えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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初台にある新国立劇場のオペラパレスでワーグナーのオペラ『さまよえるオランダ人』を見ました。感動しました。

ぼくは、生きているうちに二つのオペラをいつか見たいと思っていて、一つはガーシュインの『ポギーとベス』、一つはワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』なのです。この『さまよえるオランダ人』はその前哨戦かもしれない。

昔、中上健次がインタビューで「物語の復権」ということを唱えていて、貧血症状の昨今の日本の小説を批判しつつ、ワーグナーの歌劇みたいに何回もたたみかけるような物語を作りたいと言っていたことを思い出したりした。そんな風にラストは怒涛の展会で、ぼくの目頭は熱くなる。さすが、クラシック愛好家の世界にワーグネリアンという人たちがいるわけだと納得。

ガーシュインの『トリスタンとイゾルデ』はニューヨークのメトロポリタン劇場での劇をそのまま撮影したのを映画館で見たことがあるのだけど、ガーシュインもワーグナーの影響を受けていそう。

やっぱり、三島由紀夫の小説もなんだか思い出した。そして、悲劇は高まり、究極の救いとなる。

決して、ルートの音にもどらない無限旋律ですか。催眠効果があるんじゃないのか。三幕目の一幕目は眠くなったりしたよ。

舞台美術がモダンでとてもかっこいい。

見どころ満載のオペラでした。

いつか見る『トリスタンとイゾルデ』がますます楽しみ。

さまよえるオランダ人 - オペラ - 新国立劇場
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新宿末廣亭に行ってきました。今年初の寄席です。一日中いることもできたのですが、昼前の十一時から午後の二時半までの第一部を楽しみました。おいらは紙切りや手品のいろものも見れる寄席が好きよ。

トリというか、主任は笑点の大喜利の司会の春風亭昇太師匠。お正月興行だし、枕とちょっとした小話で笑わせてという感じかなと思っていたのだけど、ちゃんと落語を噺してくれました。やっぱ、落語芸術協会の会長、油のっているわ。それに声がでかいわ、活舌いいわ。あと五年かすると、これに枯れた渋みが加わり芸の高みに達しそう。

昇太師匠の前の前に登場したのは笑福亭鶴光師匠。今や、深夜のエロいラジオ番組で名をはせた鶴光も上方落語の重鎮。上方落語って、見台という講談の時の机みたいな台を置いて、扇子みたいな板でバチバチ叩くんだね。知らなかった。笑った、笑った。大阪に行ったら、上方落語を生で存分、見てみたい。

西であれ、東であれ、笑うところに福来る。間違いねーや。
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横浜能楽堂で狂言と能を見ました。狂言の演目は「二千石」、四十分、能は「井筒」、一時間半。

初めての狂言の観劇で寝てしまって、終わりよければすべてよしの話になっていたよ。すみません。

能は二回目の観劇でした。一回目は相模女子大学で薪能を見たことがあったのです。その時は舞台から遠く、なんだかよくわからないうち、話が進んでいました。今回の方がじっくり見れて、その幽玄、霊妙、神妙な世界を堪能しました。世界広しといえども、このような音楽、劇、芸術は、まったく日本にしかないもので、驚きです。

何の動きもない般若の能面がなんとももの悲しく見えてくる。見ていると、ななめ後ろの席から女の人のすすり泣く声が聞こえてきます。どのような人なのかは憚られて、後ろを振り向けず、分かりませんが、霊となっても恋をし、恋焦がれている、そんな物語で泣いている人の心は美しい。このような能を創作した日本人の心は美しい、と思いました。
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いつか、サーカスを見てみたい、と思っていたのですが、アンパンマンこどもミュージアムの隣にテントを張ってる木下大サーカスを見に行きました。10時10分からのショーに8時半から並んで、なんとリングサイドの一番前の席が取れました。

赤いテントの中は夢の中の別世界でした。驚きのあまり、拍手をするのも忘れて、口をあんぐりとあけて、見とれているぼくがおりました。

木下大サーカス
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寄席は浅草演芸場も新宿末廣亭も興行しているらしい。大人の遊び場さ。今頃、噺家さんたち、コロナを枕に笑いをとっているのだろう。行って笑いてーな。

浅草演芸ホール: 浅草観光なら寄席(落語)に行こう
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本当に久しぶりに寄席に行きました。浅草演芸ホールです。土日でもなく、休みの日でもない雨の日の昼から席はほぼ満席。

いろものと呼ばれる演芸も楽しいが、やはり落語です。いわゆる滑稽話。笑いながらも、下げとか落ちとか落としなどという話のおしまいの余韻にぼくの胸のじーんと感動するのはなぜだ?

とりは三遊亭圓遊師匠のぼくの大好きな仲良い夫婦話の「火焔太鼓」なのもうれしかった。
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劇団民藝の「正造の石」を紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAに見に行きました。明治の足尾鉱山鉱毒事件を背景に一人の女性の自立を描いておりました。この物語が決して古くならないような日本の現状が悲しい。一部と二部の幕間にお年をめした二人のご婦人が、ぼくの後ろの方でお話をされておりました。

「わたし、このような劇を見て、いつも思うんですよ。わたしって何も日本のことを知らなかったんだなって」

しかも、その過去が今につづいていて、同じことが繰りかえされ、誰かが泣いている。さて、演劇にもどり、婦人解放運動のさきがけともいわれる福田英子やあの偉大な田中正造も登場します。とても感動したことはいうまでもありません。そして、谷中村から東京に出てきた田舎やまだしねーちゃんのヒロインを華麗に演じた森田咲子さんがとても素敵でした。

正造の石|2019年上演作品|劇団民藝公式サイト
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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