えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

夜、眠れなくて、ビデオ・オン・デマントで黒澤明監督の『わが青春に悔なし』を見ました。1946年の映画です。戦前の京都大学で1931年の満州事変とも柳条湖事件とも呼ばれるものの勃発時に起こった反体制運動、反戦運動とそれを端緒とするその後の活動家とそれに共感する原節子の演じる女性を主人公としては描いております。
この映画にどれほどのGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の介入、指示、指導、検閲があったかは分かりません。多分、こういう映画を作れ、との指示はあったのだろう。
大げさな演出はいかにも黒澤明の映画という気がします。そう、すでにまぎれもない黒澤映画なのです。
原節子は戦中に満州を舞台にした国策映画『新しき土』という日独合作映画に主演しているのだが、この『わが青春に悔なし』にはどのような気持ちで演技をしていたのだろう? 戦争協力者との汚名を晴らそうと思ったのか、思わなかったのか? 特高警察の刑事を志村喬が演じていて、活動家の母を杉村春子が演じていて、さすがだ、とも思い、この二人は戦後を代表する演技派の俳優で、早くもの揃い踏みです。
歴史は繰り返す、といいますが、昔の京都大学が今のハーバード大学と相似するようなのです。東西の冷戦は始まっていて、GHQの指導やら検閲があるにもかかわらず、「赤」と呼ばれた左翼の活動家を肯定的に描いているのが、少し不思議に思えました。

この記事にコメントする

カテゴリー


最新コメント
[05/19 Pg Soft]
[05/04 ペコ]
[12/23 ロンサム・スー]
[07/27 gmail account]
[08/29 えいちゃん]


最新記事
(05/30)
(05/29)
(05/27)
(05/25)
(05/24)
(05/22)
(05/22)


プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


ブログ内検索


最新トラックバック
