えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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スミ☆アヤコちゃん(http://mainitisumi.com/)とミカねーさん(http://pocopana.web.fc2.com/index.html)が夏だけの今だけの相模大野のビアガーデンで歌うのだと聞いて行ってみた。再開発の鉄柵にかこまれたその一角はあったのです。歌声は曇り空にとけていく。再開発がいいことなのか、そうではないのか、さっぱりわからなくなる。ぼくは裏通りの祭りを追い求めてさまよっているようなのだ。どこででも、おらぁ、よそ者みたく感じるけど、旅に出たくなるよ。
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今週の木曜日、7月16日(木)が初回の雇用保険の初回の説明会があるかと思うと、無性にどこかに行きたくなった。仕事さがし、仕事さがし・・・。高田渡の「仕事さがし」っていい歌だなぁ。

「乗るんだよ 電車によ
乗るんだよ 電車によ
雨の日も風の日も
仕事にありつきたいから

飲むんだよ にがいコーヒーをよ
飲むんだよ にがいコーヒーをよ
履歴書を書く為に
仕事にありつきたいから

新聞を見たよ 新聞だって見たよ
電話だってかけたよ
仕事にありつきたいから
ずい分 歩いたよ
毎日 毎日ね
いろんな奴にもあったよ
仕事にありつきたいから」

いろんな意見を言われた。しっかりさがせ、保険をもらいきるまでプラプラしていていいじない、じっくりさがせ、やばいっすよ、そのうち見つかるんじゃない、・・・。みなさん、励ましのお言葉、ありがとうございます。それで、二つぐらい呼吸をしなくてはと思ったような気もして、どこかへ行きたくなるのはなぜだ? 高田渡、わたりんはコンサートで楽しそうに、放浪ではないんです、流浪なんですと言っていたけど、ぼくには旅じゃ。やっぱ、どこかに行きたくなる。

写真をよく見てください。この古い町並みはどこでしょう? 車でたどりついたのよ。はい、あなたぁ、九州じゃあありませんです。九州はいいとこだし、ぼくも少なからぬ縁があるんですがね。

答えは岐阜県の飛騨高山です。陸の孤島みたいな町です。温泉付きのホテルに泊まり、夜の小さな繁華街の居酒屋へ行く。「いずみ家」というお店に入り、店内にはジャズやソウルがかかっている。雰囲気いいなぁ。おっ、板前さん、若い。もう一人の注文を聞きにくる女性も若い。飛騨牛とか富山湾でとれた蛸の刺身とか食べていると、もう一人の板前さんが登場。で、この人も若い。けれど、お客はぼく一人、この店は、大丈夫なのか、けっこう料理はおいしいのになぁと思っていると、若い女性のみの4人組が入ってくる。次に若い女性が1人。また、女性連れ3人が入ってくる。ぼく以外はお客さんはみんな女性で、なんかハーレムだ。

いろんな町の居酒屋に入ったことがあるけど、いい店を見分ける簡単な方法に、その店にカップルではなくて女同士のお客、とくに若い女性だけで、のれんをくぐるのを見たら、あとをつけて、そのお店に入っても、失敗はない。もちろん、ストーカーに間違われたりはしないので、ご安心を。若い女の人ってシビアなんだよなぁ。雰囲気、店員、味、すべてを感じていて、気に入らなきゃ、二度と来ないって人は多いのじゃないか?

次の日、高速道路じゃない下道を大好きな古いR&Bなぞをカーステでかけながら、いっぱいドライブした。いい天気。梅雨明けかな?
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高尾山に自転車で行ってきた。往復で40km以上です。薬王院にお参りをしながら、頂上まで登った。山道を登っていると、たくさんの鳥の声が聞こえる。修験道の霊験あらたかなこのお山は、いろんな生き物の暮らす清水と緑豊かなお山であるらしい。このお山に高速道路のトンネルを造るという計画が30年前からあり、着工されつつある。疑問というか反対!

この前、ジョー・ヒルという人の「20世紀の幽霊たち」とい小説集を読んだのだけど、その中に「木だって幽霊になる」という書き出しで始まる「死樹」という小説があって、本当に短いその物語に感動した。庭の大木を伐った主人公が、その庭で急に風が吹き、何かがむせび泣く気配を感じるという話だった。

ぼくは、この高尾山でも自然が蹂躙された草木や生き物の泣き声を聞くことになるのだろうかと思い、さらに、ぼくの住んでいる相模原も子どものころは、森も深く、カブトムシやクワガタもたくさんいて、雑草ばかりの原っぱが続いていて、その景色が幽霊みたく今でもここにあって、幻みたく見えたりもするのです。

高尾山の自然をまもる市民の会のホームページ
http://www.naturetakao.com/
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群馬の田舎に廃校になった小学校が温泉になっているという。前々から気になっていて、行ってきた。神奈川、東京、埼玉、群馬と行く長い下道のドライブをした。途中、ちょっと迂回して秩父の山の中の道路など通ったりした。目的地、奥利根に入り、車を止め、煙草を吸っていると緑色に光る黄金虫を見かけた。歩いていた。

午後の2時半ぐらいにやっと到着。早々にチェック・インする。受付におじいさん一人。今夜の泊まり客はぼく一人だというけれど、本当に小学校であった。昼の校庭の陽だまりに眠くなる感じだ。二階にある客室自体は昔の畳敷きの日本旅館という風でとてもこぎれいで感じがいい。その客室名に札として「宴虫」とある。「宴虫」、ぼくのことだろうか?

