えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

浜松町にある劇団四季の自由劇場で企画・構成・台本・演出、浅利慶太さんによる『ミュージカル李香蘭』を見ました。あったことの羅列による歴史ではなく、人びとの経験したことの前の大戦の歴史がよく分かりました。それこそが演劇の力だとぼくは思います。
このミュージカルの原作は山口淑子さんと藤原作弥さんの共著による『李香蘭 私の半生』。山口淑子さんは、李香蘭であったことを消し去りたいと自分を恥じて、インタビューで語っておられました。だからこそ、それを残すために『李香蘭 私の半生』を書いたのだと思うのです。『ミュージカル李香蘭』にしろ、『李香蘭 私の半生』にしろ、李香蘭こと山口淑子さんの経験したことの凄まじさにぼくは驚いてしまいます。
この『ミュージカル李香蘭』は戦争の終わりとともに幕がおりるのですが、常に自己を詳察し、自己を更新する山口淑子さんは、戦後、さまざまな名前を持つにいたります。ハリウッドの映画に出演した彼女の名前の「シャーリー・ヤマグチ」もそのひとつで、後にパレスチナと日本の友好に国会議員として尽力もし、パレスチナでは「ジャミーラ・ヤマグチ」と親愛を込めて呼ばれました。イスラエルは李香蘭という少女を間違った戦争の宣撫工作に映画を通してかりたてた満州国のようだ、とも山口淑子さんはおっしゃっておられます。
さて、『ミュージカル李香蘭』は間違ったこと、戦争を繰り返さないためにも、一人でも多くの人に見てもらいたい、そのような名作、演劇、ミュージカルなのであります。

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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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