えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
芹が谷公園にカップ酒を持って出かけベンチにすわり、ほろ酔いで桜の花見をして、その後に、公園内にある町田市国際版画美術館に足をのばし、「浜田知明 100年のまなざし」展を見ました。
この百歳になる現役の芸術家の出発点は浜田さん自身が語っているように、第二次世界大戦での兵士としての戦争体験で、一世紀にも届こうかという創作は、振り子のように戦争体験へと、戻ってきつつも、知られない安息を探しているようでもあるのだ。長くなるけれど、どうしても浜田知明さん自身の言葉を引用したい。
「軍隊の非道さ、愚劣さは、何度叫んでも叫び足りない。戦争は殺し合いではあるが、残虐すぎる。戦闘員ではない女性や老人、子供に対する暴行、虐殺も付随して起こる。それを平気でやっているのが社会では悪いことなどできない、ごく普通の人間なのだ。戦争は人間の心理を異常にする。そんな集団の一員であることが悲しかった。それも、意志に反して、そこに入れられたのだ。軍隊内部の生活もひどい。毎日、殴られた。兵器の手入れが悪い。掃除や整理整頓が悪い。飯の食い方が遅い。軍人勅諭の記憶が悪い。声が小さい。班長や古参兵の身の回りの世話が行き届かない。たるんどる…理屈は何とでもつけられる。初年兵のときなぐられた分を、二年兵になって返すやらしさ。陰湿な姑根性、嫁いびりだ。肉体的な苦痛は耐えられないことはない。もっとつらいのは、むしろ精神的なもので、人間性を抹殺され、プライドを傷つけられることである」
毎日、自殺の衝動にかられ、「戦争の残酷さや悲惨さを、軍隊の野蛮さや愚劣さを描きたい」と死を思いとどまり、幹部候補生を断り一兵卒を貫き、終戦を迎える。だから、ブーメランのようにその版画は戦争のもどってしまう。
今の世の中を見渡し、美術展も時代と共にあると思う。浜田さん、もっともっと生きて、作品を作り、世界に発信してください。
4月8日まで開催中です。
浜田知明 100年のまなざし | 展覧会 | 町田市立国際版画美術館
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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