えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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音楽について書いた本を読むのが好きである。雑誌とかも好きなのだが、このところ読み応えのある雑誌がなくなってしまった。

昔、ティーン・エイジャーのころミュージック・マガジンの前身であるニュー・ミュージック・マガジンのフィル・オクスに関する記事など、貪るように読んで刺激を受けた。フィル・オクスとは、アメリカに希望があるとするならば、エルヴィスがチェ・ゲバラになれるかどうかにかかっているんだ、というような歌を歌っていて、エルヴィスが死んだ、その年に自殺したフォーク・シンガーで、もう一人の日のあたらないボブ・ディランをも呼ばれた人であった。

ロックについて書かれたグリル・マーカスの名著「ミステリー・トレイン―ロック音楽にみるアメリカ像」は反逆や放浪こそがアメリカ的であるとしてスライ・アンド・ファミリーストーンやザ・バンド、ロバート・ジョンソンを取り上げ、ロック・ミュージックにこそそれが表れていると刺激的に書かれていたのだけど、その本はわがバンド、チェーズの最も初期のギタリスト、イノウエくんの病気見舞いに、昔、あげてしまった。もう一回読んでみたいなぁ。

雑誌に関して言えば、今はもう何もおもしろいものは無いと思っていたのだけど、近所の中古CD・レーコド屋さん、ディスク・ユニオンでおもしろそうな雑誌があって、買ってしまって、読んでみて、とてもおもしろかったのが、「音盤時代」という雑誌の創刊準備号。音楽好きの喜びは音楽を自由に語ることにもあるというような内容を追求した雑誌であった。ぼくがファンである物書き、湯浅学さんの「抵抗の音楽史~レコード倫理とな何か」に登場するミュージシャンはボブ・ディラン、ザ・バンド、フランク・ザッパ、じゃがたの江戸アケミ。妹沢奈美さんの「ロックとワーキングクラスとの蜜月の、断絶と復縁」では労働者階級に再び戻りつつある反抗のロックン・ロールが語られて興味深い。ローリング・ストーンズやクラッシュのジョー・ストラマーは違うのだけど、ビートルズもセックス・ピストルズもポール・ウェラーもポーグスも大英帝国の階級社会の中でワーキング・クラスなのであるのだよ。

久々におもしろい雑誌だったのでこんな文章を書いてしまったのです。














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えいちゃん
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男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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