えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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1829年のデイヴィット・ウォーカーに始まり、2005年のバラク・オバマで了とするアメリカ合衆国での21もの黒人の演説集を読んだ。黒人たちへの残虐な死に至るまでのリンチやレイプなどの暴力は1960年代まで続いたことに驚きと共に、アメリカのもう一つの暗黒の裏面を見る思いがした。2009年に合衆国では黒人の大統領が登場したのだが、世界というのは、ある時、変わるのだ。
マルコム・Xは元祖ラッパーだと思い、おれ達を痛めつける白人たちに媚びるな、アンクル・トムになるなと、殴り返してやれと言っていたけれど、そんなマルコムをかっこいいとも思う。キング牧師の言葉は聖なる響きをもっているし、ガーベイの貿易船に乗り、救いの旅にも出たいのだけれど。

ぼくは、昔、夢を見たことがある。とても生々しく奇妙な夢だった。ぼくは、アメリカの南部で、富豪の息子だった。しかも、当時の黒人たちに寛容な理解のある白人だった。黒人のトミーはぼくに言っていた。おまえにはだまされない、おまえは偽善者だと。ぼくはトミーにいつも言っていた。つまるところ、肌の色を越えて、ぼくたちは同じ人間だと言っていたが、トミーは聞き入れない。
ぼくは黒人たちの音楽が大好きだった。土曜の夜には、バンガローのような小屋に住む黒人たちを呼んで、パーティーをいつもしていた。
ぼくには悩みがあった。メアリーのことだった。同じく富豪の娘である白人のメアリーと恋に落ちていたけれど、メアリーの両親に結婚を強く反対されていた。なぜなら、ぼくの黒人に対する寛容のためだった。黒人たちとのことでぼくは地域からも孤立していた。メアリー以外に本当に友だちも恋人もいなかった。黒人たちと仲良くしたがるぼくは、ぼくのこれからの没落を信じていたし、それでいいとも思っていた。そんな夢だった。

今、ぼくには、ゾラ・ニール・ハーストンやトニ・モリソンらの黒人の女性の演説の思慮深いやさしさがしっくりくる。ゾラはこんな風に言っている。

「私から人種が消えることがある。私は私。・・・そのとき宇宙的ゾラが生まれる。私はいかなる人種にも、いかなる時間にも属さない。自分自身の運命の数珠玉を操る永遠の女。
アメリ市民と黒人という別々の感情は持っていない。私はただ「大きな魂」の断片で、その領域で揺れ動く。私の国で、正しかろうが、そうでなかろうが。
ときおり差別を感じるけれど怒ったりはしない。私はただびっくりする。えっ、私と一緒にいる楽しみを捨てるっていうの。それは私の及ばぬところ」

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HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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