えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

おはよー。なかむらとうようさん選曲の"The Best Of Johnny Otis"を聴いています。すごく昔に見た日比谷野外音楽堂でのコンサートを思い出したりします。
なかむらとうようさん選曲のアルバムにはずれなしです。数年前のその死にはひとごとではないような気もして、ショックを受けてしまっていました。武蔵野美術大学のなかむらとうようさんが収集した世界各国の民族楽器やアナログ・レコードの展示も見に行ったことがあるよ。その時、古い蓄音機でなかむらとうようさんの遺品の78回転のレコードを聴くコンサートにもあったな。
さて、このアルバムにもどって、なかむらとうようさんのこのアルバムの裏ジャケに載っている宣伝文です。
「ロックの父、R&Bの創始者、ファンクの元祖
白い黒人(?)ジョニー・オーティスの足跡を
7社への録音を網羅して、初めて集大成」
Johnny Otis、ギリシャ系移民のアメリカ人。「白い黒人」とはよく言ったね。このJohnny Otis、黒人とばかりバンドを組んで、嫁さんも黒人で、天才ギタリスト、Shuggie Otisは息子さん。
ぼくの好きな白人ミュージシャンは黒人と結婚する人が多いような気もします。David BowieとかLowell Georgeのことです。
たまにこんな黒人みたいな白人のミュージシャンがいますね。Dr. JohnことMac Rebennackとかさ。たしか、お父さんがアイルランド系の移民でレコード店を経営していたんだよ。それで子どものころからたくさんの音楽を聞き、遊びが高じて、ニュー・オーリンズのレコーディング・スタジオに入りびたり、ティーン・エイジャーにしてスタジオ・ミュージシャンで白人なのに黒人音楽家協会にも入っていたという。Booker T. & the M.G.'sのDonald "Duck" DunnとかSteve Cropperもそうか。ぼくもLou Reedが"I Wanna Be Black"で歌っているみたく黒人になりたかった。
さて、"The Best Of Johnny Otis"にもどり、このアルバムから"Stardust"の名演を紹介しこの項を了とします。サックスはBen Webster、ヴィブラフォーンはJohnny Otisです。


Barbara Lewisのアルバム"Baby, I'm Yours"を聴いて思うのは、ぼくは、本当には、難しい音楽ではなくてこういうポップ・ミュージックが好きなんだってことですな。このアトランティック・レーベルのアルバム中のどの曲を聴いても、うれしいような小さな胸騒ぎがぼくのハートにおこって、ちょっとばかりうきうきした気持ちになってしまうのだけど、その中でとくにこのアルバムに入っている"Hello Stranger"が大好きで、もちろん、こんな歌をかわいい女の子が歌ってくれたら、簡単にぼくはいちころなのです。意訳してみました。
♪♪♪
こんちは、見知らない人みたいなあなた
また、会えてよかったよ
とってもながかったね、
わたしは、わたしは、わたしは本当にうれしい
あなたは立ち止まって、こんにちはと声をかけてくれた
あのころのことを思い出しちゃった
ながい、ながい時間が過ぎていたよ
あー、本当にうれしい
あなたがまたここにいるのが
あなたがいなくなるなんて
これまでしてきたように
どうか、わたしをいじめないで
だって、あなたがまだまだ大好きなの
けれど、けれど
ながかった、ながかった
もう、わたしのもの
とってもしあわせ
とうとう、あなたは今ここにいるよ
♪♪♪
この曲、シカゴでの録音で、この"Shoo-Bop Shoo-Bop, my baby"というコーラスはドゥーワップ・グループのDellsなのだそう。ほーら、うきうきしてきたでしょう。


ジャズ。ピアノでもっともたくさん聞いたのがこのアルバム"The Bud Powell Trio"なのです。アナログ・レコードでは1曲目から8曲目がA面で9曲目から16曲目がB面でした。
そのA面は、1947年の録音で、モダン・ジャズ・ピアノの楽しさと美しさを完璧なまでに高みに至って表現しきった名演奏集だとぼくは思う。そして、B面がそのA面と対比して1953年の録音で麻薬所持による収監や精神病院での非人間的な治療のあとの、痛みすら感じさせる美しいバラッド集の趣。A面が光でB面は影かな。ぼくは光の美しさがあるのは影のおかげだし、影の美しさがも影のおかげだとも思う。とどのつまり、このアルバムのA面も、B面も好きなのです。
その後、このセロニアス・モンクを師と仰ぐ、まぎれもない天才で凄腕のピアノ弾きは、ヨーロッパにわたり、人生の輝きを取り戻すことになるのだけど、そのころの彼をとりまく物語はベルトラン・タヴェルニエ監督の「ラウンド・ミッドナイト」で見ることができますよ。
空も晴れてきたようです。近づく春を感じながらバド・パウウェルのピアノを聴いているんです。さて出かけるかな。
そのA面は、1947年の録音で、モダン・ジャズ・ピアノの楽しさと美しさを完璧なまでに高みに至って表現しきった名演奏集だとぼくは思う。そして、B面がそのA面と対比して1953年の録音で麻薬所持による収監や精神病院での非人間的な治療のあとの、痛みすら感じさせる美しいバラッド集の趣。A面が光でB面は影かな。ぼくは光の美しさがあるのは影のおかげだし、影の美しさがも影のおかげだとも思う。とどのつまり、このアルバムのA面も、B面も好きなのです。
その後、このセロニアス・モンクを師と仰ぐ、まぎれもない天才で凄腕のピアノ弾きは、ヨーロッパにわたり、人生の輝きを取り戻すことになるのだけど、そのころの彼をとりまく物語はベルトラン・タヴェルニエ監督の「ラウンド・ミッドナイト」で見ることができますよ。
空も晴れてきたようです。近づく春を感じながらバド・パウウェルのピアノを聴いているんです。さて出かけるかな。


