えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
横浜市鴨居のトーホーシネマズでスティーヴ・マックイーン監督の「それでも夜は明ける」を見た。今年のアカデミー賞は作品賞の映画は19世紀という遠くない過去のアメリカ合衆国の奴隷制の実態を本当にあったことの事実を元に描いているのだった。目を閉じたくなるような苛烈で生々しいシーンが、2時間以上、ブラッド・ピット演じる流れ者のカナダからの自由主義奴隷解放論者の白人の登場まで続く。しかし、ブラッド・ピットはいい役を持っていきました。この映画では彼はプロデューサーとしても名を連ねていて、アカデミー賞発表の際には、黒人の監督とともにスピーチをしていた。ブラッドってかっこいいやつだけではなく、いいやつだ。
映画館内にこだまする黒人を鞭打つ音を聞くたびに、ローリング・ストーンズがこの前の日本公演でも演奏していた「ブラウン・シュガー」という曲を思い出してしまった。この曲は黒人の音楽に由緒を持つロックンロールでありながら、ありとあらゆるスラングをちりばめてアメリカ南部の奴隷制を、なんと加害者の視点で歌われているのだけど、その話はまたの機会に。
アメリカって本当に野蛮な国だったんだな、とぼくは感想を持ち、1964年にアメリカで人種隔離政策と南部諸州において広く続けられてきたアフリカ系アメリカ人の投票阻止を終わらせるために公民権法が成立してから50年経つ今年に、奴隷制を正面から扱ったこの映画がアカデミー賞を受賞し、アメリカの多くの人たちに受け入れられ、この映画が見られていることに、なんだかんだといっても、曲がりくねっていながらも、アメリカの自由への道は続いているらしいことを賞賛してしまう。この映画で数度か登場するぼくの大好きなゴスペルはソウル・ミュージックのルーツでもあることも確認し、ブラッド・ビッド演じる大工がきっぱりと主張する、神のもとにおいて人間はみな平等だ、という言葉がぼくの心に錨をおろした。
アカデミー賞、受賞、心からおめでとうございます。
http://yo-akeru.gaga.ne.jp/
<< おいしいものがあった その十三 町田仲見世商店街のラーメン屋さん「七面」のラーメン
HOME
ローリング・ストーンズのライブを東京ドームで見た >>
[802] [799] [793] [792] [791] [790] [789] [788] [787] [786] [785]
[802] [799] [793] [792] [791] [790] [789] [788] [787] [786] [785]
この記事にコメントする
カレンダー
えいちゃんのお奨め
カテゴリー
最新コメント
最新記事
(11/01)
(10/30)
(10/28)
(10/25)
(10/24)
(10/21)
(10/16)
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
ブログ内検索
最新トラックバック