えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

entry_top_w.png

野坂昭如の「アメリカひじき・火垂るの墓」を読了した。この新潮文庫、何度目かの「火垂るの墓」の再読なのだった。高畑勲監督のアニメーション映画「火垂るの墓」も何度か見ています。小説を読むことは、映画とはまた違った何かがあると思う。

この短い小説「火垂るの墓」は何か鎮魂のお経を読んでいるかのよう。ぼくにとって、同じような感慨を覚えた作品がもう一つあって、それは深沢七郎の「楢山節考」。この二つの小説は戦後文学の双璧の名作だと思う。二つの小説に共通するアナーキーは仏教に通じ、その自由には寂しさや悲しみがあるのではなかろうか?

野坂昭如の実体験からの小説なのだけど、しかし、戦争とそれがもたらすものって本当に嫌だなー。そして、この短編集に収められている他の小説もとてもおもしろかった。特に「死児を育てる」の戦争にまつわる悲しさは衝撃的。

野坂昭如ってかっこいい不良だなって思う。




entry_bottom_w.png
この記事にコメントする
お名前 
タイトル 
メールアドレス 
URL 
コメント 
パスワード 
plugin_top_w.png
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3
7 9 11
13 14 15 16 17
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
えいちゃんのお奨め

ライブのお知らせ

ぼくのTwitter

plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新コメント
[12/23 ロンサム・スー]
[07/27 gmail account]
[08/29 えいちゃん]
[08/29 みさき]
[05/18 えいちゃん]
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
ブログ内検索
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新トラックバック
plugin_bottom_w.png
Copyright えいちゃん(さかい きよたか) by えいちゃん All Rights Reserved.
Template by テンプレート@忍者ブログ