はっぴいえんどの「風街ろまん」を聴いているのですが、去年のBSNHKで放映していた「名盤ドキュメント3 はっぴいえんど『風街ろまん』(1971)~“日本語ロックの金字塔”はどう生まれたのか?~」の中でメンバー、確か松本隆さんか細野晴臣さんによる裏話の、このアルバムはオリンピック以前の東京をイメージして作ったということを知って、ますます好きになってしまいました。
2020年に第二回の東京オリンピックが開催されるのですが、松本隆さんは、無難に、これでまた東京の風景はいろいろ変わると思うよ、というのとは対照的に、細野晴臣さんは、前回の反省もなく、こんなことしていいのかという気持ちがある、と懐疑の言葉を言っていたのが印象でもありました。細野さん曰く、東京オリンピック以前の東京は、たくさんの路面電車が走っている季節の移り変わりを本当に風に香りに感じるような街であったそうです。それでこのアルバムの名が「風街ろまん」と付けたそう。それが名曲「風をあつめて」の詞の中の「起きぬけの路面電車」もあって、ということなのだそう。そして、松本隆さんの六本木の生家は強制移転で追われたようなものだったそうです。今年で中野サンプラザもなくなるそうですよ。こういうのっていいことなのだろうか。
「風をあつめて」はソフィア・コッポラ監督の「ロスト・イン・トランスレーション」の中での挿入歌として使用され、この曲は海外でも有名なのだそう。ぼくは未見です。このアカデミー脚本賞の映画を見てみたい。
はっぴいえんどが活躍していた当時、日本語のロックは外国でも通用するのかという議論があって、はっぴいえんどの面々は、通用しないこともない、などと思っていたそう。今、このBSNHKの番組で細野さんは、日本語にこだわっていたからこそ、これだけのクオリティーのものができた、と述懐していました。
あっ、すみません、ぼくは神奈川住まいのよそ者なのに東京について言い過ぎたかもしれません。内ジャケットも素敵すぎる「風街ろまん」が傑作であるということでお許しを。


今日はジョン・レノンの命日なのでした。
高校生のころこのアルバム"John Lennon/Plastic Ono Band"を聴き、ショックを受け、日本語のライナーノーツにあった今野雄二さんの訳詞を読みながら、むさぼるように毎日聴いていたことがある。時を同じくして古本屋でジョン・レノンのプレイボーイ誌での長編インタビューを片岡義男さんが訳していた「回想するジョン・レノン「ビートルズ革命」改題」という本を見つけてむさぼるように読んだ。たいそう重たい内容の本はビートルズ解散直後のインタビューであった。このインタビューからぼくはぼくがたいそう好きで影響されたことを引用してみる。
「(ロックンロールは)くだらないものが入り込む余地がないほどに原始的だから(大きな意味を持つのです)。最良のものだけが、ビートをとおして伝わってきますから。
黒人は、音楽をとおして、ボディとマインドをひとつにしたのです。すぐれたロックンロールは、すぐれた、という言葉の意味がどうであろうと、リアルなので、どうしても伝わってきてしまうのです。真実の芸術に関してはすべてこういうことがあるのですけれど、ロックンロールの中にはほんとうのものがあることに気がつきます。なにをもって芸術と呼ぶかはその人の勝手ですけれど。真実なものは、だいたいにおいて、単純です。
音楽は非常に重要で、例えば、ブルースがありますけれども、そのブルースに対してジャズ、つまり、白人中産階級の、グッド・ジャズがあるわけですし、ブルースのほうが、よりすぐれているのです。リアルだからです。倒錯していませんし、あれこれ考えていじりまわしたものではなく、コンセプトでもないからです。例えて言うならば、ひとつの椅子であるわけです。椅子のデザインでもなく、よりすぐれた椅子とか、もっと大きな椅子、といったものでなく、こったデザインの皮ばりの椅子でもありません。すわるための椅子であり、ながめたり評価したりするための椅子ではありません」
ぼくは、今のこんな世の中に生きていて、いつも想像してしまう。もしも、ジョン・レノンが今を生きていたなら、どんな歌を歌っていて、届けてくれているのだろうか? 今夜こそ、夢の中で聴かせてもらえるかもしれない。おやすみなさいZZZzzz.....


