えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

entry_top_w.png


気になることがあって寒川神社でお参りして、その足で茅ヶ崎市美術館に行き、『イギリス風景画と国木田独歩』展を鑑賞しました。19世紀の風景を描いたイギリスの絵画とそれに影響を受けた同じ時代の日本の絵画が展示されておりました。

なんだか、国木田独歩の『武蔵野』の初版本が展示されていて、昔、柄谷行人さんの『日本近代文学の起源』という本をよんだことがあるのを思い出しましたが、あまりどのような内容であったかは思い出せません。日本という国が近代国家に変容するとともに、日本人が内面を発見し、それによって、疎外された風景を発見した時に日本近代文学が確立されたとか、そのような内容だったであろうか?

絵を見れば、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの白黒のリトグラフや鉛筆画が展示されてあって、ターナーの絵はモノクロでも光や空気を感じさせるな、などと思います。そうだ、これらの絵は『嵐が丘』を書いたエミリー・ブロンテと同時代ではないか。絵のどこかに『嵐が丘』がたたずんではおるまいか、とぼくは探してしまいます。

明治時代の日本を描いた風景画を見ると、妙に懐かしく、胸がざわつきます。思春期とか青春を越えて、年をとった人にはノスタルジーこそが最強の芸術の感動の発現の源なのかもしれません。
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png


東京都現代美術館で『デイヴィッド・ホックニー展』を見ました。この1937年生まれの孤高の現代芸術の偉大な巨人の60年にわたる生涯の画業を観ることができました。

近年の輝くような明るく美しい絵に感動して、ぼくの目をうっすら水のようのものが濡らします。

なぜかホックニーの近頃の作品に季節を愛でるみたいな日本的な何かを感じるのはぼくだけだろうか? 秋ごろ再び鑑賞したい。季節が変わって、また新たな感動がありそうです。
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png


横須賀美術館に『new born 荒井良二』展を見に行きました。ぼくは荒井良二さんの絵が大好きなのです。

ぼくには夢があって、いつかアルバムを出す時、荒井良二さんの絵をジャケットにすることなのです。その時はぼくの作った歌『Blue Fishing Blues』を聴いてもらって、絵を描いてもらおう。などと思って展覧会を巡っていると、なんと大好きな酒井俊さんのアルバム『a few little things』となった絵がかけられておりました。おー、シンクロニシティですな。この夢はかなうはず。

荒井良二さんは2005年にアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を日本人として初めて受賞しておられ、アストリッド・リンドグレーンというとあの『長くつ下のピッピ』を書いた人ではありませんか。

心のおもちゃ箱の中のような楽しい展覧会にまた来たいな。その時、荒井良二さんが在廊しておられますまいか。9月7日までの開催だそうです。

new born 荒井良二 | 展覧会
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

町田市民文学館ことばらんどで『今日マチ子「わたしの#stayhome日記」2020-2023展』を見ました。これは漫画家の今日マチ子さんがTwitterやInstangramに一枚一枚、コロナウィルス禍で発表しつづけた絵の展覧会です。この三年間、長いようで、短いようで、今日マチ子さんの絵を見ていると、過ぎてしまえばどのような日常も儚く美しいなにかがあると感じます。その余韻を感じつつ、町田市民文学館ことばらんどの本の売り場のところで今日マチ子さんの三冊本『わたしの#stayhome日記』を買いました。ゆっくり文を読んで、絵を見ていこうと思います。
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png
パナソニック汐留美術館に『開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ―』を見に行きました。



この前、東京都美術館で見た『マティス展』のマティスとルオーはマブダチといってもいいほどの親しい友だちだったことを絵の解説文を読んで知った。まったく作風の違う二人の友だち関係が少し以外な気もします。違うからこそ惹かれ合うのかな?

キリストとサーカスの芸人、娼婦を同じ同列に描いているかのようなルオーの絵に宗教性を越えた、何か明るいところも暗いところも、光も影もすべてを包みこむかのような精神性を感じました。そして、実物の絵の分厚いマチエールに圧倒されてしまいます。
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png
川崎市岡本太郎美術館に『顕神の夢―幻視の表現者』展を見に行きました。


大本教の始祖である出口なおの書に始まるこの展覧会は近年ぼくが見た展覧会の中でも特に強烈な印象を受けました。一度見てから、今見たものは何なのだったのだろうと再度、展覧会を巡り直し、買う予定のなかった図録も買ってしまいました。

出口なおから始まり、村山槐多らを経て、草間彌生らの現代に至る五十一名もの画家の絵を見て、その隣に掲げられた画家たちの文を読んでいると、彼らにくらべ、ダリやマグリットらのヨーロッパのシュールレアリストも理性によって縛られているとぼくは思わざるえないほど、強烈な印象をぼくに残しました。買ってきた図録をときほどき、この驚きを再び追体験したいと思います。

開催中の展覧会|川崎市岡本太郎美術館
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

東京都美術館に『マティス展』を見に行きました。

マティスは最晩年に自分の生涯を振り返りつつ、インタビューで「自分の生涯はとりたてて事件のようなものはありません」と答えたという。84才までもの生涯を長く生きた穏やかな人生であったろうとぼくはこの巨匠に同意しつつ、変革を自らにの絵に課したかのようなマティスの作品そのものが事件ではなかったのかとも思いつつ、美術館を見て歩きました。

アンリ・マティスは1954年に亡くなり、人からは「色彩の魔術」と呼ばれ、マティス自身は「私は人々を癒す肘掛け椅子のような絵を描きたい」といったその絵は、半世紀をを経た今も、世界中の人を虜にし、愛されている。素晴らしいことです。

マティスを心の師と仰いだ佐藤製薬のゾウのキャラクター「サトちゃん」の生みの親である画家、猪熊弦一郎はマティスに自分の絵を見せた時、マティスから「おまえの絵はうますぎる」といわれ、衝撃を受け、それが自分の原点になったと後に述懐している。「色彩の魔術師」は「線の魔術師」でもあったとぼくは『マティス展』を見ながら思い、この猪熊弦一郎を巡るエピソードはいかにもマティスらしい。

事件のようなものは何もなかったマティスの生涯の最晩年に自らの芸術の集大成として手がけた南フランスの港町ヴァンスにある小さなカソリックの礼拝堂「ロザリオ礼拝堂」にいつかぼくは行ってみようと思い、美術館を後にした。

マティス展|東京都美術館
entry_bottom_w.png
<< 前のページ   HOME   次のページ >>
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11
plugin_top_w.png
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 4
9 10
14 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
えいちゃんのお奨め

ライブのお知らせ

ぼくのTwitter

plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新コメント
[12/23 ロンサム・スー]
[07/27 gmail account]
[08/29 えいちゃん]
[08/29 みさき]
[05/18 えいちゃん]
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
ブログ内検索
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新トラックバック
plugin_bottom_w.png
Copyright えいちゃん(さかい きよたか) by えいちゃん All Rights Reserved.
Template by テンプレート@忍者ブログ