えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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今夜のローリング・ストーンズのアルバムは"Black And Blue"なのだが、このアルバムを前に敏腕ギタリスト、ミック・テイラーは去り、フェイセズのロン・ウッドが参加する。最近のミック・テイラーのインタビューによると、ローリング・ストーンズ在籍後期にはメンバーの中でテイラー自身、最も薬物に染まってしまっていて、あのころにストーンズをやめて命拾いをした、みたいなことを言っていた。本当なのだろうか。前作のアルバムの中の"It's Only Rock'n' Roll (But I Like It)"の元々の原型のアイデアをセッションの時もって来たのがロン・ウッドだということを思い起こすと、ロン・ウッド加入は、いかにも順当だったのかな、と思う。

このアルバムにはジャマイカっぽい曲が2曲も収められているのだけど、8ビートのリズムのグルーブの魔術師の発するサウンドは、当時の1970年代のアメリカ南部のメンフィスやアラバマ・マスクルショールズのソウル・バンドのように重心を低く構えていて、かっこよく、そんなリズムでミックが懇願するように歌うバラッド"Fool to Cry"とか、かっこよすぎで、そして、胸にじーん来てしまう。ソウル好きとしては必携のアルバムで、都会的なかっこよさで言えばこれが一番かもしれない。

オハイオ・プレイヤーズみたいなのをやりたかったという"Hot Stuff"はタフに日々働き生きのびる人たちへの危ない応援歌のようなのだが、ローリング・ストーンズらしいファンキーなダンス・ナンバーで、いつものようにつたなく訳してみました。

「熱いもの、ごきげんなもの
まだまだじゅうぶんってわけじゃない
やばいもの、ぐっとくるもの
まだまだじゅうぶんってわけじゃない

音楽ってのはなんて力強い
もっとラフにやってくれ

音楽がおれの欲しいもの
いつだって体が動いちまう
やばいのさ

もう一服だけおくれ
音楽が止まったら耐えられない
だからあのごきげんなものを

ダンズフロアでおどる誰にだって
おれはそれについてしゃべっているんだ
音楽はすべてのやっかい事を忘れさせてくれる
歌えば、世界がなんて広いんだって感じさせてくれる
それがどうしたって、あの熱いやつだよ

ロンドンにいるおれの友だち
おまえばかりが悪くなっているんじゃない
すこしばかりしっかりしろよ
動き始めて揺らすんだ、あの劇物で

ニューヨーク市の人々よ
いつか何もかもぶっ壊れてしまうぜ
タフにやってくれ、おまえはあの熱い何かでもって

ジャマイカで日の下で働くみんな
おまえのいかした何か、いかした何か
さあ、動かせ、動かせ」

Released in 1976

Track listing

All songs by Mick Jagger and Keith Richards, except where noted.

Side one
1. "Hot Stuff" 5:20
2. "Hand of Fate" 4:28
3. "Cherry Oh Baby" (Eric Donaldson) 3:57
4. "Memory Motel" 7:07

Side two
5. "Hey Negrita" (inspiration by Ron Wood) 4:59
6. "Melody" (inspiration by Billy Preston) 5:47
7. "Fool to Cry" 5:03
8. "Crazy Mama" 4:34

Personnel
The Rolling Stones
Mick Jagger - lead vocals, backing vocals on "Hot Stuff", "Cherry Oh Baby", "Memory Motel" and "Fool to Cry", harmony vocals on "Hey Negrita", percussion on "Hot Stuff", rhythm guitar on "Crazy Mama", electric piano on "Fool to Cry", acoustic piano on "Memory Motel", foot stomp on "Melody"
Keith Richards - electric guitars, backing vocals on "Hot Stuff", "Hand of Fate", "Cherry Oh Baby", "Memory Motel", and "Crazy Mama", harmony vocals on "Cherry Oh Baby", co-lead and harmony vocals and Fender Rhodes electric piano on "Memory Motel", electric wah-wah guitar on "Hot Stuff" and "Fool to Cry", lead guitar and bass guitar on "Crazy Mama"
Ronnie Wood - lead electric guitar on "Hey Negrita", electric guitar on "Cherry Oh Baby" and "Crazy Mama", backing vocals on "Hot Stuff", "Hand of Fate", "Memory Motel", "Hey Negrita", and "Crazy Mama"
Charlie Watts - drums, percussion
Bill Wyman - bass guitar, percussion on "Hot Stuff"

