匠により、話の筋はそのままに大胆な改変がされたもので、どういう改変かというと、女性視点による「芝浜」というより、ダイアログの落語の魅力はそのままに、たくさんの話者としての女房の語りの導入により、面白さと純な魚屋夫婦の愛の深みは増して、ぼくは大変、感動し、目頭にも何かこみあげてくるものすらございました。そういえば、伝説の古今亭志ん生の弟子への口癖は「なんでもいいんだよ」だったそうだけれど、そんな言葉も思い出されます。林家つる子師匠は素晴らしい。落語は素晴らしい。
相模大野の相模女子大グリーンホールで『八起寄席すぺしゃる 相模原出身女流落語家三人の会』を見ました。相模原出身の三人の女流落語家とは二つ目の古今亭佑輔さんと鈴々舎美馬さん、前座の立川のの一さんの御三方。相模原に女性落語家が三人もいるのなんて驚きです。更には古今亭佑輔さんは東洋大学出身でぼくの後輩にあたる人ではないですか。ちなみに美馬さんは桜美林大学出身で、のの一さんは日本大学出身だそうで、近ごろでは東京大学出身の落語家もいるそうな。
見た落語を書き出してみます。立川のの一さんの「時そば」、古今亭佑輔さんの「権助提灯」、鈴々舎美馬さんの「金明竹」で仲入りとなりました。そして、立川のの一さんの「粗忽長屋」、鈴々舎美馬さんの「エステサロン」、主任は古今亭佑輔さんの「寝子」。
おなじみの古典落語「金明竹」や「粗忽長屋」で大爆笑。古今亭佑輔さんの「寝子」は長講の吉原を舞台にした新作の怪談の序の段で、全編を次の機会には聴いてみたく存じます。こういうのを「新古典」というのかしら? フランス文学ならジャン・コクトーみたいではないか。その古今亭佑輔さんの「寝子」の枕を聴いていると、なぜか古今亭文菊師匠が連想され、古今亭に流れる血を感じてもしまいます。
落語は面白い。
新宿末廣亭に今日は昼から夜までの9時間近くいたしまった。令和六年十月下席です。昼の部と夜の部のそれぞれの見た演目を書き出してみます。
昼の部です。前座の金原亭駒介くんの「酒の粕」、二つ目の古今亭菊正くんの「元犬」、蝶花楼桃花師匠の「転失気」、小春師匠の三味線弾きの、唄いの音曲、古今亭駒治師匠の「出札口」、柳亭燕路師匠の「粗忽の釘」、すず風にゃん子・金魚のお二人の 漫才、初音家左橋師匠の「紙入れ」、林家錦平師匠の「不動坊」、アサダ二世さんの奇術、春風亭正朝師匠の「狸賽」、柳家 小里ん師匠の「碁泥」で仲入りとなりました。春風亭柳枝師匠の「居候講釈」、青空一風•千風のお二人の漫才、古今亭菊丸師匠の「子ほめ」、三遊亭歌奴師匠の「片棒」、ストレート松浦さんのジャグリング。主任は古今亭文菊師匠で「替り目」でした。
夜の部です。前座の三遊亭歌きちくんの「垂乳根」、二つ目の春風亭㐂いちくんの「道灌」、小梅さんなマジック、橘家圓太郎師匠の「権助芝居」、林家たけ平師匠の「金色夜叉」、ウクレレえいじさんのウクレレ漫談、春風亭勢朝師匠の「紀州」、柳亭市馬師匠の「時そば」、ホンキートンクのお二人の漫才、柳家小満ん師匠の「あちたりこちたり」で仲入りとなりました。春風亭一蔵師匠の「熊の皮」、のだゆきさんの音楽パフォーマンス、三遊亭師匠の「ツイッター泥」、蜃気楼龍玉師匠の「鹿政談」、鏡味仙太郎・仙成のお二人の師匠の大神楽曲芸。主任は春風亭一之輔師匠で「二番煎じ」でした。
昼の部の蝶花楼桃花師匠の「転失気」の小僧さんが微笑ましくもかわいいねぇ。夜の部の春風亭一蔵師匠の「熊の皮」は大爆笑。
昼の部、夜の部の主任のお二人、それぞれに個性的で愉しませてもらいました。昔、古今亭文菊師匠が一之輔兄さんのようにはわたしはお客を笑わせられないのは、どうしたことかと悩んでいる時、当時の落語協会の会長だった今は亡き柳家小三治師匠の言葉「笑わせようとするな」にはずいぶん救われたという。二人とも小三治師匠の落語協会の会長の時、抜擢で真打になり、そして、まったく違う方向に進みました。今の落語界を代表する噺家となったお二人、こらからも応援しておりますぞ。
寄席はパラダイスです。
