えいちゃん(さかい きよたか)

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丸の内TOEIで安田公義監督の『大魔神』を見て、本多猪四郎監督の『ゴジラ』を見ました。

『大魔神』は1966年の大映の映画でカラー作品。戦国時代の話で、いいものな武家の娘、花房小笹を演じた高田美和が可憐、純情でよかったです。鉄杭を打たれ、憤怒の表情で歩き始める大魔神が、すごくリアル。勧善懲悪の面白さ。

『ゴジラ』は1954年の東宝の映画でモノクロ作品。ゴジラの出現に懊悩する古生物学者を演ずる志村喬がいい。この映画の作られ、上映された1954年は日本の捕鯨船の第五福竜丸がビキニ環礁で行ったテラー・ウラム型水素爆弾実験場の付近に居合わせたことにより、被爆している。前々年の1952年に米国、GHQによる占領が終結し、日本の独立が回復し、1954年には自衛隊が発足しているのだけど、まだ戦争の記憶な生々しかったはず。ゴジラの踏み荒らし、破壊した後の東京は、東京大空襲の直後であるかのようです。わだつみと化した皇軍の魂ののりうつったかのようなゴジラは、皇居を迂回しつつ、東京を灰燼にし、街にはテレビを通じて「平和への祈り」が流れる。NHKによるテレビ放送開始は1953年であった。なにより、ゴジラが殺され、海に沈んでいくのが、ぼくには悲しかった。この映画は異様な傑作だとも思うのです。

日本は地震や台風など災害が相次ぐ国であって、だいだらぼっちからコジラ、大魔神、『風の谷のナウシカ』の巨神兵まで、日本人のエートス(土地による習慣)とか民俗には破壊の後に清浄をもたらす巨大な神がいるような気もします。「ゴジラ」の英語表記も「GOD」を含む「GODZILLA」らしい。怪獣を映画の中で発明した日本人にとって、怪獣には何か特別な秘密も隠されていそうで、こうなったら、映画館で『モスラ』や『大怪獣ガメラ』も見てみたい。
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えいちゃん
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男性
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S.E.
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音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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