Additional personnel
Billy Preston - organ on "Hey Negrita" and "Melody", piano on "Hot Stuff", "Hand of Fate", "Hey Negrita", "Melody" and "Crazy Mama", string synthesizer on "Memory Motel", harmony vocal on "Melody", backing vocals on "Hot Stuff", "Memory Hotel" and "Hey Negrita", percussion on "Melody"
Nicky Hopkins - piano and ARP String Ensemble on "Fool to Cry", organ on "Cherry Oh Baby"
Harvey Mandel - lead electric guitar on "Hot Stuff" and "Memory Motel"
Wayne Perkins - acoustic guitar on "Memory Motel", lead electric guitar on "Hand of Fate" and "Fool to Cry"
Ollie Brown - percussion on "Hot Stuff", "Hand of Fate", "Cherry Oh Baby", "Hey Negrita", and "Crazy Mama"
Ian Stewart - percussion on "Hot Stuff"
Arif Mardin - horn arrangement on "Melody"
Engineers - Keith Harwood, Glyn Johns, Phil McDonald, Lew Hahn (edit)
Assistant engineers - Jeremy Gee, Dave Richards, Tapani, Steve Dowd, Gene Paul
Lee Hulko - LP mastering at Sterling Sound (original 1976)

http://www.amazon.co.jp/Black-Blue-The-Rolling-Stones/dp/B000000W5D








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Jim Kweskinの2009年の今のところの最新アルバム"Enjoy Yourself(It's Later Than You Think)"を聴きました。ジャグバンド・リバイバルの1960年代から40年以上が過ぎました。このアルバムでは所謂オールド・ジャズなどと呼ばれるアメリカのスタンダード曲が次々と歌われるのですが、バンジョーやアコースティック・ギター、フィドル、マンドリンなどのカントリーの編成で見事にノスタルジックにスウィングしています。しかも、ジムの歌が1960年代のジャグバンドのころよりも格段にうまくなり、味わい深くもなっていることにびっくり。このアルバムはチャートにのぼらない、日のあたらない名盤かもしれないけれど、その音楽はジャケット写真のようにぽかぽかと小春日和のように暖かい。いつかジムのような好々爺になりたいな。




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サザン・ソウルとか日本ではディープ・ソウルとか呼ばれている音楽が好きなのです。サザン・ソウルとは何かと問われれば、それは1960年代にアメリカ合衆国の南部で隆盛を極めた音楽でレーベルで言うとオーティス・レディングのスタックスとかジェムズカーのゴールドワックスが有名で両者ともテネシー州メンフィスにレコーディング・スタジオを構えていた。南部とはどこだろう? そこはフロリダ州、ジョージア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、バージニア州、ウェストバージニア州、アラバマ州、ケンタッキー州、ミシシッピ州、テネシー州、アーカンソー州、ルイジアナ州、オクラホマ州、テキサス州の十六の州で、ぼくが最近はまっているフェームというレーベルのスタジオのあったところはアラバマ州のマスクル・ショールズという片田舎にあって、そこはもはや地方都市ですらない。そんな土地からたくさんの素晴らしいソウル・ミュージックが発信されていった。このマスクル・ショールズにあったレコーディング・スタジオは南部の精霊に憑かれた何やら魔法らしきものを持っていて、そこで録音されたソウルミュージックは暖かく、柔らかく、けれど、芯があり、とても深く、何とも言いあらわすことのできない味わいを持っている。わかりやすい例をあげるならば、パーシースレッジの「男が女を愛する時」のあのサウンドなのです。アレサ・フランクリンはここで自身の初めてのソウル・ミュージックを吹きこんだという伝説の地でもある。

さて、前置きが長くなってしまったが、このフェームというレーベルでのジミー・フューズの二枚のアルバムが素晴らしい。"Steal Away"と"Why Not Tonight"。ぼくは昔はジミーのすこしかん高い声が苦手だったのだが、不思議に今はやわらかくぼくの心にすっと入ってきて、南部の夢の景色が胸に広がっていくようだ。逃亡奴隷を歌った古いゴスペルやスピリチュアルに起源をもつかのようなジミー自身が作詞作曲したソウル・ミュージックを代表する名曲"Steal Away"をつたないながらも意訳してみますね。さぁ、もしもよろしければ、古いレコードに針を落としてこの名曲を聴いてみましょう。南部から風が吹いてきますよ。

明日じゃだめなんだ、今なんだよ
もう遅すぎる、待ってっこないさ
そう、だから逃亡しよう
どうか、逃亡しておくれ

あれこれ考えるのはやめにして、心に決めてしまおうよ
みんなはもう眠ってしまった、時間のむだずかいはやめにして
もう遅すぎる、待ってっこないさ
そう、だから逃亡しよう
どうか、逃亡しておくれ

きみに尋ねるのなんて間違っていたよ
きみといっしょになるには他には方法はないのさ
みんなが承認するのを待っていたら
ぼくたちはどこにも行けなくなるよ
そんなのはいやさ

もう誰にも聞かない
自分で決めようと思う
もう遅すぎる、待ってっこないさ
そう、だから逃亡しよう
どうか、逃亡しておくれ

だってぼくにはきみが必要さ
ぼくのそばにいておくれ
そうだよ、最愛の人
きみが必要さ、ぼくを導いておくれ
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このCD1枚でデビュー期のジョアン・ジルベルトのすべてを聴けます。

