えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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自民党や参政党が制定を目論む「日本国国章損壊罪」によって、まず初めに刑法犯になりそうだ、と自らいう会田誠さんの作品です。これは決して、自分の家にはかざりたくないような代物で、危なくて、かっこいいなぁ。ぼくは合田さんの鋭い批評眼の中に優れた芸術の持つ分裂的多義性というようなことを考えてしまう。会田誠さんが嫌うのは、ネトウヨと教条主義的左翼だそうなのです。彼は、現代美術家でもっともアクチュアルな、注目すべき作家であるかもしれません。自由とな何だろう?
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エドワード・ヤン監督の『ヤンヤン 夏の想い出』を見ました。2000年の台湾・日本合作映画を4Kデジタル修復したものを映画館で見ました。カンヌ国際映画祭の監督賞を受賞しております。2時間53分の長編の家族劇でありました。

初めの1時間ぐらいはかなり、うとうととしてしまったのを、エンドロールを見ながら悔やんでしまいます。たいしてドラマチックな展開はなく、たんたんと進むようなのですが、1970年代のATGの日本映画のようです。それをさらにたどれば、成瀬巳喜男の松竹映画とかになるのかもしれません。

小さな不幸が小さな不幸に連鎖するようなストーリーは、常に鬱の空気をかもしています。ラストに小さな奇跡ようなことが起こり、少しだけ救われます。そして、家族の崩壊はまぬがれます。成瀬巳喜男や小津安二郎の映画での家族の崩壊をぼくは思い出してしまう。エドワード・ヤンはこの映画の公開の7年後、59歳で急折しましたが、この遺作の『ヤンヤン 夏の想い出』を確かに残しました。

映画『ヤンヤン 夏の想い出 4Kレストア版』公式サイト
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VODで小津安二郎監督の『小早川家の秋』を見ました。『小早川家の秋』では二代目中村鴈治郎の怪演が光りますが、戦後16年間、この映画監督は共同体の崩壊を繰り返し描いてきたようでもあるのです。そして、日本人の移り変わりも、そこには映し出されます。

この映画についてはこんな逸話が残っております。当時、新進気鋭だった吉田重喜監督はある雑誌で、この『小早川家の秋』のあるシーンが気になり、「年増が厚化粧をして若者に媚びている」、というような批判をしたそうなのです。その後、松竹の忘年会か何かがあり、ふらふらと酔った小津は立ち上がり、吉田の前に座り「吉田さん、まぁ、飲めよ」と酒を進め、二人は黙って、酒を2時間、黙って静かに飲み続ける。そして、小津はこう言ったそうなのです

「俺はな、橋の下で菰をかぶって春をひさぐ夜鷹なのさ。吉田さん、あなたは橋の上で菰をかぶって春をひさぐ夜鷹ではないのかい」

これが正確には何を表しているのかは、分かりませんが、ぼくもこの映画に小津安二郎の映画らしくない説明的なシーンが2つあるように思えます。1つは、葬儀場の煙突から煙が立つのを見て、笠智衆の演ずる農夫がこうつぶやく。

「けど、死んでも死んでも、あとから、せんぐりせんぐり、生まれてくるわ」

ぼくは恐ろしい無常と無情を感じ、小津安二郎の死生観のつぶやきのように聞こえました。もう1つは、墓場の地蔵にカラスがとまっているシーン。地蔵は子どもを守る神様であり仏様です。そこにも何か薄情な残酷さを感じました。それは小津安二郎という稀代の名監督の遺言のようだ、とも思ったのです。
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第25回さがみはら若手落語家選手権の第3回予選会に行ってまいりました。見た落語です。前座の柳亭すわ郎くんの「転失気」、二ツ目の立川らく萬くんの「霊婚」、二ツ目の柳家小もんくんの「粗忽の釘」、二ツ目の春風亭昇輔くんの「強情灸」で仲入りです。その後、二ツ目の春風亭与いちくんの「竹の水仙」、二ツ目の三遊亭好二郎くんの「普段の袴」。

このさがみはら若手落語家選手権は二ツ目の競い合いとなっておりまして、お客さんの投票で本選に進める人が決まります。ぼくは春風亭与いちくんの「竹の水仙」に投票しました。全体の投票でも「竹の水仙」が一番でございました。春風亭与いちくん、本選出場、決定ですな。

この「竹の水仙」、日光東照宮の眠り猫を彫った彫刻師、左甚五郎の噺でごさいます。この「竹の水仙」は、左甚五郎が無銭で宿に泊まり、その宿賃代わりにと、木で水仙を作り、ひと騒動が巻きおこります。春風亭与いちくんの「竹の水仙」は、思わず含み笑いをせずにはいられないような、名人の域の噺でございました。

暗いこの世のつらさ忘れ、落語は心のオアシスです。
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今回の衆議院選挙の午後6時現在の全国平均の投票率(選挙区。期日前、不在者、在外を除く)は26.01%なのだそうだ。ぼくは民族の自殺というようなことを想像してしまう。恐ろしいことです。いつか目覚めるのだろうか? 手遅れにならないことを祈り、願うばかり。
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世の中が暗くて調子、悪い。けれど、ひさしぶりに歌ができました。渡辺白泉の有名な俳句からインスパイアされてできたのです。下のような俳句です。

 戦争が廊下の奥に立つてゐた

できた歌の歌詞は、衆院選挙の今日、披露することに意義も意味も感じてしまいます。相模原では雨もやんできましたよ。みなさん、選挙の投票はすませましたか?

♪♪♪
戦争が廊下の奥に立っていた
戦争が廊下の奥に立っていた
戦争が人間みたく立っていた

戦争が今じゃ真ん中立っている
戦争が今じゃ真ん中立っている
にやりと笑って立っている

戦争がおれの左手引っ張って
戦争がおれの左手引っ張って
何処に行こうというのかね

守るの攻めるの囁いて
おれを何処かに連れて行く
夢か現か神様か
はたまた怪しの化け物か
死体の山が見えてきた
おれはおっかなくて逃げていた

戦争が廊下の奥に立っていた♪♪♪
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VODで黒澤明監督の『用心棒』を見ました。1961年の映画です。マカロニウェスタンの元祖として有名なこの映画、セルジオ・レオーネ監督の『荒野の用心棒』で1964年にアメリカの西部を舞台にクリント・イーストウッド主演でリメークされているのだけれど、佐藤勝の音楽もエンニオ・モリコーネみたいなことを、今回、見て発見しました。やっぱ、流れ者の侍の桑畑三十郎を演ずる三船敏郎はかっこいいなぁ。三船敏郎は第22回ヴェネツィア国際映画祭の男優賞を受賞しております。黒澤明はダシール・ハメットのハードボイルド小説『血の収穫』を参考にしたそうなのです。この乾いた空気感にかっこよさは増しますな。なるほど。フランシス・フォード・コッポラ監督は、2012年にBFIの映画雑誌「サイト・アンド・サウンド」が発表した「史上最高の映画ベストテン」の監督投票で、本作をベスト映画の1本に投票しております。黒澤明が究極の娯楽とリアルを追究した『用心棒』も忘れられない名作なのです。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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