えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
杜のホールはしもとで「林家つる子・三遊亭わん丈 二人会」という落語会を観ました。今年の四月に抜擢昇進となり真打となった林家つる子師匠と三遊亭わん丈師匠です。まずは前座の三遊亭歌きちくんの「牛褒め」に始まり、三遊亭わん丈師匠の「開帳の雪隠」、林家つる子師匠の「片棒」で仲入りとなりました。仲入り明け、林家つる子師匠の「箱入り」、三遊亭わん丈師匠の「幾代餅」で幕となりました。林家つる子師匠の「箱入り」は水撒きをしている箱入り娘が目に浮かんで笑ってしまいます。そして、林家つる子師匠の得意としている噺が「紺屋高尾」で、それと筋は余りに似かよった「幾代餅」をしまいにもってくるのなんて、わん丈師匠もにくいですな。何でも、古今亭志ん生が得意としていた噺だそうで、志ん生なみにこの古典の人情噺を料理し、ところどころに笑いも入れ、素晴らしいわん丈師匠版の「幾代餅」になっておりました。
国立能楽堂で能楽を鑑賞しました。狂言は「磁石」、能は「竹生島」。今日は、蝋燭の炎を灯してという企画で、幽玄と幻想が増しております。「磁石」は身売りさせそうになった男が突如、自分は磁石の精だといい難を逃れるお話。「竹生島」は竹生島にまつわる弁財天と龍神の縁起によるめでたいお話で、弁財天と龍神は国土安泰を誓い、月夜に美しくも激しい舞を踊ります。
この前、観た「善知鳥」が名曲でありながら、あまりに重く、暗く、凄惨な話であったので、今日の「竹生島」には救われたような気持ちにもなりました。そして、ぼくは、明治の時よりも前には当たり前にあった神仏習合のことなどを考えてしまうのでありました。竹生島には法巌寺が在られ、その謂れによりますと、神亀元年(724年)聖武天皇が、夢枕に立った天照皇大神より「江州の湖中に小島がある。その島は弁才天の聖地であるから、寺院を建立せよ。すれば、国家泰平、五穀豊穣、万民豊楽となるであろう」というお告げを受け、僧行基を勅使としてつかわし、堂塔を開基させたのが始まりということだそうなのです。弁財天が龍神を鎮めるという物語は江の島の江島神社と同じで、そこにも何やら縁を感じますな。竹生島の法巌寺と竹生島神社にはいつか訪れてみたいものです。
新宿末廣亭で令和六年九月下席昼の部を観ました。題名が曖昧なものもあるけれど、観た演目を書き出してみます。前座の玉川わ太くんの「子ほめ」、二つ目の春雨や晴太「妾馬」、二つ目の瀧川蛙朝くんの噺の題名は不明、コンパスのお二人の音曲漫才、桂歌蔵師匠の「桃太郎 」、春風亭柳之助師匠の「新聞記事」、山口君と竹田君のお二人のコント、三遊亭圓丸師匠の「鹿政談」、三遊亭右左喜師匠の時はすっかり居眠りしてしまいました。林家今丸師匠の紙切り、三遊亭圓遊師匠の「按摩の幸治」、三遊亭遊三師匠の「夢の酒」で仲入りです。三遊亭竜楽師匠の噺の題名は不明、東京ボーイズの歌謡漫談、桂米福師匠の「太鼓腹」、三遊亭とん馬師匠の「稽古屋」、やなぎ南玉師匠の曲ごま、主任は春雨や雷蔵師匠の「お若伊之助」でした。三遊亭圓丸師匠の「鹿政談」は大好きな噺で、久しぶりに聴いて、うれしかったです。春雨や雷蔵師匠の「お若伊之助」は渋くかっこよく、面白くて、聴き惚れました。寄席はパラダイスですな。
池袋演芸場にて令和六年九月中席昼の部を見ました。久しぶりの池袋演芸場で鑑賞した演目を書き出してみます。前座の柳家ひろ馬くんの「金の大黒」、二つ目の春風亭いっ休くんの「やかんなめ」、柳亭小燕枝師匠の「牛ほめ」、小梅さんの奇術、古今亭志ん陽師匠の「猫と金魚」、春風亭柳朝師匠の「熊の皮」、鏡味仙志郎師匠と鏡味仙成師匠のお二人の大神楽、五明楼玉の輔師匠の「動物園」、初音家左橋師匠の「短命」、ニックスのお二人の漫才、柳家小満ん師匠の「宮戸川」で仲入りとなりました。そして、蝶花楼桃花師匠の「西行鼓ヶ滝」、古今亭志ん輔師匠の「紙入れ」、立花家橘之助師匠の三味線弾きいの、唄いの浮世節、主任は橘家圓太郎師匠の「甲府い」でした。