さっそく、別棟の温泉に行ってみる。大きな窓に深くなりつつある初夏の緑がまぶしい。お風呂はとても熱かった。湯船のところに蛇口があったんで、水をうべて入ってしまいました。そのためにこの蛇口はあるのかな? どうせ、今夜はぼく一人だし。

お風呂に入った後、小さい昔の小学校の中をぶらぶらする。昔の理科室だったらしいところが、談話室というのになっている。たくさんの本も本棚にあった。そして、またぶらぶら、廊下の外からけろけろの鳴き声がする。けろけろ、けろけろ。もりああおがえるだそうだ。天然記念物。けろけろ、けろけろ。

部屋に戻った後、外に散策に出かけた。川沿いの道をてくてく歩いていると、道端の草を摘みながら歩いているおばあさんを見かけた。何を摘みながら歩いているんだろう。川岸に行き、ぼーっとする。濡れた石をひっくりかえすと小さい虫がいた。ぶよとかになるんだろうか?

部屋に帰ってしばらくすると、夕食です。食堂は昔、講堂であったところという。アップライトのピアノが置いてあります。「赤とんぼ」とか「からすの赤ちゃん」とか聞こえてきそう。山菜の天ぷらだの、山女魚の焼き魚だったのですが、そこにさっき草を摘んでいたおばあさんがいたのです。こういうことだったのか。山女魚はかなりおいしかったです。

食事をした後、また温泉に浸かり、部屋の戻り、来る途中で買った、「谷川岳」という日本酒をちびりちびり飲んだ。川のせせらぎが聞こえ、小学校のころよく行った夏のキャンプを思い出したりしていると、うとうと眠くなってきた。すると、目の前に小学生の男の子がいる。男の子はぼくの財布から落ちた五百円玉を拾い、こう言う。
「これなあに」
「これは五百円玉だよ」
とぼくは言う。
「うそだあ。こんなの見たこともないよ」
と言って、男の子は、きらきらした目で五百円玉を見ている。
「はいっ」
と言って、その五百円玉を返してくれた後、こう言う。
「下に行ってみんなとトランプしようよ」
下の階から子供たちの遊ぶ声が聞こえた。
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ETCが付いてる車だと、土日や祝日の高速料金が安いという。ぼくの放浪癖が刺激されてしまう。

東北道をぶっ飛ばした。けれど、慎重に慎重に。今度、捕まると免停だよ。日本にもドイツのアウトバーンみたいフリーウェイができるといいなぁ。フリーウェイっていうのは、料金がただで、制限速度のない道のこと。東京から仙台まで千七百円。

仙台に着いた。都会だなぁ。なぜか川崎を思いだす。ホテルの駐車場のおじさんに、桜も散っちゃったし、面白くないよと言われるけど、かまうもんか。へんてつもないアメリカの町を旅するジム・ジャームイッシュの映画の中の主人公みたいな気分なのさ。夜の街をぶらぶら。ビルばっか。風情がないねー。けど、いいさ。

ふらりと入った「らくだ」という居酒屋か当り。沖縄民謡が流れていた。座ったカウンターのその目の前に徳利とお猪口が飾られている。

「しあわせとっくり」

「あなた」

「わたし」

すると、居酒屋に喜納昌吉の「アリラン峠」が聞こえた。

「アリラン アリラン アリアリラン アリラン峠を越えてゆく」

次に、同じく喜納昌吉の「テンサグの花」。歌に聞こえる紅の花の色が痛いなぁ。

ここはどこだろう? 知らない町の夜。

仙台は元気です。
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ここは、小さな知らない漁師町らしい。なんにもない、なんにもないとつぶやき、歌いながら、酒場に入る。低く雲のたれこめた心の持ちようもあり、晴れないなら、どしゃぶりでもいいかと、お酒を飲みながら思う。

酔っぱらって外に出たら、きれいな星空。あの星の光はぼくのこれまでの人生とこれからの人生を足した何十倍、何百倍、何千倍、いや、何万倍以上かかって届いているのかと思い、そんなものが目の前にあるのが不思議で、鳥肌が立った。
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まちぼうけの駅でぼんやりしてると、モップスの「迷子列車」という歌をなぜか思い出し、ぼくの耳に鳴り始める。まいごれっしゃ~まいごれっしゃ~まいごれっしゃ~・・・、この歌を歌ったすずきひろみつは、もう空の向こう。胸に響くこの歌にならって、もう帰らない? ケータイデンワを駅のごみ箱に投げ捨て、失踪届が出されるのよ。

次の列車を逃すと、あと4時間も西に向かうどん行は来ないんだ。乗り遅れるなよ。原野みたく稲の刈られた田んぼが続くぜ。

やっぱ、なんか、やり残したことがある気がして・・・列車に乗りこんだ。

青空が見えるのに、雨がふったり、やんだりしている。天気雨だ。どこかで、狐が嫁入りしているよ。けれど、見ちゃいけない。見てはいけないものを見たら、狐たちに手刀をわたされて、死んでお詫びしろと言われるんだ。

車掌さんの切符拝見しますの声。すると、ひょうが降ってきた。いつの間にかひょうは雪に変わった。よこなぶりの雪が吹雪いている。

雪国だなぁ。ぼくのよく知らない世界。感動するよ。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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