えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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「奉納靖國神社夜桜能」を観に行きました。満開を過ぎ、葉も見えだした桜のその花びらが、ときおり目の前を舞っていきます。三日、続けて催される今夜の題目は仕舞に「忠度」、「玉之段」、狂言に今をときめく野村萬斎演ずる「成上がり」、そして、能が「鷺」でありました。

「鷺」の話の筋は難しくなく、夕涼みに来られた帝の御一行の前の水上に鷺が現れ、帝は鷺を捕まえて参れと蔵人に命ずる。翼ある鳥を蔵人はなかのか捕まえられないが、帝の勅命だと鷺にいうと、おとなしく鷺は捕まる。帝は神妙であるとお喜びになり、蔵人と鷺に五段の位を授ける。鷺は喜びの舞を舞い、帝の許しを得て飛び去る。帝の御一行も夕涼みの池の庭を後にする。

すべての演者が舞台から去り、後には能楽堂の松の絵のみ残され、その余韻の深さに静まった心の内が感動し、涙のひとしずくもぼくの頬につたわるようなのでした。素晴らしかったです。
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会社帰りに末広亭によりました。笑福亭羽光さんの初の末広亭での主任興行ということで目出度い。羽光さんの新作SF落語、おもしろかった。羽光さんの座右の銘。

守破離。
古典を忘るるなかれ、
新作を切り拓け。

上方落語の輝く星となれ、とぼくはエールを送ります。
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初台にある新国立劇場のオペラパレスにリヒャルト・ワーグナーの三幕ものの歌劇『タンホイザー』を見に行きました。これで二度目のワーグナーの歌劇の観劇で、これでぼくもいっぱしのワグネリアンだろうか?

Wikipediaを見ると、ワーグナーって矛盾のかたまりの人っだったんだなぁ。

けれど、ワーグナーの歌劇を見ると、ぼくの中で感動を押しとどめることができなく、それぞれの幕のおしまいにはいつも涙ぐんでしまうのです。

いつか『トリスタンとイゾルデ』を見るぞ。
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新宿末廣亭に「寿正月初席」の第一部を見に行きました。

主席は春風亭昇太師匠。春風亭昇太師匠の咄に寄席は大爆笑の渦となっていて、ぼくもその大爆笑の中におりました。楽しかった。あー、この人の十年後の人情咄も聴きたいと、ぼくは思っておりました。

寄席は楽しい。
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渋谷のサクラホールに『沖縄のウタ拝2022』を見に行きました。

二部構成の一部の後、右隣にいた女子がそのまた向こうの女子に、どうだった、と聞かれ、沖縄のうらみつらみを感じた、と答えていましたが、その声は涙に濡れているようでした。

音楽と映像て綴られる沖縄の近現代を表した叙事詩は、その願いと祈りで未来を照射するよう。

フィナーレはCoccoの踊り。子どものころバレエをしていたというバレリーナそのもののほっそりとした手足の長い彼女の全身を舞わせる踊りの美しさは沖縄そのものでもあるようなのです。

劇場を出て、ぼくは、戦争のない世界に行きたいな、と思っていました。戦争のない沖縄では足りません。戦争のない日本でも足りません。ぼくは戦争のない世界に行きたいのです。

沖縄のウタ拝 2022
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銀座にある観世能楽堂に『能 山姥 長杖の伝』を見に行きました。開演を椅子に座って待っていると、シテって何かしらね、という隣からひそひそ話の声が聞こえてきます。ぼくは主人公のことです、とは答えませんでした。見始めればすぐに分かりますからね。村上湛さんの解説の後、能が始まります。村上さんはこうおっしゃます。

「「山めぐり」とは何か…見るものを深い思念に誘う劇的主題である」

観世能楽堂で購入した本『能面の世界』で見市泰男さんは山姥の能面について、こう解説しておられる。

「能の山姥は風貌怪異だが、化物ではなく、深山幽谷の主であり宇宙の象徴ともいえる超自然的な存在である」

『能面の世界』に載せられていた昭和の文豪、野上弥生子の能についての言葉。

「あらゆるものが有って、しかも無にまで及んでいる能面は、その本質をなにより明らかに示すものといふべきである」

なるほどです。ぼくは日本の伝統と美の劇と音楽を堪能しました。能は素晴らしい総合芸術です。








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先週の『おわり』につづき、麿赤児率いる大駱駝艦の『はじまり』を世田谷パブリックシアターに見に行きました。

開演前のロビーに三谷幸喜さんそっくりの着物姿の男の人がいました。以外な人脈関係だろうか?

隣の席にお父さんとお母さんにつれられた小学生と中学生らしき女の子が観劇しておりました。小学生の方の子は怖くなったのか、途中から目を伏せているようでした。ぼくの心内声。怖い人たちじゃないよ。大団円の光と舞踏の群雄がなんて美しかったこと。そのころには小学生の子も目をあげて劇を見ているようでした。

カーテンコールでの「ブラボー」のおらび声を久しぶりに聞いたわ。素晴らしかった。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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