えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

未明に目が覚めて、いとうせいこうさんの「想像ラジオ」を読了する。読み始めは何のことだかわからない小説で、読み進めるとあることがわかって、わかってしまってから、読み進めるのが苦しくなんるのだけど、読み進めずにはいられない、そんな小説でした。
この新しい意匠をまとった小説は、古い物語、、古い唄、それは死者たちのために語られるという、そういう日本人の心象に深く根付いた伝統性みたいなものを感じた。
あー、2011年3月11日を境にいろんなものが変わってしまった、世界を構成している光の色までもが変わってしまった、と感じているのは、ぼくだけではないはず。そのいたましいことに生死を越えた祈りの声、唄、物語が響いてもほしい。想像ラジオを聴き続けよ、ということなのだろうか。すると、ラジオのジングルが鳴りはじめる。想ー像ーラジオー。

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