えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

entry_top_w.png

ベリコ・ビダク監督の『キノ・ライカ 小さな町の映画館』を見ました。フィンランドの巨匠、アキ・カウリスマキ監督が鉄鋼業も廃れた斜陽の町、カルッキラに私財を投じて「キノ・ライカ」という映画館を作るというドキュメンタリー映画でした。

アキ・カウリスマキさん自身が作業員として、梯子にのぼって大工仕事をするシーンなどに驚きます。カウリスマキさんの住む何もないような田舎町の仲間たちが、たくさん登場し、おしゃべりをします。ぼくもビデオとかではなく、映画館で見る映画が好きなので、カウリスマキさんの仲間たちの言葉に共感してしまいます。何のストーリーもないけれど不思議に眠たくならないのはどうしたことか?

カウリスマキさんはこの酷い世界にあって、人生も終わりに近づき、この町に何か、よいものを残したかったというのです。じんわりと心が暖かくなり、感動しました。

映画『キノ・ライカ 小さな町の映画館』公式サイト
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

中田秀夫監督の『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』を見ました。お客さんの半分ほどが小学生で、あたりにお菓子を食べている音がどことなく響いておりますが、大人が見ても何か感じるところのあるようないいような内容の映画でございました。

食べると夢がかなうという駄菓子屋の「銭天堂」に猫の霊力か何かで、たまに招待される人がいて、騒動となります。ばかばかしい話が面白い。落語の噺みたいでもあります。

銭天堂の女主人の紅子を特殊メイクをして演ずる天海祐希さんが面白い。「銭天堂」の紋をちりばめた美しい着物を着て、なぜか「ござんす」とかのの怪しげな吉原の花魁言葉をしゃべります。「ヤマ缶詰」とか「もてもてもち」とかの駄菓子屋で売られている駄菓子のネーミングも洒落ていて、面白い。動き始めた黄金色の招き猫がかわいい。招き猫は特殊な駄菓子を作る職人のようなのです。

いろいろと見どころのたくさんな『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』ですが、そこでの駄菓子を食べた人が幸せになれるか否かは、食べた人の心次第のようなのです。

面白かった。

映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」公式サイト
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

中山美穂さんが亡くなりました。寂しいかぎりです。中山美穂さんが主演をした岩井俊二監督の『Love Letter』をビデオオンデマンドで見ました。この映画は今まで二回は見ております。ということは三回目でしょうか? いろんな素敵なシーンがありますね。映画を見て、中山美穂、追悼、早すぎます。
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

クリストファー・ボルグリ監督の『ドリーム・シナリオ』を見ました。ある平凡な大学教授の男がいろんな人の夢に現れたことから始まるシュールな物語でした。やがて人々の見る夢は悪夢となり、主人公の生活は暗転していく。ユーモアのないブラック・ユーモアにぼくは怖いような気持ちとなりました。昔は口吻による噂話、今ではネットにとびかうデマをこの悪夢は連想させもします。怖い、怖い。ラストのシーンは荘子の「胡蝶の夢」ではありますまい。

映画『ドリーム・シナリオ』オフィシャルサイト
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

曽利文彦監督の『八犬伝』を見ました。江戸の世の滝沢(曲亭)馬琴の人生とその周辺と、その300年前を舞台にしたの滝沢馬琴の著した『南総里見八犬伝』が交互に描かれます。

江戸の世のパートでは、役所広司さんの演ずる滝沢馬琴と内野聖陽さんの演ずる葛飾北斎と立川談春さんの演ずる鶴屋南北の江戸文化を代表する三人が文学論、芸術論をかわすシーンなどの面白みもありますが、この映画に深みを与えているのは馬琴の女房のお百を演ずる寺島しのぶさんと馬琴の病弱な息子のけなげな妻のお路を演ずる黒木華さんであるような気がします。

『南総里見八犬伝』な活劇パートは今の映画風であり、VFXと殺陣の融合がかっこいい。J・R・R・トールキンの『指輪物語』のような世界が、日本では、もう江戸時代には成立していたことに驚きました。

おもしろかった。

映画『八犬伝』公式サイト|2024年10月25日劇場公開
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

堀江貴監督の『最後の乗客』を見ました。一時間足らずの短い映画です。『侍タイムスリッパー』に出ていた冨家ノリマサさん準主役として出ています。まったく違う人格を演ずる冨家ノリマサさんを見ながら、ぼくは「性格俳優」という言葉を思い出したりします。俳優ってすごい。東日本大震災の10年後を描いた、恐いような、悲しいような、切ないような、心に沁みる映画でした。

映画『最後の乗客』公式サイト - GAGA
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

草野翔吾監督の『アイミタガイ』を見ました。梓を演じる主演の黒木華さんの透明な感じがいい。草笛光子さんがはまっています。風吹ジュンがおばあちゃん役で出ていたりします。物語は善意のシンクロニシティでゆめゆめうたがふことなかれ。ドラマもおしまいの方でぼくが眼に涙をためていると、後ろの辺りの席から見知らぬおじさんのすすり泣きが聞こえてきました。いい映画。

映画『アイミタガイ』オフィシャルサイト 2024年11/1公開
entry_bottom_w.png
<< 前のページ   HOME   次のページ >>
[4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11]  [12]  [13]  [14
plugin_top_w.png
カレンダー
09 2025/10 11
S M T W T F S
6 11
12 13 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
えいちゃんのお奨め

ライブのお知らせ

ぼくのTwitter

plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新コメント
[05/19 Pg Soft]
[05/04 ペコ]
[12/23 ロンサム・スー]
[07/27 gmail account]
[08/29 えいちゃん]
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
ブログ内検索
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新トラックバック
plugin_bottom_w.png
Copyright えいちゃん(さかい きよたか) by えいちゃん All Rights Reserved.
Template by テンプレート@忍者ブログ