鈴本演芸場で令和六年十月中席夜の部を見ました。見た演目を書き出してみます。前座の入船亭辰むめくんの「子ほめ」、二つ目の古今亭雛菊さんの「二階ぞめき」、鏡味仙志郎師匠と鏡味仙成師匠のお二人の大神楽曲芸、古今亭圓菊師匠の「粗忽の釘」、三遊亭歌奴師匠の「近日息子」、立花家あまね師匠の三味線弾きの、唄いの民謡、橘家文蔵師匠の「手紙無筆」、柳家小ゑん師匠の「ほっとけない娘」で仲入りです。林家八楽師匠の紙切り、蜃気楼龍玉師匠の「もぐら泥」、アサダ二世さんの奇術、主任は古今亭文菊師匠の「ねずみ」でした。
さて、今夜の主任であった、ぼくの大好きな古今亭文菊師匠について書かねばなるまい。今夜の「ねずみ」は江戸時代の木彫りの彫刻師、左甚五郎の旅先での人情噺。文菊師匠の噺は登場人物と景色がくっきり目の前に広がるかのようで見事でごさいます。ほぼ同年代で似たような出世の道を歩いてきた春風亭一之輔師匠とはまったく別の道を選んできた古今亭文菊師匠、そのお二人に、落語という芸能の奥深く広い何かを思わずにはおられません。寄席は今夜もパラダイスでした。
古今亭文菊インタビュー「人との出会いは、全部自分の心次第で変わっていく」
鈴本演芸場で再び令和六年十月上席昼の部です。前編を見た蝶花楼桃花師匠の「地獄八景亡者戯」の後編を見たいと思って来ました。見た演目を書きつつ、時には少しの感想などを。前座の春風亭貫いちくんの「金明竹」、二つ目の春風一刀くんの「庭蟹」、小梅さんのマジック、春風亭勢朝師匠の「大師の杵」。金原亭小馬生師匠の「辰巳の辻占」で何だかすごく眠くなってしまう。柳家小菊師匠の三味線弾きの、唄いの粋曲、都々逸があり、三遊亭歌奴師匠の「寝床」で爆笑。春風亭正朝師匠の「初音の鼓」、ホンキートンクのお二人の漫才。桃月庵白酒師匠「夕立勘五郎」もおおいに笑いました。仲入りの後、ウクレレえいじさんのウクレレ漫談。柳家小ゑん師匠の「フイッ」はもとは三遊亭円丈師匠の新作で、驚くべきシュールな笑いです。ストレート松浦さんのジャグリング、主任は蝶花楼桃花師匠の「地獄八景亡者戯」の後編です。
桃花師匠の「地獄八景亡者戯」の後編では、実は何度か眠くなってしまった。ぼくは桃花師匠の「地獄八景亡者戯」の一時間半にもなる全編を、再び数年後に聞きたいと思った次第です。そして、おこがましくも、落語という芸能は、例えば、五街道雲助師匠や林家正蔵師匠を見ても分かるように、生涯をかけて、切磋琢磨についやすような芸能だとも思うのです。ぼくが注目する女流の若手の落語家が三人いて、二つ目の鈴々舎美馬さん、林家つる子師匠、そして、今日も拝聴した蝶花楼桃花師匠なのだけれど、もう還暦のぼくには彼女たちの晩年様式の落語を聞くことはできないだろうと思いつつ、寄席の末席に座り、できうる限り、応援し続けたいと思ってもおります。そうだ、やっぱ、寄席は時代を継いで受け継げられるパラダイスなのです。
鈴本演芸場で令和六年十月上席昼の部を観ました。観た演目を書き出してみました。前座の桂枝平くんの「十得」、二つ目の春風一刀くんの「子ほめ」、小梅さんのマジック、春風亭勢朝師匠の「紀州」、金原亭小馬生師匠の「紙入れ」、柳家小菊師匠の三味線弾きの唄いの粋曲、三遊亭歌奴師匠の「片棒」、春風亭正朝師匠の「ふだんの袴」、ロケット団のお二人の漫才、隅田川馬石師匠の「元犬」で仲入りとなりました。ウクレレえいじさんのウクレレ漫談、柳家小ゑん師匠の「鉄の男」、ストレート松浦師匠のジャグリング、主任は蝶花楼桃花師匠の「地獄八景亡者戯」の前編でした。
特に印象に残った演目について申し述べます。三遊亭歌奴師匠の「片棒」や隅田川馬石師匠の「元犬」で大笑い。ウクレレえいじさんのウクレレ漫談のウクレレが上手くて感心します。柳家小ゑん師匠の自作の新作「鉄の男」が面白くて大爆笑。主任は蝶花楼桃花師匠の「地獄八景亡者戯」の前編を聴いて、こんな面白くて笑える地獄があったものなら、よかろう。三代目桂米朝の新作にして、十八番の噺だったそうな。全編が一時間半長講にして、今日は前編で後編は別の日にあります。桃花師匠、チャレンジングに攻めております。こりゃ、後編も是非、聴きにこなくっちゃ。寄席はパラダイスですな。
カレンダー
えいちゃんのお奨め
カテゴリー
最新コメント
最新記事
(02/01)
(01/31)
(01/28)
(01/28)
(01/28)
(01/28)
(01/26)
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
ブログ内検索
最新トラックバック