えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
「3・11から考える「この国のかたち」東北学を再建する」という本を読んだ。東北地方をフィールドワークしてきた民俗学者の赤坂憲雄さんが東日本大震災以降に東北の被災地を歩き、書いた本です。
東北の底力とは何だろう、と思いをはせると、赤坂さんは東北の被災地では、一等初めに民俗芸能が次々に復興した、という。人々は瓦礫の中から、踊りや舞い、祭りの衣装を探し出し、避難所で、披露された。そして、北陸の宮澤賢治の童話でも有名な鹿踊り、その供養塔は享保九(一七ニ四)年の建立なのだが、その供養碑には「この世に生きとし生けるものの供養のために、躍りを奉納せよ」と刻まれている、という。鹿踊りが踊られいるかぎり、東北は不滅だし、新しい未来として立つだろう、とぼくは思う。その時、新しい日本が誕生するような気もするのです。
津波の時には人にかまわず勝手に逃げろという「津波てんでんこ」にならなかった東北の人たち。東北ではなく山口の詩人だけど、この本に引用されている金子みすゞの「大漁」という詩を静かにつぶやいてしまう。
朝焼小焼だ
大漁だ
大羽鰮(いわし)の
大漁だ。
浜は祭りの
ようだけど
海のなかでは
何萬(まん)の
鰮のとむらい
するだろう。
東北の底力とは何だろう、と思いをはせると、赤坂さんは東北の被災地では、一等初めに民俗芸能が次々に復興した、という。人々は瓦礫の中から、踊りや舞い、祭りの衣装を探し出し、避難所で、披露された。そして、北陸の宮澤賢治の童話でも有名な鹿踊り、その供養塔は享保九(一七ニ四)年の建立なのだが、その供養碑には「この世に生きとし生けるものの供養のために、躍りを奉納せよ」と刻まれている、という。鹿踊りが踊られいるかぎり、東北は不滅だし、新しい未来として立つだろう、とぼくは思う。その時、新しい日本が誕生するような気もするのです。
津波の時には人にかまわず勝手に逃げろという「津波てんでんこ」にならなかった東北の人たち。東北ではなく山口の詩人だけど、この本に引用されている金子みすゞの「大漁」という詩を静かにつぶやいてしまう。
朝焼小焼だ
大漁だ
大羽鰮(いわし)の
大漁だ。
浜は祭りの
ようだけど
海のなかでは
何萬(まん)の
鰮のとむらい
するだろう。
<< Po' Shungo's Blues
HOME
ロバート・キャパ ちょっとピンぼけ >>
[666] [665] [664] [663] [662] [661] [660] [659] [658] [657] [656]
[666] [665] [664] [663] [662] [661] [660] [659] [658] [657] [656]
この記事にコメントする
カレンダー
えいちゃんのお奨め
カテゴリー
最新コメント
最新記事
(11/01)
(10/30)
(10/28)
(10/25)
(10/24)
(10/21)
(10/16)
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
ブログ内検索
最新トラックバック