印象に残った演目です。春風亭柳朝師匠の「熊の皮」の女性上位の滑稽噺。蝶花楼桃花師匠の「西行鼓ヶ滝」は滑稽噺とも人情噺とも違い不思議さよ。古今亭志ん輔師匠の「紙入れ」は色っぽい滑稽さ。橘家圓太郎師匠の「甲府い」は大好きな人情噺にほろっとしました。
寄席はパラダイスです。
新宿末廣亭で令和六年九月中席昼の部を見ました。見た演目を書き出してみます。前座の三遊亭歌ん太くんの「桃太郎」、二ツ目の春風亭朝之助くんの「猫と金魚」、ニックスのお二人の漫才、柳家小平丸師匠の「二人癖」、桂扇生師匠の「辰巳の辻占」、遠峰あこさんのアコーディオンと歌、吉原朝馬師匠の「浮世床」、柳家小団治師匠の「鶴」、伊藤夢葉さんの奇術、古今亭志ん輔師匠「替り目」、柳家権太楼師匠の「黄金の大黒」で仲入りです。春風亭一蔵師匠の「太鼓腹」、ロケット団のお二人の漫才、柳亭こみち師匠の「応挙の幽霊」、柳家さん遊師匠の「長短」、鏡味仙志郎師匠と仙成師匠の大神楽曲芸、主任は春風亭一朝師匠の「片棒」でした。印象に残ったのは、古今亭志ん輔師匠「替り目」と柳家権太楼師匠の「黄金の大黒」で大笑い。そして、春風亭一朝師匠の「片棒」では、江戸の涼しくて気持ちのいい風が吹いておりましたよ。寄席はパラダイスですな。
浅草演芸ホールへ令和六年九月上席昼の部を見に参りました。見た演目を記しておきます。前座の柳家小きちくんの「黄金の大黒」、前座の春風亭貫いちくんの「山号寺号」、2つ目の入船亭扇太くんの「道具屋」、柳家さん花師匠の「初音の鼓」、小梅さんのマジック、柳家わさび師匠の「券売機女房」、隅田川馬石師匠の「元犬」、林家楽一師匠の紙切り、柳家小ゑんシショウ「いぼめい」、桃月庵白酒師匠の「つる」で一回目の仲入りでした。ロケット団のお二人の漫才、柳家一馬師匠の「雑俳」、入船亭扇遊師匠の「たらちね」、鏡味仙志郎師匠と仙成師匠の大神楽曲芸、春風亭一朝師匠の「てんしき」、鈴々舎馬風師匠の漫談で二回目の仲入りでした。柳家喬之介師匠の「初天神」、林家木久扇師匠の「初選挙」、柳家権太郎師匠の「無精床」、柳家小菊師匠の粋曲、主任は柳家さん喬師匠の「ちりとてちん」。今日は夏の暑さが少しはやわらいだからか、笑いながら、居眠りしてしまうという芸当をぼくはしてしまいましたが、林家木久扇師匠の大爆笑に重ねて、春風亭一朝師匠、柳家権太郎師匠、柳家さん喬師匠の大御所三人の揃いの滑稽噺の大爆笑。。そんなことで寄席はパラダイスですな。
国立能楽堂で能楽を鑑賞しました。見た狂言は『雷』、能は『善知鳥』。「善知鳥」と書いて「うとう」と読みます。
『雷』は空から、もしくは天から落ちてきた人のような雷が腰を打ち難儀しているのを免状を持たない薮医者が治療するという滑稽な話。とても楽しい。
一転して『善知鳥』は鳥を狩りすることを生業としていた猟師の霊の救われぬ悲しい話で、毛鉤釣りを趣味とするぼくも、釣った魚はもらさず生きて放してはいるけれども、他人事ではなく、何かとても重いものが心に残りました。すべての生きものは他の生きものによって生かされているに他ならず、地球環境ということならば、人という種こそもっとも罪深く思われ、観劇の後、観客は静かに拍手をし、押し黙って、客席を立つようでもあったのです。子を思う親鳥の血の涙と、それでも生きていくために、子や連れ合いのためにも鳥を狩らねばならない人の親の煉獄の謡いは、これこそまさしく現代にも通じる名曲であると思われ、ぼくは圧倒されたのです。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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