このアルバム"Time Flies When You're Having Fun"は2009年の時に1940年生まれのスモーキー・ロビンソンが69歳の時に出したアルバムで、まさに時を超えた美しさと素晴らしさを持っています。スモーキーの若々しい声はもちろんのこと、すべての曲がコンピュータを使わない生楽器で演奏されていて、それは瑞々しい。
ボブ・ディランはスモーキーのこと「現代アメリカ最高の詩人」と敬意を込めて呼んでいました。美しい歌を作る人です。
自分は好きなことをずっと仕事にしてきた、それは素晴らしいことで、このアルバムは私のそういう素晴らしい人生を描いてもいる、とスモーキーはインタビューで語ったとのこと。このアルバムの初めを飾るかみしめるようなバラード"Time Flies"をつたなく意訳してみました。
「朝が明ける
きみはどうしてそんなにはやく行ってしまうのだろう
離れてしまっても
ぼくは彼女をまだ失いたくはないのです
ぼくたちはここに横たわって
それがずっとつづいたらなって思っている
そうすれば、ぼくたちはとても特別な時を得ることができるでしょう
そんな特別な何か
それががこれまでにもあったかもしれないけれど
きみも止まってしまって欲しくはないような
はじめての時のようなのです
老いた賢人の言葉を
みんなが知っているように
楽しい時はすぐにすぎていってしまう
父なる時
今夜はもっとゆっくり楽しもう
母なる地球
彼女は導かれているのです
すべてがうまくいく、そんな感じだよ
ぼくの愛おしい人は
愛すべきすべてなんです
そんな特別な何か
それががこれまでにもあったかもしれないけれど
きみも止まってしまって欲しくはないような
はじめての時のようなのです
老いた賢人の言葉を
みんなが知っているように
楽しい時はすぐにすぎていってしまう」
おはよう。そして、今日の夜はぼくも聖蹟桜ヶ丘のルーズボックス(http://loosevox.iii.vc)でライブです。ぼくも最高の詩人なのです。楽しみますよ。


最近、ぼくもたまに出入りしているというより、金曜の夜はよく飲んでいる町田にある万象房の近辺のミュージシャンがかまびすしい。最近、発行された3枚のCDをぼくも聴いているのだけど、その紹介です。
Apple Geeta
万象房の房主でもあるGeorge★Kigawaさんのとそこでシタールを教えておられるAkiko☆Sitarのデュオです。George★Kigawaさんはギターを弾き歌も歌っていて、Akiko☆Sitarさんは歌も歌っています。1970年代がテーマだそうですが、これはその1970年代の中でも1970年から1972年までで、そのノスタルジーは古くなくて、何か不思議に未来の音楽やら感じ方も予感させます。
http://musictown2000.sub.jp/applegeeta/index.html
こはる 旅にウクレレ
万象房でウクレレを教えておられるこはるさん、またの通称をみほちゃん先生は、2013年に国内でジ・ウクレレコンテストで大賞を受賞し、2014年にはハワイのインターナショナルウクレレコンテストでも大賞を受賞し、今、もっとも注目されているウクレレ・アーティストかもしれません。このCDを聞くと、誰でもウクレレを弾いて歌いたくなってしまうのではないかしら?
http://cohal729.wix.com/co-hal
matsumoto noboru & alternative bloods annie laurie
万象房でハワイの伝統奏法であるスラックキー・ギターを教えておられる松本ノボルさん率いるオルタナティブ・ブラッズのデビュー・アルバムです。松本ノボルさんはウクレレを弾いていいて、アイルランドやスコットランドの古い楽曲が、チン・フルートやケルティック・ハープなどのケルト音楽独特の楽器陣、そしてテンホール・ハーモニカも加わって奏でられています。このCDに参加しているケルティック・ハープの高橋愛さんとテンホール・ハーモニの居相毅さんは万象房で楽器を教えておられる先生でもあります。"Hawaii go to Celt"といった趣のあるこのアルバム、本当に魅力的で、このCDをかけると部屋に悲しさもどこか含んでいるすがすがしいような不思議な空気も立ち込めます。これは傑作です。
さて万象房です。ここにくれば、紹介した音楽をする人たちとか、もしかして酔っぱらってへたなギターを弾き、へんてこな歌を歌っているぼくにあえるかもしれません。
http://musictown2000.sub.jp/banshowboh/


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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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