えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

酒井俊さんのアルバム「花巻農学校精神歌」に入っている英語の歌"The Long Goodby"がすごくかっこよくて、その歌が劇中に何度も流れるロバート・アルトマン監督の「ロング・グッドバイ」をレンタル・ビデオを見た。
鬼才ロバート・アルトマンだけあって、レイモンド・チャンドラーの著した原作とはまったく違う空気感で、結末では原作にはないプロットも用意されてしまっている。
原作のハードボイルドとはほど遠いエリオット・グールド演じるフィリップ・マーローもこれはこれで飄々としていてかっこいい。なるほど、この飄々としたかっこよさ、それとこの主人公の探偵の秘めたる正義感、ユーモアに隠れて名誉を重んじるその人物像は松田優作主演のテレビドラマ「探偵物語」の影響を与えたという説もある。
それから、1970年代のアメリカ西海岸のヒッピームーブメントの残り香漂う雰囲気、空気が、映画に登場するたくさんの奇妙な人物やその背景となっている景色に充満しています。
小説家の村上龍さんはこの映画を愛してやまず、何度も何度も見たとのこと。
そして、やはり何度も映画で数えきれない編曲をされて流されるテーマ曲が、映像と結びつき、詩を喚起させ、かっこよかった。

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