えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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上野の鈴本演芸場へ令和六年七月下席昼の部を見に馳せ参じました。

見た演目を書き出してみます。前座の柳家しろ八くんの「元犬」、二つ目の柳家小ふねくんの「牛ほめ」、翁家勝丸師匠の大神楽、三遊亭歌扇師匠の小噺、柳亭こみち師匠の「茗荷宿」、ロケット団のお二人の漫才、桂ひな太郎師匠の「三方一両損」、三遊亭白鳥師匠の「おばさん自衛隊」、のだゆきさんの音楽パフォーマンス、柳家さん喬師匠の「お菊の皿」で仲入りです。ホンキートンクのお二人の漫才、柳家はん治師匠の「妻の旅行」、隅田川馬石師匠の「鮑のし」、ダーク広松さんの奇術、主任は柳家三三師匠の「粗忽の使者」。

印象に特に残ったのは、この前落語協会の理事長になられた柳家さん喬師匠の「お菊の皿」で、ぼくはいろんな「お菊の皿」を聴いたことがありますが、柳家さん喬師匠の「お菊の皿」の王道のような話しっぷりに大満足。それから、柳家三三師匠の「粗忽の使者」の大爆笑。

寄席はパラダイスですな。
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新宿末廣亭に令和六年七月中席昼の部を見に行きました。見た演目を書き出してみます。前座の隅田川わたしくんの「たらちね」、二つ目の桃月庵こはくくんの「真田小僧」、古今亭志ん陽師匠の「強情灸」、おしどりのお二人の漫才、古今亭菊志ん師匠の「饅頭怖い」、林家さん福師匠の「権助魚」、小梅さんの奇術、古今亭菊千代師匠の「金明竹」、林家鉄平師匠の「紀州」、のだゆきさんの音楽パフォーマンス、林家時蔵師匠の「居酒屋」、春風亭一朝師匠の「短命」で仲入りとなりました。柳亭こみち師匠の「ほっとけない娘」、ロケット団のお二人の漫才、蜃気楼龍玉師匠の「道灌」、隅田川馬石師匠の「浮世床」、江戸家猫八師匠の動物ものまね、主任は桃月庵白酒師匠の「花筏」でした。今日も寄席にはいい時間が流れておりました。
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かめありリリオホールで「春風亭一之輔 古今亭文菊 二人会」を見ました。

見た演目でございます。前座の春風亭らいちくんの「転失気」、古今亭文菊師匠の「高砂や」、春風亭一之輔師匠の「ちりとてちん」で仲入りとなりました。そして、春風亭一之輔師匠の「肝つぶし」、古今亭文菊師匠の「抜け雀」。

「肝つぶし」は夏らしい怖い噺。春風亭一之輔師匠の迫真の語り。とりの「抜け雀」は大人のやさしいファンタジー。この感じ、世界が大好きです。やっぱ、古今亭文菊師匠はいい。「転失気」、「高砂や」、「ちりとてちん」は寄席の定番の滑稽噺で、笑ってしまいます。

最近、思うのだけれど、負け犬の遠吠えといわれてしまっても、近頃というか何十年も続いている「金持ち絶対正義」、「金儲け絶対正義」みたいな日本の風潮が嫌だ。そんなの、アメリカにでもまかせてこけばいいのだ。それにくらべれば、落語の落とし噺のすがすがしさよ。蒸し暑い梅雨の中、かめありリリオホールに江戸の涼しい風が吹いていました。
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遊行寺こと一遍上人の時宗の本山である藤沢の清浄光寺の本堂で横浜ボートシアターの『新編 小栗判官・照手姫』を見ました。

横浜ボートシアターの芝居の『小栗判官・照手姫』はぼくが若かりし日の遠い昔に見た記憶があります。素晴らしかったという記憶のみで、詳細は忘却のかなたで、船の上での観劇でありました。

『新編 小栗判官・照手姫』を見ながら、民衆の積み重なった切なる祈りの記憶というようなことを思っていました。各種の民族楽器で奏でられる音楽と仮面の劇は東アジアの民衆の記憶とも通底するかのようでもあるのです。中世の説教節を端緒とするそれは日本人のナラティブの言の葉の力のようなものも感じました。

