えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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上野の鈴本演芸場で令和六年十一月下席昼の部を見ました。その前に寛永寺にお参りとかもしましたよ。紅葉のきれいな季節となりました。一年の経つのは速い。毎年毎年、速くなっていくのはどうしたことか?

例のごとく、寄席は見た演目を書き留めます。前座の桂枝平くんの「浮世根問」、二つ目の春風亭いっ休くんの「子ほめ」、林家楽一師匠の紙切り、二つ目の春風亭貫いちくんの「元犬」、林家正蔵師匠の「おすわどん」、笑組のお二人の漫才、蝶花楼桃花師匠の「転失気」、三遊亭圓歌師匠の「龍馬伝」、めおと楽団ジキジキのお二人の音曲漫才、林家さん喬師匠の「夢の酒」で仲入りとなりました。ストレート松浦さんのジャグリング、鈴々舎馬風師匠の「楽屋外伝」、春風亭一之輔師匠の「めがね泥」、ロケット団のお二人の漫才、主任は橘家圓太郎師匠で「火焔太鼓」でした。

林家さん喬師匠の「夢の酒」でぼくはすごい経験をしてしまいました。それは、半分、気持ちよく、うとうとと寝入りながら、笑みを浮かべ、そして、笑ってもしまっていたのです。気持ちよかった。蝶花楼桃花師匠の「転失気」のほのぼの感もよかったね。年末近くなり、橘家圓太郎師匠の名作の古典落語「火焔太鼓」では爆笑につぐ爆笑な連続でごさいました。寄席はパラダイスですなー。
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新宿末廣亭で令和六年十一月中席昼の部です。見た演目を書き出してみます。前座の柳家小じかくんの「寿限無」、二つ目の柳家小はぜくんの「饅頭怖い」、二つ目の春風亭貫いちくんの「スパイダーマン」、おしどりのお二人の漫才、鈴々舎馬るこ師匠の「東北の宿」、古今亭菊志ん師匠の「短命」、伊藤夢葉さんの手品、金原亭世之介「宮戸川」、林家しん平師匠の漫談、立花家橘之助師匠の三味線弾きの唄いの浮世節、古今亭菊春師匠の「蛙茶番」、林家正蔵師匠の「ぞろぞろ」で仲入りとなりました。桂やまと師匠の「近日息子」、風藤松原のお二人の漫才、柳亭燕路師匠の「鹿政談」、柳家小里ん師匠の「真田小僧」、翁家社中のお二人の大神楽、主任は柳家三三師匠で「締め込み」でした。

今日は仲入りまで、珍しくも外国の方、ドイツ人のカップルがお見えになっておりました。言葉さえ分かれば落語は境界を楽々と越えていけるのではないかしら? きっとそうだ。この海の向こうからのカップルに大爆笑の連続の主任の柳家三三師匠の「締め込み」までいてほしかった。境界線を越える寄席はパラダイスですな。
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国立能楽堂で能楽を鑑賞しました。

狂言は「寝音曲」。唄をうたうことの得意な太郎冠者にうたってくれと頼むと、酒を飲ますとうたおうといい、酒を飲んでうたうけれど、じきに眠くなり、眠りながらうたいだす。唄をたのんだ主人は喜び、もっとうたってくれと頼むが、太郎冠者は忘れたと逃げていく。おおらかな滑稽に会場中が笑います。

能の「蝉丸」は、盲目の琵琶の名手の皇太子の蝉丸が醍醐天皇に捨てられ、藁屋根の小屋で暮らし、逆さ髪により狂女となった皇女である逆髪が、たまたまあずま屋から琵琶の音を聞き、ひさしぶりの兄弟の逢瀬となり、また別れるという哀しい曲でありました。兄弟の出会いと別れにぼくの胸はゆさぶられる。ちなみにこの曲は皇室への不敬とされ、戦時中は上演禁止にもなったそうなのです。

