えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
信州の上田市の山に連なる小高い小さな高原の森の中に私設の「無言館」という美術館があって、前の大戦の戦没画学生の絵ばかりを集めている。そこに訪れたことを「無言館と傷ついた画布のドーム」に書きました。
その美術館で買った本、「無言館」の館長であられる窪島誠一郎さんの著し、編纂した『「無言館」の青春』を読みました。「無言館」のすぐ近くにある「傷ついた画布のドーム」にだれでも感想を書いていいノートが置かれていて、そのノートにぼくも訪れた時、短い感想文を書いたのだけれども、『「無言館」の青春』にはそのノートの書かれた若い人の文が収められ、何冊も本を出されておられる著名な文筆家である窪島さんも文を書いておられます。
この本を読みながら、「無言館」のぼくをどうしても惹きつけてしまう魅力は、そこが戦争の記憶をとどめさせ、平和を祈念する美術館であるととに、青春の美術館であることだということに気づきました。青春の真っただ中にいた絵を描く若者は、みんな、死んでしまい、絵だけは青春のままであるかのようなのです。そうか、ぼくは時計のねじを逆に回し、青春の真っただ中にいて、戦争で亡くなった若者に会いに行ったようなのです。そして、絵の中には、戦争はあってなかったかのようでもあったのです。
旅から戻り、ぼくは『「無言館」の青春』を読みながら、そのようなことをしみじみと噛みしめておりました。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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