ふと、生きているものと同じく、この世を去ったものたちもこの寺のお堂の中で芝居を見ている、そのような気配に、ぼくの心はざわつきもしたのです。

俳句を作りました。

 紫陽花や小栗と照手の芝居見ん

 遊行寺の大銀杏の下風涼し

横浜ボートシアターを立ち上げ、育て、唯一無二の劇団にまでして、四年前に鬼籍に入られた遠藤琢郎さんに敬意の合掌をし、この拙文を了とします。
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国立能楽堂で能楽鑑賞をしました。狂言は「文荷(ふみにない)」、能は「弱法師(よろぼし)」。

国立能楽堂で初めてアフリカ系の人が能楽を鑑賞しているのを見かけました。能楽の感動は、エキゾティズムではなく、もっと根元的で、人種などは軽々と越えてしまうのでしょう。そのアフリカ系の人は、なんか、おしゃれな服装の人でした。フランス人であろうか? ぼくは、ふと、『三銃士』を書いたアレクサンドル・デュマは混血の黒人であったのを思い出しました。フランス共和国、万歳!

「弱法師」は大阪の天王寺、今の四天王寺を舞台にした能です。昔、中上健次の随筆か何かで、天王寺が大阪と紀州、木の国、根の国を隔てる境界線であり、大阪と紀州を結びつける通路であっとというようなことを書いていたのを思い出しました。盲目となった俊徳丸が彷徨うのは紀の国であるに違いない。なぜか、日本に生まれてきたぼくは、年をとるにつれ、日本人の心根の深いところから積み重なっていった何かを知りたいとも思うようにもなったのです。
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浅草演芸ホール令和六年七月上席昼の部に参りました。いつも思うのだけれど、浅草の街の人並みは外国人だらけでも、寄席の中には日本人しかおりません。なんか、不思議な感じです。

見た演目を書き出してみます。前座の春風亭らいちくんの「子ほめ」、二つ目のの金原亭小駒くんの「手紙無筆」、柳家わさび師匠の「茗荷宿」、おしどりのお二人の漫才、桂三木助師匠の「たがや」、古今亭文菊師匠の「初天神」、小梅さんのマジック、入船亭扇治師匠の「道具屋」、桂文生師匠の昔の落語家をとりあげた漫談で一回目の仲入りとなりました。立花家橘之助師匠の三味線を弾いて唄う浮世節、春風亭一朝師匠の「芝居の喧嘩」、柳家小さん師匠の「替り目」、寒空はだかさんの漫談、三遊亭歌武蔵師匠の「たらちね」、柳家小満ん師匠の「悋気の火の玉」で二回目の仲入りです。金原亭馬治師匠の「鮑のし」、ロケット団の漫才、林家正雀師匠の「鴻池の犬」、春風亭一之輔師匠の「鶴」、翁家社中のお二人の曲芸、主任は金原亭馬生師匠の「看板のピン」で、その後に大喜利の芝居「塩原太助」がありました。

印象に残ったのは柳家わさび師匠の「茗荷宿」、古今亭文菊師匠の「初天神」、三遊亭歌武蔵師匠の「たらちね」、春風亭一之輔師匠の「鶴」などですな。あら、みんな定番の滑稽噺だ。

寄席はパラダイスです。
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東京文化会館で英国ロイヤル・オペラ・ハウスによるジャコモ・プッチーニ作(フランコ・アルファーノの補筆付き)のオペラ『トゥーランドット』を見る。むせかえるような異国趣味、エキゾチックな空気の中で、薄暗い夜の霧につつまれたような物語が始まり、進んでいく。アジアの後進性などという言葉すら思い起こさせるこれを『オリエンタリズム』の著作のあるエドワード・サイードはならばどう批評するのかなどとぼくは考えてしまうが、それこそがプッチーニの仕組んだ仕掛けなのだと途中、気がついた。1926年に初演されたこのオペラはプッチーニの末期にして未完の物語でもあるのだが、いつの時代かはわからない皇帝のいる中国を舞台にした物語は、ほとんどの演者は仮面をつけて歌い、踊る。イタリア人のプッチーニはその晩年にイタリアでのファシズムの発生に立ち会い、この『トゥーランドット』はヨーロッパ全体を暗い雲でおおい闇に閉ざしたその時代とその時代の終焉、そして、来るべき新しい時代の到来を予言しているかのようなのだ。その意味で今という時代にこの英国ロイヤル・オペラ・ハウスの演出は素晴らしい。鳥肌が立つほど感動しました。

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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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