今日は後ろの方の四分の一ほどが課外授業か何かの女子高校生で占められていた。能の後、若い声で「やばいよ」とか「途中で寝れなくなったよ」などの言葉が聞こえる。多分、先生から「退屈だったら寝ていいんだよ」といわれていたのだろう。能が終わり、能楽師も去り、静まった舞台にまばらな拍手。能では余韻にひたるために拍手はしなくても礼儀にかなっているとのこと。ふと後ろを振り返ると、今を生きるたくさんの制服を着た女子が眼に涙をためているようなのです。「蝉丸」はセンシティブな若人にも強烈に感動的な何かであったらしいのです。この国立能楽堂で外国の人が涙をためている姿もたくさん見ました。能楽はどの世界の人々、どの世代の人々にも通じる、日本が世界に誇る舞台芸術なのです。
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浅草演芸ホールで令和六年十一月上席昼の部を見ました。演芸の前にいつも通りに浅草寺でお参りをし、御神籤をひくと大吉でごさいました。

「第八 大吉

 勿頭中見尾 
(づちゅうにびをみることなかれ)
 分華須得理
(ぶんくわすべからくりをうべし)
 禾刀自偶然
(くわとうおのづからぐうぜん)
 當遇非常喜
(まさにひとようのよろこびにあふべし)

 頭の中で失敗や結末を恐れることなく、どうどうと目標達成に努力しましょう。
 文学にも武道にも真の心を得られ、充実した気持ちとなるでしょう。
 かまを用いて稲刈りをするように、実りを得て幸せが自然と来るでしょう。
 心正しく、道を守れば幸せとなりましょう。」

ゆめゆめうたがふことなかれ
 
閑話休題、例のごとく見た演目を書き出してみます。前座の隅田川わたしくんの「狸の札」、二つ目の春風亭一猿くんの「鶴」、春風亭柳枝師匠の「寄合酒」、立花家あまね師匠の三味線弾きの、唄いの民謡、二つ目の春風亭貫いちくんの「オカルトサークル」、柳家わさび師匠の「動物園」、林家八楽師匠の紙切り、桂三木助師匠の「寿限無」、春風亭百栄師匠の「コンビニ強盗」で一回目の仲入りとなりました。アサダ二世さんの奇術、古今亭文菊師匠の「替り目」、林家木久蔵師匠の「たいこ腹」、おしどりのお二人の漫才、春風亭一朝師匠の「目黒の秋刀魚」、鈴々舎馬風師匠の「楽屋外伝」で二回目の仲入りです。蝶花楼桃花師匠の「桃太郎」、翁家社中のお二人の曲芸、春風亭柳朝師匠の「熊の皮」、橘家圓太郎師匠の「強情灸」、ホンキートンクのお二人の漫才、主任は春風亭三朝師匠の「やかんなめ」でございました。

特に印象に残った演目です。柳家わさび師匠の「動物園」で大爆笑。古今亭文菊師匠の「替り目」もやはりいい。ぼくは文菊師匠の古典落語が好きなのです。江戸の気持ちいい風吹く春風亭一朝師匠の「目黒の秋刀魚」。蝶花楼桃花師匠の「桃太郎」は大胆な改変を加えた噺で、もしかして忖度とかをする今のテレビでは放映されないかましれない部分もあり、面白すぎます。落とし噺は自由だ。春風亭三朝師匠の「やかんなめ」の大爆笑。寄席はパラダイスだなぁ。
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かつしかシンフォニーヒルズのアイリスホールで『林家つる子独演会 つる子の芝浜』を見ました。見た演目を書き出してみます。前座の三遊亭歌きち師匠の「初天神」、 林家つる子師匠の「やかん」と「箱入り」で仲入りとなりました。仲入りをあけて、林家つる子師匠の(つる子版)「芝浜」となります。

滑稽噺の「箱入り」で大爆笑。有名すぎる古典落語、人情噺の「芝浜」はつる子師匠により、話の筋はそのままに大胆な改変がされたもので、どういう改変かというと、女性視点による「芝浜」というより、ダイアログの落語の魅力はそのままに、たくさんの話者としての女房の語りの導入により、面白さと純な魚屋夫婦の愛の深みは増して、ぼくは大変、感動し、目頭にも何かこみあげてくるものすらございました。そういえば、伝説の古今亭志ん生の弟子への口癖は「なんでもいいんだよ」だったそうだけれど、そんな言葉も思い出されます。林家つる子師匠は素晴らしい。落語は素晴らしい。
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相模大野の相模女子大グリーンホールで『八起寄席すぺしゃる 相模原出身女流落語家三人の会』を見ました。相模原出身の三人の女流落語家とは二つ目の古今亭佑輔さんと鈴々舎美馬さん、前座の立川のの一さんの御三方。相模原に女性落語家が三人もいるのなんて驚きです。更には古今亭佑輔さんは東洋大学出身でぼくの後輩にあたる人ではないですか。ちなみに美馬さんは桜美林大学出身で、のの一さんは日本大学出身だそうで、近ごろでは東京大学出身の落語家もいるそうな。

