えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

青山の根津美術館で『財団創立85周年記念特別展 国宝・燕子花図と藤花図、夏秋渓流図 光琳・応挙・其一をめぐる3章』を見ました。この私設の美術館に重要文化財や国宝がごろごろあります。附設の広大な庭といい、この美術館を開設した明治から大正、昭和にかけて古美術を収集した実業家の根津嘉一郎ってどれだけ金持ちなんだよ、などと思う。まっ、いいか。
鈴木其一による十九世紀の屏風画の重要文化財「夏秋渓流図」はポップな名品といった風情。
円山応挙による十八世紀のに描かれた屏風画の重要文化財「藤花図」は筆使いも生々しい、見惚れるような絵でございます。
尾形光琳の十八世紀の屏風画「燕子花図(かきつばた)」が遠くから見えはじめたとこらから、その圧倒的な存在感に鳥肌がたってきます。この「燕子花図」は能の「杜若(かきつばた)」から着想を得たと聞けば、さらに情趣も高まります。
企画展の部屋以外にも、その他の「中国の小金銅仏」の部屋、「古代中国の青銅器」の部屋、「能「杜若」に寄せて」の部屋、「若葉どきの茶」の部屋があり、そこにも重要文化財やそれに次ぐ文化財がごろごろ展示されていて、しかも、今回は展示されていない国宝が残り六点もあるそうです。根津嘉一郎ってどれだけ金持ちなんだよ、などと思う。まっ、いいか。根津美術館には展示替えするたびに見に来なくてはなりますまい。
日本の美の吉祥にめでたし、めでたし。

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