ジョアンはボサ・ノバの創始者と言われるのだけど、そう呼ばれることをジョアンは心良く思ってはいず、自分はギターでサンバを演奏してりのだと言う。これはギターを弾いて歌われるブラジルの美しい39曲もの小唄集なのです。なにせ、1曲、2分を切る楽曲がほとんどで、若きアントニオ・カルロス・ジョビンとウォルター・ワンダレーのオーケストラ・アレンジも素晴らしい。

町田のタワー・レコードでこのCDを偶然に見かけて買ってしまって家に帰って聴いて以来、ぼくはほぼ毎日1回はこのCDをターン・テーブルにセットしてしまいます。偉そうなことを言ってしまいますが、ボサ・ノバを聴いてみたければ、この王道的一枚は必ずや推薦されるでしょう。これは、ブラジルの旗の色をあしらったジャケットも愛らしい、素晴らしきエバー・グリーンなのです。










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ロバート・ナイトホークの最晩年の名演集を収録したアルバムがこの"Masters Of Blues"です。1曲目から11曲目まではロバート自らのボーカルとギターで、12曲目がジョニー・シャインズのボーカル、13曲目から20曲目までヒューストン・スタックハウスがボーカルを取っています。12曲目から20曲目まではロバートは歌は歌わずギターのみ。このアルバムで深く妙なる土臭いブルーズを聞かせてくれるヒューストン・スタックハウスはなんとロバートのいとこで、ロバートにギターを教えた人だそうです。

放浪の人だったロバート・ナイトホーク、ここで聴かれる彼のギターと歌にはアメリカ南部の彷徨う霊とか魂みたいな風と土がすっかり染み込んでいるみたいだ。南部を彷徨う夢を見ながら、もしくは、うなされるようにしてロバートの名曲"Kansas City"をつたなく訳してみます。ぼくはカンサス・シティーにはまだたどり着けないのだけれど、ロバート、どうしてそこは許されないんだい?

朝おきて、ひどい気分で
昔の楽しかったころを思ったよ
おれはカンサス・シティーに行くだろう、カンサス・シティーに
そう、おまえには許されない地、あのカンサス・シティーに

ビールって名の表通りでおっぱじめるのさ
ルシールって呼ばれる女をさがすのさ
彼女ははカンサス・シティーに行くだろう、カンサス・シティーに
そう、おまえには許されない地、あのカンサス・シティーに

ブルドッグを手に入れ、シェパードも手に入れ、二匹の猟犬も手に入れた
二つはごきげんな黄色で、三つの黒と一つの茶色
やつらはカンサス・シティーに行くだろう、カンサス・シティーに
そう、おまえには許されない地、あのカンサス・シティーに

さあ、おれの桃を気に入らないなら、おれの桃の木を揺らすなよ
おまえの女を追っているんじゃなくて、おまえの女がおれを追う
カンサス・シティーに行くのさ、カンサス・シティーに
そう、おまえには許されない地、あのカンサス・シティーに

"T"は"Texsas"の"T"で"Tennssee"の"T"でもあって
じぐざくころがり"Mississippi"でいい女を見つける
カンサス・シティーに行くのさ、カンサス・シティーに
そう、おまえには許されない地、あのカンサス・シティーに















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明日の首相官邸前のデモにマイちゃんもいるのだろうか、などと思いながら聴いている実感で歌う社会派、愛のレゲエシンガー、Likkle Maiの新しいアルバム"Dub Is The Universe"。音はまろやかにグルーブし、ほっとするようなゆるさの中で、メッセージはもっとストレートに、歌声には愛がこもっています。内田直之さんのエンジニアリングもかっこよく冴えまくっています。










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アメリカ南部にアラバマ州コルバート郡の片田舎の町、マスクル・ショールズに伝説のレコーディング・スタジオ、フェーム・レコーディング・スタジオがあったことは何度も書いたし、そこから、いくつもの、全米どころか、世界中で今でも愛されているソウル・ミュージックは発信されていたのだった。そのスタジオのハウス・バンドのかもす音は、南部の鐘の音のように、二つとないwarmthとtenderness、日本語にすれば暖かさとやさしさにあふれていたと言われるけれど、それはどんな演奏でどんな音なのだろうと想像するに、Percy Sledgeの、どんなに時を経ようが、いつまでも忘れられないアルバム"When A Man Loves A Woman"が思い出された。

サザン・ホスピタリティー(Southern hospitality)とは、南部のおもてなしの心、アメリカ南部は客人を家族同様あたたかくもてなす、というような意味らしいけれど、そんな空気が音楽に吸い込まれているのでしょうか?

"When A Man Loves A Woman"、名曲に名演奏で名唱だなぁ。これをソウル・ミュージックの不滅のトリニティー、三位一体と言います。そして、サザン・ソウル(Southern Soul)、大好きです。















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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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