見た落語を書き出してみます。立川のの一さんの「時そば」、古今亭佑輔さんの「権助提灯」、鈴々舎美馬さんの「金明竹」で仲入りとなりました。そして、立川のの一さんの「粗忽長屋」、鈴々舎美馬さんの「エステサロン」、主任は古今亭佑輔さんの「寝子」。

おなじみの古典落語「金明竹」や「粗忽長屋」で大爆笑。古今亭佑輔さんの「寝子」は長講の吉原を舞台にした新作の怪談の序の段で、全編を次の機会には聴いてみたく存じます。こういうのを「新古典」というのかしら? フランス文学ならジャン・コクトーみたいではないか。その古今亭佑輔さんの「寝子」の枕を聴いていると、なぜか古今亭文菊師匠が連想され、古今亭に流れる血を感じてもしまいます。

落語は面白い。
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新宿末廣亭に今日は昼から夜までの9時間近くいたしまった。令和六年十月下席です。昼の部と夜の部のそれぞれの見た演目を書き出してみます。

昼の部です。前座の金原亭駒介くんの「酒の粕」、二つ目の古今亭菊正くんの「元犬」、蝶花楼桃花師匠の「転失気」、小春師匠の三味線弾きの、唄いの音曲、古今亭駒治師匠の「出札口」、柳亭燕路師匠の「粗忽の釘」、すず風にゃん子・金魚のお二人の 漫才、初音家左橋師匠の「紙入れ」、林家錦平師匠の「不動坊」、アサダ二世さんの奇術、春風亭正朝師匠の「狸賽」、柳家 小里ん師匠の「碁泥」で仲入りとなりました。春風亭柳枝師匠の「居候講釈」、青空一風•千風のお二人の漫才、古今亭菊丸師匠の「子ほめ」、三遊亭歌奴師匠の「片棒」、ストレート松浦さんのジャグリング。主任は古今亭文菊師匠で「替り目」でした。

夜の部です。前座の三遊亭歌きちくんの「垂乳根」、二つ目の春風亭㐂いちくんの「道灌」、小梅さんなマジック、橘家圓太郎師匠の「権助芝居」、林家たけ平師匠の「金色夜叉」、ウクレレえいじさんのウクレレ漫談、春風亭勢朝師匠の「紀州」、柳亭市馬師匠の「時そば」、ホンキートンクのお二人の漫才、柳家小満ん師匠の「あちたりこちたり」で仲入りとなりました。春風亭一蔵師匠の「熊の皮」、のだゆきさんの音楽パフォーマンス、三遊亭師匠の「ツイッター泥」、蜃気楼龍玉師匠の「鹿政談」、鏡味仙太郎・仙成のお二人の師匠の大神楽曲芸。主任は春風亭一之輔師匠で「二番煎じ」でした。

昼の部の蝶花楼桃花師匠の「転失気」の小僧さんが微笑ましくもかわいいねぇ。夜の部の春風亭一蔵師匠の「熊の皮」は大爆笑。

昼の部、夜の部の主任のお二人、それぞれに個性的で愉しませてもらいました。昔、古今亭文菊師匠が一之輔兄さんのようにはわたしはお客を笑わせられないのは、どうしたことかと悩んでいる時、当時の落語協会の会長だった今は亡き柳家小三治師匠の言葉「笑わせようとするな」にはずいぶん救われたという。二人とも小三治師匠の落語協会の会長の時、抜擢で真打になり、そして、まったく違う方向に進みました。今の落語界を代表する噺家となったお二人、こらからも応援しておりますぞ。

寄席はパラダイスです。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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